旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

IT論争(2)

2008-01-23 21:59:27 | 時局雑感

 

 IT論争でいつも争点になるのが、メールで各人の行動報告がされることにより社内のコミュニケーションがよくなる、という点についての論争だ。
 私はそんなことによりコミュニケーションはよくならない、むしろ悪くなる、と考える方だ。N君は、各人の報告がメールで読み取れて、誰が何をしているかがよくわかるので良いとする。。
 実はわが社は正社員15人(含むパート)、他にアルバイト数人が絶えず出入りしている程度の会社だ。もちろんワンフロアーで、ちょっと大きな声を出せば全員に聞こえる。にもかかわらず互いにメールで連絡をし合っている。もちろん、出張者もいれば、他社への常駐者もいるので、その人たちにはメールなどの連絡を要することはある。
 しかし、隣や後ろに座ってる人にメールを送ることにはどうしても抵抗がある。加えて、メールを送っておけばコミュニケーションが取れていると判断する感覚には、到底理解しがたいものがある。
 真のコミュニケーションは「フェイス トゥ フェイス」だと思う。
 相手の表情、目の動きなどと合わせた意思疎通こそがコミュニケーションだと思う。
 コンピューターという無機質な媒体を通して、高度な人間の感覚が全て通じるとは到底思えない。
 しかし現代人は、熱く燃える「心」を、冷たい機器の「デジタル文字」に置き換えて接し合っているのだ。
 このようなものが「コミュニケーション」(注)とは到底思えない。

(注)「社会生活を営む人間の間に行われる知覚、感情、
      思考の伝達」(広辞苑)

                     

                               


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