バイバイ☆アトピー

ハワイでアトピーが治った!の著者。本を読み趣旨を理解してくださる方限定のお部屋。図書館にもあるので探してみて下さいね♪

新薬について(独り言)

2012-06-17 | 現在の皮膚科事情
どこそこの大学が、アトピーの治療薬になりうるものを開発したと
のニュースを数日前に見た。

作用機所は?と読むと
たんぱく質の抑制に働き、かゆみを抑えるとのこと・・・

このニュースに対して、なんか単純に喜べない。
他にもきっと、そう思う人いるよねー。

体が産生する物質をとめるということは、やはり対症療法で
原因をたたくものではないし、薬っていうものは少なからず「毒」
であるから、使い続ければ、ステロイドとは違う副作用も生じると思う。

ステロイドが世に出てきた時、ものすごくこの薬がもてはやされた。
そして、どんどん濃度が高くなり、今の状態を招いた。
この薬の危険性を最初に説いたのは、なんと、この薬を世界中に発信した
先生だったと知る人はいるだろうか?
売るときは、薬の素晴らしさばかり広まったけど、やはり危険もあるという
この先生の論文は、無視されたに等しい扱いだった(いまだにね)。

かゆみを抑制することは、いいことだと思うけど
原因を叩こうとしない観点や治療薬の研究は、やっぱり全然興味がわかない。

アトピーという病気をややこしくしているのは、医者だと思う。
時代をさかのぼって、この病が出現した年代を見ると、
マウスを使う研究よりも、やることは沢山あると思うの。

新薬には、莫大なお金がかかる。
色眼鏡で見なくても、私にはどっかの会社と大学が潤う研究に見えてしまう。

患者のためを思う研究ってのは、もっとシンプルで十分なはず。







期待するのは、自分

2012-06-03 | 🌈私のアトピーに対する考え
先日、銀歯が外れた新患の患者さんをみて、久々にアトピーについて
感じるものがありました。

患者さんは、39歳。
スーツを着てるけど、それ以外皮膚の見えるところは、全て真っ赤でガサガサ。
顔も首のうしろも、手の甲も、真っ赤で厚みのあるガサガサの皮膚。
どんなに痒いんだろう。。。
この服の下も、全部こんなことになってるんだろうな。。。
と思ったら、胸が締め付けられるような思いがしました。

職種をみても、休めないのもよく分かるし、きっと家族も養って
毎日、ステロイドと保湿剤でここまで踏ん張ってきたんだと思います。

でも、限界だよ、限界だから!!
って、私は肌が叫んでる声が聞こえたんです。

通常なら、あと2回来てもらう治療でしたが、
なんとか一回で歯をプラスチックで作りました。
患者さんはとても喜んでくれて、仕事にもどられました。

今の日本の制度では、仕事も休めないし、生活費の補助もでない。
この患者さんは、どこまで頑張らなくてはいけないんだろう???
と考えたら、気分がすごく落ちてしまいました。

補助を申請するのは、皮膚科医がするべきだと思うんです。
この皮膚は、30年も40年もステロイドと保湿で頑張れ、
と諦めて投げ出した先生達が作り上げたものなんですから。

本当に必要なところに届いていない補助金。
公金が流れているのに、ボーナスや給与アップを要求する東電。

今の日本は、病んでるなーと思います。
結局、自分で考えて動くしかない。。。
期待するのは人や国ではなく、自分の判断と行動だけです。

震災から、私はますます、そんな考えの人間になってしまいました(^^;