旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

名盤紹介シリーズ~2年目の扉(NSP)の巻

2008-03-31 14:59:52 | 歌は世につれ


NSPには紹介したいアルバムがいくつかありますが、まずは初期のお気に入りから。
ただしこのアルバム、ファンの間でも好き嫌いは分かれるかもしれません。
NSP随一の「ロック志向」が顕著にみられるアルバムだからです。(一部ですが)

この時点ですでに「夕暮れ時はさびしそう」等がヒット、NSP=叙情派フォーク
のイメージが出来上がっていましたが、元々ハードロック志向の
天野滋、平賀和人にフォーク系の中村貴之が加わったNSPは、その反面、
非常にハードな曲調もレパートリーにあるという両極端なアンバランスも
魅力のひとつでした。
この頃バックバンドにあのCharが在籍していたのは有名な話で、
いくつかの曲では彼の超人的なギタープレイの名演を楽しむことができます。

通算5枚目のこのアルバムは彼ら唯一の海外録音版でもあり、全12曲中5曲が
ハリウッドのスタジオで収録されています。
ただ、「海外」のクレジットはジャケット裏面の下に小さく表記されているだけ、
曲も日本録音曲の間にバラバラに配置されているのであまり目立たないんですが。
参加ミュージシャンはドラム=ジェフ・ポーカロ、キーボード=デビット・ペイチ
のちのTOTOの中核メンバーとなるようなすごいメンバーで、西海岸独特の
図太い音作り、うねるようなリズム感、ハードな仕上がりがとても心地よく、
私は大好きなんですが、その分彼ら最大の売りの「叙情」が薄れるので、
あまり一般受けしなかったんでしょうかね。

一方日本録音部分はおとなしめの曲調が多く、アルバム全体の仕上がりとしては、
やはりチグハグな印象は否めないところですが、それまでの4枚のアルバムとは
明らかに一曲一曲の出来は完成度を増しており、次へのステップとして
欠かすことの出来なかった作品と言えるのではないかと思います。
そしてこのあと一枚ライブ版をはさみ発売される
『NSP7 シャツのほころび涙のかけら』でいわゆるNSPサウンドが確立、
彼ら一番の充実期を迎えることになるのです。

このアルバムからはすでに 春をみつけた 北国の三月 を紹介していますが、
好きな曲・詩が多いので、これからも登場する可能性が高いですね。
ただ、このCDは「CD選書」として発売されたものですが、質があまりよくなく、
音が悪いんです。もう廃盤になっていると思うので、ぜひ「紙ジャケ」&
「リマスタリング」シリーズで全作品を復刻販売して下さい、平賀さん、お願い!!


   


昨年3月上旬デジ一「EOS30D」を買ったのを契機に、中旬からブログ開設の
準備をはじめ、4月1日からの掲載に向け悪戦苦闘、ドタバタやっていたんですが、
あれからもう一年経つんですね。
「とりあえず一年…」と思ってやってまいりましたが、飽き性で面倒くさがりの
私にしては「よく持ちこたえた」と自分で自分をほめてあげましょう。
基本的には自己中、自分がよければすべていい世界なんですが、やはり毎日
どなたかがご覧下さっていて、それがどんなに励みになったかわかりません。
これまで多少なりとも袖擦りあい、ご覧頂いた方々に厚く御礼申し上げます。
「またもう一年」の気持ちで続けますが、そんなに引き出しが多い人間ではなく、
マンネリ必死、同じような話題が頻発するかとは思いますが、よろしければ
引き続きご一緒に旅を楽しみましょう。

そんなわけで、おとんちゃんの「旅にしあらば」も2年目の扉を開くのです。


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