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[映画ネタ] 「ガルム戦記」パイロットフィルム

2016-03-26 | 映画
「ガルム戦記」とは今から約20年前に監督:押井守、制作総指揮:ジェームス・キャメロン、制作スタッフには前田真宏、樋口真嗣、未弥純といったアニメ・特撮・ゲームの各業界の垣根を越えた有名クリエイターが集結し、予算も50億~60億円という壮大な布陣で制作されようとしていた大作映画だったんですが、諸々の事情により企画は凍結させられてしまいました

押井守の経歴的には「パトレイバー」や「攻殻機動隊」によって ”ハリウッドのクリエイターにも多大な影響を与えた~” などと騒がれてた頃なので、海外市場も十分視野に入れられそうという期待感からこんな無茶な企画も許されたんでしょうねえ(…結局、凍結されてしまうワケですが(^0^;))

この「ガルム~」は、”実写とアニメの技術を完全に融合させる” という、ハリウッド映画でも上記のキャメロン監督が2009年に「アバター」にて到達した境地を、10年以上も早く先取りしようとしていた意欲作でもありまして(「ガルム戦記」は2000年迄に公開される予定でした)、当時のファンは企画の凍結に大いに落胆したものでした(;´Д`)

一応、この企画の残滓として2001年に「アヴァロン」という実写映画が公開されてるんですが、内容的には「ガルム~」との関連は一切無く、予算規模も十分の一以下と代替企画としての物足りなさは正直否めませんでした(個人的には押井作品の中でも大好きな一本ではありますが)

そして長らく、一部のファン達の間で ”幻の企画” として語り継がれるのみとなっていた「ガルム~」ですが、この度「ガルム・ウォーズ」として新たに日本・カナダ合作作品として2016年5月20日に日本公開される運びとなりました

公式サイト:http://garmwars-movie.com/jp/

それに合わせて、20年前に制作された ”原点” のパイロットフィルムが(ほんの一部)ネットで公開されています



この一分間の映像だけを見てもハッキリ言ってワケが分からんと思いますが(^_^;)、このパイロット映像は全体で12分ほどあって、本日から発売されている「ガルム・ウォーズ」劇場前売券の購入特典として全編が収録されているDVDが付いてきます(←宣伝)

で、早速前売券を買って来てオレも某イベントで見て以来、実に15年ぶりにこのパイロット映像を再見することが叶ったんですが、今見てもその壮大な構想に圧倒されるシーンが沢山ありまして…(゜Д゜;)

6年程前に八王子の美術館で限定公開されていた(撮影用の)戦艦や戦車や甲冑等の模型類も見に行きましたが、もしこのまま映画が完成されて2000年に公開まで持って行けてたら、世界中にどれほどの衝撃を与えてただろう?とついつい叶わなかった夢を妄想してしまいますね…

キャメロン監督の「アバター」が公開された際、押井監督が ”完敗宣言” みたいな事をしてたのが印象的だったんですが、全く同じ地平を(おそらくは先んじて)目指してた同業者としては、内心で悔しくてたまらなかったろうなと…


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