donままのがさがさ日記

日々のがさがさをごそごそ書きます

ありがとう

2008-12-31 10:30:50 | Weblog
2008年も今日いちにち。

たくさんの善いことがあって

たくさんの辛いこともあった

それでも、私たちは微力と愛を持ち寄って

明日も昇る太陽を信じよう。


カトマンズから30分
あふるる緑とたたずむ湖面が美しい島の山頂からの陽の出です。
空も山も顔も全てをきらきら赤く染め上げて、雄大に厳かに力強く

私の知る限りの皆の顔を思いながら・・・
どれだけの時間を祈っただろう・・

これを読んでくれてる皆さんに私の愛と思い
届きますように。
また、来年

原点

2008-12-28 15:03:44 | Weblog
肝心のヒマラヤトレッキングの話を書いてないね(笑)

ルクラを出発して
   ↓
バクディン     (2650m) 
   ↓
ナムチェバザール (3440m)
   ↓
シャンボチェ    (3800m)
   ↓
クムジュン     (4200m)

今思っても「ようやった」と自分たちを褒めるしかない荒業でしたよ。
とに角先に進むしか路は無い
両手にストック突きながら石ころと土煙の坂を登り続ける
最初は景色とか遠くの山を見る余裕があったけど・・2500mあたりから
誰も口を聞かなくなった
ガイドの後ろをハッハッと息を吐きながらついて行くのみ。
時々休憩があるとその場にどさっとへたり込む

いちばん心配だったBeちゃんの目がガクンと落ち込み隈が出てる
息も絶え絶え・・
あっこさんが呼吸の仕方と歩調を教えてる。
早苗ちゃんのまぶたがやけに膨れ私の顔もパンパンに腫れだした
ほんまにこのまま・・行けるのか???

3000mを超えると吸い込む空気の薄さがわかる
心臓がバクバク喘ぎ肩でしか息ができなくなり・・頭が痛い
高山病。
しかし、ガイドは「大丈夫ゆっくり休みながら」と勇気つけてくれるけど
私たちの質問といえば「あと、どんだけ?」
「まだ、登り?」
そればっかり(泣)

どーしても歩けなくなったら・・どうなんの
シェルパーにおんぶかロバに乗る
なぜ、こんな苦しいことを自分たちはしてるのだろうと最初は思った
けど、足元しか見えず無意識に足が動くようになってくると何も思えない
そこに山があるから登るんだ・・誰の言葉かいい得て妙

苦しい辛い。それでも人々がこの山を目指すのは歩いても登っても
エベレストは遥か彼方に王座して「人間どもよ くるなら来い」と微笑む
それに挑む自分の力を確かめたいのかも知れないね
エベレストの雄姿を目の前にした時、私たちはただ泣きながら・・

帰りの村で出会った少女は、50年前の私だった
無邪気に明日を見てる私だった






参りやしたぁ~

2008-12-25 13:35:30 | Weblog
右肩右手をぐるぐるガチガチにされて20日

がさがさ動き飛びまわってこそのdonままやで
それが。。
部屋の中をヨロヨロ・水槽の金魚じゃあるまいし
皆ぃんなは「ゆっくり休め」て言うけど・

休みたないねん

朝ごはん
大好きな蜜入りの皮がむけない
朝夕、夫がきれいに剥いてカットしてくれるんやけど・・
もうちょっと芯のとこ深く切って欲し口に残るんよ
そやけど今は気弱なもんで、夫に見えないように「ペッ」とティッシュに

昼ごはん
コンビにのオニギリ貰ったけど、セロファンがはずせない
あの簡単なピーが引っ張れないのよ
噛み千切って、海苔ぐちぁぐちゃで食った

晩ごはん
殆どデパ地下か優しい友達たちの差し入れで・・・
左手で突付きちゃがすので、見かねた夫が箸で取り分けてくれる
ごっつ上品に・・・
もっとくれ。もっとくれ。とテーブルを叩きたい
ヘレンケラーとサリバンか


これがまた・・疲れんね
首から上と腰から下は濡れてもやけど真ん中はコルセット
それを避けながら湯船と左手シャワ~で・・パンツの穿き替えも汗でるわ

当たり前のことが出来ない不自由さ
普通に動けるありがたさ
周りに居た親切で優しい人々
    と
日ごろない、おとなしく静かな妻がお気に入りか
何でもやってくれる夫
「治っても、ちっと間 腕吊るしとけ」ってみんな言うけど

休みたないねん







自立

2008-12-22 15:24:01 | Weblog
異国で異文化に出会うと自分の常識ってものがいかに偏り、
井戸の中の蛙だったかを思い知る。
その為にも人に旅は必要だ!

私たちに付いてくれたシェルパーの一人スマン君はまだ14歳
褐色の肌に濃い眉・まっすぐに見つめる瞳は深くキラキラ笑うと歯も真っ白
いつも照れたように兄貴分のナマちぁんの後ろに隠れてる
でも仕事は一人前。
私たちの荷物60キロを背負って黙々と4日間

彼の目標はガイドのナマちゃん・英語・ドイツ語・日本語を話す国際ガイド
ガイドとシェルパーの差は歴然でガイドは自分のリュックだけ
ホテルも客室が貰えるが、彼らは食堂のベンチ
当然ながら収入も・・・
知識という見えないものを体に叩き込んだ者への憧れは当然だと思う
しかし。この国は貧しい
いくら望んだとしても誰もが学校へは行けない。
親に大学まで出して貰って働かない理由を「自分のやりたい仕事がない」
なんて真顔でいい放ちパラサイトしてるどっかの国とは大違い

スマンは学校の休みになると学資を貯めるためにバイトに来る
村からひとり3日半歩いてやって来て仕事が終わるとまた3日半かけて帰る
仕事で靴は履くけど帰りはもったいないからゴム草履
小さい時に父親が・・ほかの女作ってドロン
それから母とふたり・・

どこにでもアホな男はいるもんじょ
スマンがんばれ
日本のおばちゃんのツボ押しまくり
Beちゃんは腹に巻いたを握らせ、さなえちゃんは身ぐるみ脱いで


案外・商売上手な先輩ナマが作った話かも知れないよ
でもね、少なくとも14歳は懸命に役目を果たし、ニコニコしながら先に荷物を
運び終え、再び私達のリュックを持つために引き返して来た
それだけで十分。

いつか何処かの国で何ヶ国語を繰りながら・・活き活きと働いてるスマンに
会いたいもんだ




終(つい)

2008-12-19 15:53:55 | Weblog
若いときはこんな事、微塵もかすりもしなかったのに・・・
自分はどんな終を迎えるのだろう?時々だけど・・思う
誰でも出来ることなら長患いせず、周りに迷惑をかけずピンピンコロンと
願いたいもんですが・・こればかりは・・

カトマンズの郊外に私の思いを覆した場所があった!
例によって通のBeちゃんが「ぜひとも見せたい場l所がある」
行き先を聞いて腰砕けの私。
何でも行け行けなんだけどオカルトとかこんなんにはっめっぽう弱いのよ
火葬場だった!

タクシーを降りた途端から鼻をつく匂い
ちょっと酸っぱいような腐ったような・・異臭が燻る煙とたちこめる
そこはガンジス川に続いているという汚い川でその両側にコンクリートの
出っ張りが所々にある。
既に燃え尽きてゆるい煙に包まれてるもの
ごうごうと火柱をたてて燃え盛ってる最中のもの
最初は怖くて見れなかったのに・・
簡単な丸太を組んだ上で終を迎える人がいる。
その骨はそのまま前の川へ流すという。

なぁ~んだ
簡単じゃん。

それでもこの国で焼いてもらえるのはかなりの贅沢

私たちが長寿国日本で、100年生きたとしてもこの自然界では蟻のひと足
瞬きの一瞬のようなものだと、ヒマラヤを歩いて感じた。
何をオタオタしてるんだ

そして気づいた
私が本当に怖いのは自分の終ではなく、大事な人を亡くす事
それを受け止めて生きることなんだと。

歓喜

2008-12-16 19:58:35 | Weblog
日曜日・第九無事歌い終えたよ

その前に・・全くドジな話
あの波乱の旅から帰り着いた翌日・コケました。
ヒマラヤで元気で我が家の庭でコケてどーすんのよ
右肩骨折全治2ヵ月
ミイラみたいにぐるぐる巻きガチガチに固められてます。
今・左打ち

とても、舞台なんかに出られる姿やないと、第九団長に辞退を申し込んだら
「大丈夫大丈夫折角ここまで練習したのに歌おう」
チケット皆に買って貰ったし・・楽しみにしてくれてるし・・
ええぃ・何とかならぁ
またもや無謀の性格が

とはいうものの・・
それからの練習は参加出来ず、本番一発
朝からのリハーサルも座ったまま・・売れない前座歌手の実力もないのに
出方は大物歌手ぶりと冷やかされ
楽屋でブラウス着せて貰い、スカート穿かせて貰い、お化粧して貰い
お手手つないで舞台まで

指揮 ・斉藤一郎
管弦楽・京都市交響楽団 そこにソプラノアルトテノールバリトン歌手
舞台側から見るオーケストラなんて初めて
チューニング辺りでもうテンション
団長の心使いか?
ベテランが脇をがっちり歌いはじめると、歌えてん
ほらの中でに合わせて
上手いって思うやん・・あの乗り
怪しいドイツ語も何のその万来の鳴り止まない拍手に包まれた時
こみ上げる歓喜に打ち震える感動でした。

私の右横の若い方はその美しい発声で皆を引っ張ってくれました。
いつか私も誰かを引っ張れるくらい上手くなりたいなぁ




同志

2008-12-13 16:42:37 | Weblog
そもそもこの旅のきっかけは

「11月にヒマラヤ・・行けへん?」とbeちゃん
「おっしゃ 行く行く」と私

後で、誘うほうも誘う方やけど、すぐ行くて言う方も言うほうよな
何度も皆で笑ったほど簡単かつ即決。

物事を始める時に、大事なんはその波に乗れるか否か
最初から躓くものは後々まで上手くいかないと思ってる
その証拠に今回ほど楽しくて賑やかでおもろくて色んな事を学んだ旅はなかったです。

それでは、
無謀と勇気と優しさと怖いものなしの道連れたちの紹介

あっこさん

永年の専業主婦から脱皮・こだわりワインショップのオーナーマダム
只今懸命にお勉強中
一番の酒豪で、怪しい密造酒かぱかぱ飲んでけらけら笑うチャーミングゥ
ワンゲル経験者で、最後まで風邪で体調悪なのに歩調・呼吸方を教え
最後尾を歩いてくれました。
毎夜のイビキがパノラマでしたぁ

さなえちゃん

ゴルフ・テニスで鍛えた下腹ぼっこり(笑)
ハンドル握ると人格変わる暴走オバンです
でもdonを大事に預かってくれるお助けマン
「あんなぁ~」とニコニコ柔らかい大阪弁でしっかり仕切り、細々と気遣い
どんな時でも・・メイクばっちり酔うと妙に色っぽい
パンティもお派手でした(クッ)

Beちゃん

今回の旅を全てプロデュースしてくれたネパール通。
和歌山弁イングリッシュやのに・・何故かどこへ行っても通じさせた
まか不思議な魅力特技持ち。
5キロ痩せるって楽しみにしてたけど・・あの食いっぷりは・どうよ
ちょい小顔になったってそうかぁ?
情にあつく泣き虫 トイレより野糞がお好き


紹介順は 美貌・体重・年齢に関係ありません。
この同志たちと過ごした360時間は宝ものとなりました





TOP OF THE WORLD

2008-12-12 21:55:32 | Weblog
何から書けばよいのだろう
この芯から、突き上げてくる熱い思いを私の文章で伝える事ができるだろうか
 
カトマンズ空港に降り立った瞬間から私たちを捉えて離さないものは
生きる・そこに生きる人々
そこから10人の乗りのセスナで30分 切り立った山間を縫うように飛び
崖っぷちにある小さな村"ルクラ"に着陸
ここからいよいよヒマラヤトレッキングの始まりです

私たちには、日本語OKのガイドのナマちゃん
荷物を背負って付いて来てくれるシェルパーのカビさんとスマン君
この3人がこれからどれだけ私たちをヘルプしてくれたかは追々に
最近人の名前を憶えられないオバサン達は「生カビでスマンのう」と
語呂合わせ、おかげで最後まで間違いませんでした

一応ロッジとは言え、のっけからここでの生活の過酷さの洗礼を受けた
蛇口をひねれば垂れ流すのが当たり前の生活に慣れきった私たちにとって
一杯の湯がどれほど貴重なものかを思い知らされた
言うと洗面器一杯の湯をくれた。まず顔を洗い手を浸し汚れて冷めた水を
窓から下の野菜畑に撒く
部屋には30ワット位の裸電球がひとつ、ベンチのような硬いベットに薄い毛布
フリースを着込み持参のシュラフのジッパーを閉めひとつづつくれた湯たんぽを
抱きしめ、疲れからウトウトしながら先ほどの夕食時を思い出した
どんなものかわからないままオーダーをした
案の定思ったより食べられなくて結局は残してしまった
私たちが食べ終わるまで食事をしないで待っていたナマちゃんがそれを見て
遠慮がちではあるが屹然と言った
「ここでは全てものが人力によって運ばれます。
 だから、何ひとつ無駄には出来ないのです」
まずいとか・お腹一杯で残す・捨てる・に罪悪感さえ忘れ去ってる私たち

そして明日早朝から想像を超える肉体と精神を鍛えてくれた
登りながら出遭ったこの山で生きるひたむきな人間賛歌
エベレストという神の峰まで・・・・

たらぁいまぁ~

2008-12-06 23:17:16 | Weblog
3日遅れの便りをのぉせて~なぁんて古いの歌ってる場合や
ないんですけど・・・
なんとまぁバンコク空港閉鎖事件に巻き込まれるという信じ難い災難(?)にあったんですよ。

インドで爆破テロが有り、考えれば結構ちゅうか無茶苦茶ヤバイ世界的ニュースの
真っ只中に居ながら・・このオバハン4人は・・いたってノー天気

その内オープンするて

私っていつでもギリギリセーフ女やし

しかし、ギリギリまで待ってもバンコクは開きそうにない
ここで初めて「私等ほんまに帰れんの?」
タクシーを飛ばしてタイ航空へ行く
そこには振り替えのチケット交換待ちの人で溢れてる
今頃火付いて来ても・・後の祭りって感じ

おまけにタイ航空の言い草は何や!
「これはバンコクの国家の問題であって我が社に落ち度なし」
そんでもってこの騒ぎの中・土日はいつも通り事務所を閉めたんよぉ
コラ!タイエアーもう今度から乗っちゃれへんからなぁ~
(いちばん安かったんやけど・・
その内・ゴネに行くから覚悟しな

結局は4日発韓国径由のチケット(実費)で買いなおして
とに角帰り着きました。
カトマンズはが全くダメでOFF状態
時々・家族に経過  しただけ・・
それが関空でONした途端どどど~~~んとの嵐
今何処?大丈夫か?どうなってんの?
もうびっくりしたのなんの・・ヘラヘラ韓国ちげ鍋食ってた自分達が
恥ずかしいっす

そんな訳で・・ご心配下さった夫・家族・友達たち すんません&おおきに。
でも4人にとって生涯忘れ得ない
楽しくて考えさせられて気づいて忘れて・・・
捨てるものを捨て・得るものはにいっぱいの旅でした。
少しづつ書いていきます。