旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

ピンク・フロイド~ファイナル・カット(リマスター版)

2012-02-11 17:50:01 | 歌は世につれ



ピンク・フロイドの最新リマスターシリーズから、『ファイナル・カット』を買いました。

これまでピンク・フロイドの作品は、なぜかマチマチにリマスター等で再発売されてきて、
一部高音質のものが手に入りましたが、大々的にすべての作品がそろったのは、
たぶん今回が初めてだと思います。

この『ファイナル~』は、過去すでにリマスター再発売されたもののひとつで、私の知るところでは、
これが二度目の(新たな)リマスターということになります。写真左上が一番最初に出たもの、
右上が1994年にリマスターされたもの。そして中央が今回最新リマスターされたものです。
『原子心母』を聞いてみて、期待にそぐわぬ出来だったので、すでに過去リマスターされたのを
持っていて買う気のなかった『ファイナル~』を、あえて買って聞き比べたくなったのです。
なお、この最新版も1994年度版同様、シングルとして発売され、元々アルバムには
収録されていなかった「ホエン・ザ・タイガーズ・ブローク・フリー」が4曲目に収められています。

この作品は一応ピンク・フロイド名義ではあるものの、実際はベースのロジャー・ウォーターズが
ほとんど好き勝手に作ったソロアルバムに近い作品で、完成度としては、有名な『狂気』などには
及びません。しかし、元々ロジャー派?の私としては、お気に入りの作品なんですよね。
これを最後に、ロジャーはフロイドを去るのです。

さて、では、聞き比べてみましょう。




上記のほとんどが、1月中に書かれたものです。その後、何度か聞いてみたので、その感想を。


1994年版のリマスターと最新リマスター、聞き比べてみたけど、私の耳では大きな違いは
わかりませんでした。1994年版は紙ジャケのサイズも大きく、全体の作りもいいので、
結論としては、1994年版を既にお持ちの方は、あえて最新版を買わなくてもいいかもしれません。
熱烈なファンで、「最新リマスター版をすべてそろえる!」って方は、もちろんかまわないとは思いますが。

あと、1994年版で「タイガー~」が加えられたバージョンの違和感が少なかったものの、最新版では
オリジナルの構成に戻し、ボーナストラックとして、おまけのように最後に付け加えるだけにした方が
良かったのでは?と、私は思いました。そうすれば、2つのリマスター版の違いがより際立って、
購買意欲がそそられるかもしれませんしね。


先に完成度は高くないと述べましたが、それはともかく、全編にわたりロジャーの「泣きのボーカル」が
冴えわたるこの作品が、私は気に入っているのです。随所に迫力あるSE(サウンドエフェクト)が
挿入され、オーディオ的にも聞きごたえのある作品ですし、だまされたと思って一度聞いてみてほしい、
「黄金期・ピンクフロイド」最後の作品なのです。







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