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[映画] オデッセイ

2016-02-05 | 映画
「オデッセイ」を川崎109シネマズにて観て来ました

探査中の事故により、たった1人で火星に取り残されてしまう~という展開はSF版「ロビンソン・クルーソー」といった趣でしたが、従僕のフライデーどころか周りには天然の恵み的な水や空気すら存在しないというとんでもない環境でのサバイバル劇はまさに圧巻のひと言でした( ゜∀゜)o彡゜

また、宇宙の彼方で孤独に耐えて生き延びる役柄をマット・デイモンが演じてるというのは一昨年の名作SF「インターステラー」を彷彿させたりもしますが、あちらと違って今作ではそう遠くない未来を舞台にしているので、ワームホールも超重力下の星からあっさり離脱出来るような物凄いロケットも便利な超科学ロボットも一切登場しないので、火星という舞台で ”ただ生き延びる” だけでも如何にそれが困難なのかは推して知るべしです…

地球から遠く8000万kmも離れ、気温マイナス50度、仮設の基地には一ヶ月分の物資しか無く、周囲にはもちろん水も空気も存在しないという極限状況下において、たった1人の人間に果たして何が出来るのか?

どこまでも容赦の無い ”リアリティ” の制約の中で、次々と襲い来る ”絶望的” な逆境に対して主人公がひたすら生きようとあがき続ける様はもはや感心などを通り越して唖然とする程でしたが(^_^;)、面白い事に、いくらでも観客を不安に陥れられる設定なのにも関わらず(それこそホラー並に)、映画全体の雰囲気としては意外な程に ”軽い” んですよ

主人公の独特なキャラクターに依る所が大きいんですが、決してコメディというワケではなく、ひたすら前向きな姿勢で突き進もうとする映画なので、是非とも万人にオススメしたい娯楽作品です!


160206追記:

オレなんかが何百何千と言葉を並べようとも、今ツイッター等で賑わってるたったひと言の宣伝効果の足下にも及ばない現実(^_^;)w

”「オデッセイ」は火星版DASH村”




以下ネタバレ感想:
いやー、メチャメチャ面白かったですな!

オレは昨年半ばくらいの短い特報映像しか見てなくて予備知識もほぼゼロの状態だったので、一ヶ月分の物資しか残されてない中で次の探査機が来るのは四年後、地球との通信も不可能、といったとんでもない状況が語られたときの絶望感といったらなかったですね…(゜Д゜;)

ラストでも語られた、”目の前のやれる事を一つずつ解決して行ければいつかは全てが解決する~” みたいな主人公の絶対に諦めない姿勢から繰り出されるアイディアの数々にはいちいち驚かされました

生き延びる為には何でも使ってやろうと基地内に菜園を作りだし、排泄物から肥料を作り出し、ロケット燃料から水を作り出し、更には前世紀の火星探査機・パスファインダーまで掘り起こした時にはもうワクワクが頂点に達していましたねえd(≧▽≦*)

たった1人で~と上では書きましたが、地球のNASAや母船のクルーの連中にも優秀な連中が沢山いて、それぞれが全力で知恵と勇気を振り絞って最後まで主人公を助けようと奮闘し続けたのも実に素晴らしかったですヽ(^O^)ノ 

そう、この映画の登場人物には ”悪人” が全く存在しないのも特徴でした……宇宙や火星の環境がもうそれ自体で十二分に ”ヒドい” ので(^0^;)、人間のちっぽけな悪意なんぞが割り込む余地なんて無かったって事なんでしょうな

主人公がひたすら楽天的でいてくれたというのが何より大きかったですが、他人の足を引っ張るような底の浅い登場人物が一人もいなかったっていうのも、この映画が過度に重苦しくならずに爽やかな印象を最後まで貫き通せた要因だったと思います(あと陽気なディスコミュージックもw)……となると「インターステラー」で ”最悪” な役柄を演じていたマット・デイモンが、似たような環境での不屈の主人公役を改めて演じたというのもきっと何かの運命なんでしょうw

終盤での激ヤセっぷりが凄かったですが、この映画がもしひたすら ”シリアス” 調の作品だったら、もしかして142分間もの長さの緊張感に耐えられなかったかもしれないなとゾッとさせられたのも確かでした( ̄▽ ̄;)

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