HAPPY SEEDS ~幸せだね~

自閉症の二男(20)の記録と三人息子の出来事を中心に,父さん,母さん,時に兄ちゃんが綴ります。

バスにのる

2014年01月29日 20時23分50秒 | 日記
「大竹」

「バスにのる」

「作業学習」

参観日。

教室の後ろにはられた書初め的書道。

さしずめ

「行きたいところ」

「やりたいこと」

「がんばる勉強」

であろう。

わかりやすい。

から自分で考えた題材だとすぐわかる。

とくに「バスにのる」が

一行詩とでもいうか

山頭火なんかの自由律俳句みたいに思えて

一度そう見えると

もうそれにしか見えなくなって

筆の文字が、なんか味があってかわいくて

声を上げて笑ってしまった。



これまでの作品も丁寧にまるめてお土産に。

ちょっとだけかわってくれたな、担任。

秋までは数年前の掲示物が張りっぱなしだった教室の後ろだ。

なんか少しでも

良くなっていくといいな。


産んだのはわたしじゃけぇ

2014年01月24日 22時56分02秒 | 日記
窓口でおばあさんと。

家族経営の会社、身体障害の息子さんの給料

障害者医療費の適用範囲でどこまでとれるか?と。

うわぁ、チョー現実的質問。汗。

春から初めて福祉の職場。

税金とかの知識もゼロ。

ただ機械任せの仕事してた、と反省しつつ

大慌てであれこれ調べてどうにか回答…;

どんくさい対応にも「親切にありがとう」と

言ってくれたおばあさんが

去り際に

「(息子の障害)生まれつきじゃけぇね。どうしても産んだ私が悪りぃような、気が、ねぇ。」


…そうか。

本当にそんな風に思うんだ、と。

本とかでは読んだことあるけど。

初めて実感

母は

やっぱり

大変であるのだな。

頭では、それなりにわかっているつもりだったりしても

やっぱり。なぁ…

なんかものすごいリアルというか

しんどい一言であった。


ひろきが「障害」と言われたとき

『かわいいわが子にかわりはなく、何より一人の人間であるから

その意味で精一杯“普通に”育てよう』

なんてエラソーに考えた自分である。

まぁ、トーゼンそんな立派な子育てでは全然ないのであるが。

基本完全にママまかせであるし…

ただ思ったこと自体は決してウソではなく…



息子さん、母を恨んだりするだろうか。

ひろきとはまた違う、知的な障害はない人のようだが。

そうでないことを

無責任にではあるが

祈るばかりだ。



ひろきはどう思うんだろうか。

いつか

この先。

我が家に生まれてくれたことは

偽り無く

みな「ありがとう」と

思っているのだけれど

一人バス

2014年01月24日 21時53分28秒 | 日記
無理してでも休みとって見に帰ればよかったな。

一人でバス帰り。

実際にはM先生が怪しい変装で最後尾に座っていたらしいが。

なにやら達成感なのか開放感なのか

テンションが『いつもと違った』とママ。

マーイペースで、

ハナクソなんぞほじりながら

半額の乗車賃も

ちゃんと払ったらしい。

ママさんがハナクソの件をしつこいぐらい再現してくれてたから

本当なんだろう。



うわぁ、どうにか都合つければよかった…

臨時のM先生は春にはいなくなる。

4月から、こんなイベント考えてくれるもんかねぇ…

「担当がいないから」と

あたりまえの仕事も平気で無くすわが分教室であるが…

そんなとこでも、

ひろきにとっては、

行きたい場所であるのだなぁ





バスに乗ろう。

今度。

パパと。


真面目

2014年01月18日 21時42分23秒 | 日記
まじめだわなぁ。

他に言いようがない。

じいちゃんが何度も繰り返す同じ話に

嫌な顔もせず合わせてくれる。

めんどくさがるオヤジの言葉をさえぎる。

大人だわ。

高校の推薦入試、面接の自己アピールに苦慮している。

自分を「真面目」と表現することにえらい抵抗があるらしい。

その辺が真面目なんだけどね。

君のいいところは

やさしくて思いやりがあるところです。

人の気持ちをいつも考えていることです。

我が家の、

とりわけひろきのお兄ちゃんでいてくれて

本当にありがとう。

面接で言えなかったとしても

君を知る人たちは

わかっています。

ちゃんとね。

法事

2014年01月18日 21時38分11秒 | 日記
幼稚園時代に何度も出入りした本堂で。

顔も知らないひいおばあちゃんの法事。

久しぶりの園長先生(=住職)の読経に、

つめたい本堂の空気に、

何かしらハイテンションで

それでもそれなりに大人しく

おまいり。

えらかった。

たくみとともやは

ぴしっと背筋を伸ばして。

これもえらかった。

ありがとう。

感謝しかないです。

ピンポーンとブッブー

2014年01月12日 21時25分17秒 | 日記
休日はいつものドライブ。

ママ運転なら1回ですむ「音楽が動くよ(=1時間に1回音楽とともに動くふれあいホールロビーのカラクリイラスト)」

はオヤジだと『2回動きます』をゆずらない。

当然所要時間2時間…

1時間のインターバルは「ながしま」「きのえほけんふくしセンター」

道も決まってる。

運転中は常に「もうすぐ○時○分ですね」を繰り返し言わせねばならぬ。

時計を見誤り1分間違えると訂正が入る。

延々と。

ちょっとだけ会話らしいことにつなげたくて

「ひろくん、時刻が正解だったら“ピンポーン”って言ってや。」

しぶしぶ了解で

「もうすぐ11時23分ですね。」

『ぴ・ん・ぽ・んー』

で2時間。



夜のお風呂では

給湯器のリモコンの時刻表示を見ながらやっぱり

『も・う・す・ぐ』(要求のセリフ)

「もうすぐ7時5分ですね。ひろくん、正解のときは?」

『・・・』

「正解のときはなんて言うんだっけ?せ・い・か・い。」

『・・・あ・た・り。』

おお、たしかに「正解」は「当たり」の意味。

うれしいね。

今朝までより二つ会話が増えた。

明日は何を伝えてくれるかね。


新しい年

2014年01月05日 20時41分17秒 | 日記


クリスマスのお菓子袋は

自分の以外には手を出さずがまんした。

知らぬ間に「砂糖のパン」(=シュガーマーガリントースト)を作ってた。

洗濯後のタオルたたみはきっちり習慣化した。

濡れふきんの収集はあいかわらずで

隙間に隠したヤツでふとんをぐっしょり濡らしてた。

幼いころのこだわり行動で、はがしまくったトイレの壁紙を

5年ぶりくらいに張りなおしてみたところ

今のところ無事。

いろんな成長。

進んでみたり

戻ってるような気もしたり。




船で渡って、年明け一発目の試験を頑張った。

受験や高校生活への不安と緊張は相変わらず。

ちょっといい高校への未練は捨てきったか?

実はそんなに心配してない。

どーにかする男と思っています。




いつの間にかキャッチボールの球が伸びてて驚いた。

ママの実家で、いとこの二人に「おにいちゃん」ってなつかれて

頼もしい顔で写真に写ってた。

すごく背が高く見える。

急に大きくなったみたいでうれしかった。



それぞれ。

新しい年。

区切ってみれば、何かの始まり。