その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

たぁちゃんが事故っ!!トホホの向こうへ。

2005-08-26 03:46:05 | その名も、たぁちゃん。
7.28
たぁちゃん事故にあう。

僕の大嫌いな中番からの仕事だったので、11:10の電車に間に合うように自転車を走らせていた。自転車といっても、しっかり原動機が付いた自転車である。いわゆる原付ってヤツだが、あえて「自転車」と書かせていただく場合もあるので予めご了承下さい。

越谷駅東口、古い街なので、駅前は狭い。迷惑駐車も多く、不満だらけだ。そのごみごみした道で事故は起こった。

中番のため、いつもよりずっと早く10時ちょっと前に起き、何か食べるものがないかと、台所を覗きにいく。だいたいは、炊飯ジャーに冷えたご飯が残っているのだが、今日は丁度なくなったらしく、新しくご飯が炊かれている。炊けるのは12時過ぎ。普段12時頃に起きる僕に合わせて、母親が気を利かせてセットしたのだ。本来なら炊きたての美味しいご飯が食べれたのだが、中番のせいで、中番のせいで、、、。
朝食は取りあえずおいといて、シャワーを浴びることにした。ササッとシャンプー、リンス、トリートメントまで済まし、時間に追われて準備をする。ここで焦りすぎると、財布を忘れてしまう定番の展開にハマるので、まずは財布から準備をする。
濡れた髪でヘルメットをかぶると、クニャってなっちゃうので、きちんとドライヤーで乾かす。ブレーカー落ち防止のためにクーラーを消しているので、ドライヤーの風は、まさに「灼熱ハリケーン」だ。せっかくシャワーで汗を流したのに、汗が背中を流れる。
出発前から「トホホ」を連発していよいよ出発である。体力を使う仕事なので、仕事の前には軽く食事をしておきたいので、11:10の電車に乗り、コンビニで買い物をして職場に入りたい。そこへ、今日の12時までに返さなければならないDVDの存在を思い出し、余裕がさらになくなる。まずはウェアハウスに寄って返却を済ませた。そのまま、越谷駅東口まで行き新越谷駅に向かう。このペースならば、なんとか間に合いそうだ。
天気は良好、原付は爽快な走りをみせた。耳にはインナーイヤホンを装着。MDウォークマンにて、例のごとくラプソディを聴いているわけだ。シンフォニックメタルサウンドが僕の走り(厳密にいうと原付が走っているのだが、)に油を注ぐ。そのままヘヴィメタの勢いで魔の越谷駅東口駅前通りに突入。いつものように迷惑駐車が車の通行を邪魔している。おかげで、こっちのメタル魂は不機嫌だ。ノコノコと走る車を抜き、信号が赤の隙に車の左側をすり抜けて行った。迷惑駐車を越えたばかりなので、車と歩道の間が広く空いている。競艇で例えるなら「サシ」のような鋭い走りで車を抜く。そこへ、信号待ちで停車していた車の後部座席のドアが勢いよく開いた。

「マジかよ、、、。」

とっさの出来事だったがこの瞬間は冷静だった。開いたドアに衝突ではない、横を通過中にドアで叩き倒されたのだ。僕は歩道へ落ち、原付は左に倒れたが、勢いで前に滑っていった。事故の瞬間というのは、ドラマのわざとらしい演出のように、ホントにスローモーションになるもんだなと関心した。

僕自身は何ともない。ヘルメットはきちんと装着していたから頭にしっかりついているし、打ってはいけないという反射神経により、頭は浮いた状態で倒れていた。その頭の中は恐ろしいほど冷静で現実的だった。
「面倒なことになったなぁ。」
「仕事には間に合わないなぁ。」
「原付は平気かなぁ。」
「ラプソディうるさいなぁ。」
はっ!?、MDウォークマンを聞きながら原付に乗っていたなんて、バレたらマズイなと、慌てて耳から外しポケットに忍ばせた。しっかり停止ボタンを押して、ホールドをかけたのだから、冷静過ぎる程である。起き上がれそうだが、取りあえずずっと頭を浮かせたままの体勢が辛くなったので、そっと頭をおろした。

「面倒なことになった。」

運転手の男性がかけつけた。まるで救急隊での経験があるかのように、強い口調で意識確認や、打った箇所その他を尋ねてくる。取りあえず上半身を起こし、平気だと告げる。現場にいた方が救急車を呼んでくれたらしく、そのまま座っているように言われた。
間もなく大袈裟な音で救急車が登場した。ただでさえ、ごみごみした駅前だ。そこへ救急車が侵入するのだから、グチャグチャである。
救急隊の方にも意識確認を受け、僕は救急車の中へと案内された。大した怪我もしていないので、どんな感じに歩き乗り込めばよいのか、非常に迷ってしまった。軽快な足取りでは、ヤジウマの方々にガッカリさせてしまうしので、うつ向き重たく歩いた。ん~、どうも様にならないなぁ。誰か救急車のカッチョいい乗り方を教えくれぇぃ。

救急車の中では、怪我の状態をいろいろ聞かれる。痛いのは右肩だ。右肩をドアで打ったのだろう。言われてみれば、右手が痺れている。親指から中指までがジンジンする。救助隊は、僕が消化器の疾患で通院している越谷市立病院に連絡を入れる。が、断られ(コノヤロッ!)家からの距離を考慮し熊坂外科医院に搬送された。

救急車なんかで運ばれてくるものだから、熊坂医院では診察待ちの患者達が注目している。そこを救急車に乗る時と同じように、カッチョ悪く歩いて病院に入る。
事務の人か看護師かはわからないが、問診票を持ってきた。事故にあって、右肩が痛く、親指から中指の辺りが痺れている僕がかくのか?右肩を押さえたり、右手の手のひらをマッサージしてみてさりげなく訴えてみたのだが、看護師は書くべき項目を親切に教えてくれただけだった。よって、ペンをまともに握れないまま、嫌がらせのようにとびっきり汚い文字で書いてやった。

診察にはすぐに呼ばれるわけではなく、いくらかまってまずレントゲン室に呼ばれた。痛い場所を聞かれ、レントゲンを撮る箇所を決める。撮影技師は「事故なんだし、、、」と無駄にレントゲンを撮る。「事故なんだし、、、」というのは、体のことを思って念のためにということではない。「お金は相手が出すんだから、、、」という意味である。
撮影会が終了し、待合室で少し待ったあと診察室に呼ばれた。骨折やヒビは入っていないとのことだ。湿布と痛み止めの薬を頂いた。
事故の当事者がこちらに来るというので、この隙にようやく自分の職場に連絡をいれることができた。職場までの原付通勤は禁止されている。今回は最寄り駅までであるが、最寄り駅までバスで通勤するっと、若干強引にバス代を頂いているので、困惑極まりない。自転車ならまだ何とかなるかと、「自転車事故」と報告し、必要以上に「痛いっ」「働けないっ」とアピールして、お休みを頂いた。

少しして、車の運転手達が病院にも駆け付けた。警察を呼んでいろいろ片付けてきたようだ。事故の瞬間から冷静で誠実な対応をした運転手の男性、スーツを着た男性、私服の女性、会社の制服を着ている女性、集まってきたのはこの4人だ。事故った際にも集まったメンバーだ。この時は、私服とスーツ、男性、女性と、どんな繋がりかはわからなかった。
取りあえず会社で話しましょうと言うことで、車で移動することになった。車の中では決して殺伐としていなく、安心できた。

会社は事故現場の目と鼻の先にあった。徒歩50歩以内である。考えてみればよく見ている景色にその事務所はあった。「田○住宅サービス」。地元に根付くポラ○グループ(不動産)の子会社だ。
事務所では私服の女性を除いたメンバーがテーブルを囲んだ。ここでようやく関係がわかった。
車の運転手と私服の女性は田園○宅サービスのお客さんで、事故にあった車はお客さまのもの。その後部座席に、会社の営業の方、つまり、制服を着た女性が乗っていたのだ。会社の駐車場が遠いので、信号で捕まった隙に降りようとして、事故が起こったようだ。スーツの男性は事故を聞いて駆け付けた所長さんである。
事故を起こした張本人は営業の女性。責任を問われるのは、事故を起こした車の運転手。ん~、なんとも複雑な事故である。
運転手さん側と会社側とで話し合いが済んでいて、僕の治療費と、原付の修理代は会社が全部負担するかたちになった。会社が相手だと実に事務的で的確スムーズである。すぐに示談書を作成し、サイン、拇印をし、話し合いは終わった。

早速、原付を修理に出すことになり。依頼先は、旧4号、つまり県道49号沿いにある、原サイクルだ。原付で5分程度の距離だ。そこまで、ミラーが両方緩んでいて役に立たない原付に、右肩が痛く前屈みに座り、痺れた右手でどうやってアクセルを回すのっ!と困惑モード全開で何とか原サイクルにたどり着いた。もう一度事故ってもおかしくない状況である。原サイクルにはすぐに会社の方も来て、請求先を会社にしていただいた。原付は左側を下にして滑っていったので、左側は塗装の剥がれが酷く、ブレーキ、グリップ、スタンド、その他も傷がついている。ミラーはどちらもゆるゆる。油漏れの可能性もあるようだ。そのまま原付に別れを告げ、会社の方に北越谷の駅に送って頂いた。
時刻は2時半を回っていた。北越谷の駅でようやくひとりに解放されて、僕は改めて思った。

「腹減った。。。」

思えば、飯を食べるためにダッシュで向かっていたのだ。食事のことはすっかり忘れていたが、やっぱりお腹が空いている。こんなときに吉野屋というのは虚しいし、マックも切ない。ということで、シャレたお店や高級なお店に行きたいっ!が残念ながら北越谷駅周辺にはその手のお店がない。またしても困ってしまった。結局、北越谷駅の下にある、VIE DE FRANCEという、焼きたてパンのカフェでロイヤルミルクティを飲みながら、美味しいパンをほうばった。なんだかショッパイなぁということで、北越谷駅東口にあるパーラーパリスに足を運んだ。相変わらずお客が少なく、データをもとに、高設定台を探すのは無理なので、バラエティコーナーから、「ドロンジョにおまかせ」を選び打つことにした。以前、「熱いクーラーに困惑MAX」にもその時のことを書いたが、そのまま引用する。


実は事故当日、示談が終了した後、北越谷駅まで送ってもらったので、ちゃっかりスロットを打ちにいったのだが、挫折することとなる。まず座った体勢からメダルを借りることができない。腰を上げて挿入口に千円札を入れる作業を繰り返すのは、とても辛い。そもそも、「半立ちで挿入」ってこと自体、昼間からいかがわしいことをしているようだ。
更に、借りたメダルを投入口に入れるのも右手ではできず、スロット機の右側にある投入口に左手でチャラチャラと入れなければならなかった。

「軽く立って、座って、体を右にひねって、戻して、タン、ポポポン」

僕はスロット機の前でエアロビクスをしている気分になり、何とも言えない疲労感を背負うこととなった。


である。不発だったドロンジョから「ビーストサップ」に移り、最終結果は1万勝ち程度だ。まぁ、今日1日分の給料分を勝ち取ったのだから二重丸◎である。

スロットはいろんな意味で疲れるので早めに切り上げ、バスで家に帰ることにした。家に帰るなり思わぬ連休に興奮して、明日から何しようかひとり会議を始めた。まずは掃除だ。肩が痛いが右手の痺はとれたので、張り切って片付けを始めた。

「明日は、趣味満喫だな。」

7.29
そして、明日になった。連日猛暑が続く。「熱いクーラーに困惑MAX」にも書いたが、散々迷った挙句、クーラーを付け趣味満喫を断行することにした。ところが、激熱クーラーに情熱はヒンヤリ。冷酷と灼熱の間で僕はこの1日を過ごした。

7.30

右肩の痛みは豪速球の速さで回復していった。クーラーの修理をキャンセルして、カラオケを楽しみ、越谷花火大会に出かける。
今日で3連休目だ、このまま何連休できるだろうか。肩の調子はだいぶ良いので十分働けるが、せっかくなのであと2日休んでしまおうと思っていた。が、殺人的な僕の職場から、明日の出勤依頼がきた。酷使に関しては日本一ではないかと思うぞ、恐るべし「ディーナネッ○ワーク株式会社」。

7.31
久しぶりの仕事復帰である。職場では、僕の事故が大袈裟に扱われていて大変心配して頂いた。そこへ、のほほ~んと登場した僕は、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。しかし、そののほほんぶりに、「な~んだ。」とガッカリした感じがひしひしと伝わり、ちょっと寂しい気持にもなった。そして恐れていた展開になった。バス通勤の僕が、なぜ自転車事故に遭うのかという話題になり、困惑MAXになった。
「自転車と言っても原動機が付いているタイプの自転車でして、、、はい、、、。」
全く筋違いの言い訳でなんとか切り抜けた。

8/1
熊坂外科医院に通院。面倒くさいので、診察ではなくシップだけをもらおうとしたが、事故の場合は診察を受けなければいけないらしく、ウンザリするほど待ってなんてことない診察を受けた。右肩の痛みはだいぶ落ち着いたが、左肩も打っていたらしく、最近は左肩のほうが痛いくらいだったので、余分に湿布をもらって、医療費を前回の分と合わせて支払いを済ませた。保険がきかないので、2日で約23500円だ。領収書は田園住宅サービ○株式会社様で作ってもらい、早速、医療費の精算をするために、田○住宅サービスに足を運んだ。お堅い書類が作成されていて、一通り読んみサインをして、医療費を全額頂いた。

8/4
朝10時頃家のチャイムがなった。宅配便か何かだろうと、やる気のない格好で玄関を開けると、そこには、車の扉を開けた会社の女性の方が立っていた。幸い、うちの玄関は引き戸なので、僕が彼女にドアをぶつけてしまうような事故は起こりようがなかったが、もしそんな事故が起こったら、運命を感じちゃうっ。って、たぁちゃんの妄想癖は置いておいて、ここでは、社交辞令的な挨拶を交わし、見舞いの品を頂いた。包装紙の感じからイヤな予感がしていたが、中身はやはりせんべいだった。もっと気の利いたものをくれぇとガッカリで、いまだに手をつけていない。

「なんで、なんでせんべいなんですか~?」

8/7
ようやく原付の修理が終了した。約10日間かかったが、それも納得の仕上がりだった。仕上がりという表現はむしろ似合わないかも知れない。まず、第一印象がピカピカなのである。ペイントの剥げた部分は修復したのが分かるが、パーツの大部分が交換されているのだ。グリップ、ブレーキ、スタンドなどはもちろんのこと、足を置くところの板(?)や、エンジンの辺りも明らかに交換されていた。僕には一切負担がないので、なんか得した気分だ。ただ不満があるとしたら、原サイクルから家に帰る途中で、ガソリン切れのランプが点灯したことだ。入れとけよゴルァ(`□´)

こうして、たぁちゃんの事故は終わりを告げた。怪我は大したことなく、医療費も原付の修理代も負担して頂いた。オマケにせんべいセットも頂いた。だから、僕にとって損はなかった。ひとつだけ不満をいうなら、原付から転げ落ちた際に、左のおしりポケットに入れていたMDウォークマンが下敷になったらしく、MDを入れてロックがかかっても、パカパカしてしまうことだ。コレばかりは原付で聴いていた僕の責任ですもんねぇ。

ドアをぶつけられた時に見えた光景ということで、花火をどうぞッ。(→写真)


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