台湾体験ー片倉佳史のブログ

台湾在住のフリーランスライター片倉佳史のブログです。台湾関連のニュースや情報交換は台湾特捜合同掲示板でどうぞ。

金瓜石の二宮尊徳

2006-05-04 09:00:06 | 台湾の日本統治時代の遺構
5月4日、台湾の鉄道ファンの友人と金瓜石へ行ってきました。平日ではありましたが、それなりに人出もあり、すっかり観光地っぽくなっていました。で、何人かの古老に話しを聞く機会がありましたが、なんと二宮像が残っていました!廟の柱に使う石材を用いて作られたものです。顔が日本の二宮さんっぽくないのは、二宮さんを模して作った私造ものだったからだと言います。廟の管理をしていた男性が、息子たちに勉学に励めよという思いから作られたものだと言います(作者は中国大陸からやってきた職人)。今も大切に守られていました。

最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
へ~ (明)
2006-05-08 09:11:40
雲林県の虎尾の病院内にも二ノ宮さんおられますよ。意外といっらしゃるのですね。
Unknown (片倉佳史)
2006-05-08 16:08:53
片倉佳史です。虎尾にもありますか!情報、ありがとうございます。虎尾は大日本製糖のおひざもとなので、何か由来があるかもしれませんね。台湾の場合、戦後、台湾製の二宮像が日本国内に出回っていた時期があるため、もしかすると台湾製(戦後)かもしれませんが、顔はどんな顔をしていますか?もしわかったら、お教えください。
Unknown (てつ)
2006-05-11 17:15:44
これ、顔だけはオリジナルなんですね。モデルになった人がいるのでしょうか・・
Unknown (明)
2006-05-12 13:27:42
砂糖工場の、裏手?と言うか、近くに昔日本時代の古い家がたくさん残ってるんです。凄く価値があるものだと思うんですが、そのままになっていて、よく言う、あばら家とはこの事だろうと思うぐらい、家達が朽ち果てています。近くには、大学もあって、緑がとっても美しいのに・・・どうすることも出来

ず。胸が痛みます。虎尾の二宮さんは、もう少し、ハンサム?って言うか、日本の二宮さんの顔に近いですね。今度、また行って写真に撮れたら、撮ってみます!病院内なので、めったなことがない限りあんまり行かないんですけど。私のほうこそ、お返事有り難うございました。
Unknown (片倉佳史)
2006-05-13 15:08:29
明さま、ありがとうございます。虎尾は大日本製糖の大きな工場があり、日本家屋群がひとつの集落のようになっていますね。私も製糖鉄道の撮影でよく訪れるのですが、良い雰囲気の町ですね。それにしても二宮さんはとても気になります。
Unknown (taiwanboom)
2006-05-18 10:51:56
一昨年金瓜石の廟にいったとき、廟の中で二宮金次郎の銅像を見ました。

表情は日本のものとはかなり違っていました。

それにヘンな姿勢で、直立していました。

これでは背中に薪を背負っては、うしろに倒れてしまいます。

前かがみになっていなければなりません。



少年時代に台湾に二宮尊徳像がありましたが、こんなヘンな姿勢のものは見たことがありません。

それでも、地元の人は日本時代の作だといいます。

私は戦後になってつくったものと思っています。
Unknown (片倉佳史)
2006-05-18 11:08:13
片倉佳史です。書き込みありがとうございます。これ、taiwanboomさんにご報告しようと思っていました。多分、同じ物件の話しをしているのだと思うのですが、これは確かに日本統治時代の作です。ただ、厳密な二宮像ではなく、二宮を模して作られた私製品です。確かに戦後に台湾で作られたものは少なくないですが、これについても興味深いところです。
日本時代のものだったんですね (taiwanboom)
2006-05-25 10:38:00
片倉様



そういえば、案内した人が「この銅像は私のおじいさんが日本時代に作らせた」と力説していました。

人体力学的におかしな姿勢なんですが、当時はこれで通っていたのですね。

見ていて、不安になってきます。
Unknown (片倉佳史)
2006-05-25 14:39:44
私もはじめは信じられませんでしたが、取材を続けていくうちに状況が分かってきました。ちなみに同様のケースは南投県にもあります。