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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読(その104:準1以下):放(さ)く・・・

2017年07月27日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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●29-1までに間に合わず、かつ、事故のため中断していたシリーズを再開しています。漢検2の頁とは順不同です。
●準1以下の漢字については、自分の調べたいところ(不明なところ、興味あるところ抔)のみ、調べて記載していますのでお含み置きください。
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●漢検2辞典、やっと1400頁へ・・・準1級以下の漢字(音訓)について調べることを主眼にしていたのに、どうしても1級漢字やその他の派生する問題・興味などで脱線して遅々として進んでいなかったけど、なんとか、あと200頁ちょっと・・・“痛風性格”なので時間に対する切迫感のようなものがあって、これもなんとか今週中には終わらせたいと考えていたのだけど、どうなるか・・・今月いっぱいぐらいになりそう・・・こういうの、性格的に許せない気分になってしまうんですけどね・・・なんか、自分に負けたという感じがして・・・
●アクセス状況・・・相変わらず上位に来ているのが「 漢検1級 平成29年度 第1回 答え合わせ 」・・・もうとっくに済んだ記事だと思っていたけど、なぜ、こんなにいつもいつも上位になるんだろう?不可思議・・・
●「漢検1級模擬試験倉庫」のspaceplusさんが、当ブログの語選択問題記事をアレンジ(リメイク?)して、あらためて出題してくれています。他人さまのブログでやるというのも変ですが、却って真剣に取り組めて、新鮮で頭に入りやすい・・・どうしても自分のブログでの復習だけだと、気が緩んだり、おざなりになったりするので、とても重宝・・・よろしければ、みなさんもトライしてみてください・・・ただし、難度高いです・・・ハッキリいって初心者は避けたほうが賢明、ある程度以上の“訓練”をしている人や自信をもっている方向けです・・・初心者は“自己崩壊”する危険性があります・・・私も、いまだに、全部が全部、すんなりと出来ているとは言えませんから(汗)
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●さて、「屁を放(こ)く」は良いとして、「放(さ)く」の方の問題・・・以下のように、1級の“訓読み”にしっかりある・・・
●漢検2にも「放(さ)く」の訓読みあるも、音熟語や意味説明は一切ナシ・・・
●で、ちょっと調べてみた・・・

:小学:ホウ、はな(す)、はな(つ)、はな(れる)、ほう(る)準1:ほしいまま、まか(す)、ゆる(す)、ひ(る)
   1級:こ(く)、さ(く)

(漢検2)*「放(さ)く」の訓読み掲載あるも、以下のとおり、意味説明には何もナシ・・・。
意味:①はなす。ときはなす。自由にさせる。ゆるす。「放牧」「解放」
   ②はなつ。おいやる。しりぞける。「放校」「追放」
   ③発する。送り出す。「放射」「放流」
   ④ほしいまま。思うままにする。まかす。「放蕩(ホウトウ)」「奔放」
   ⑤なげる。ほうり出す。「放棄」「放置」
熟語等:(・・・略・・・)

●結論からいえば、「放(さ)く」は、各国語辞典に解説あり・・・訓読みとしては・・・

大辞林 第三版
離(さ)く・放(さ)く」:遠くへやる。引き離す。遠ざける。 「見も-・かず来きぬ/万葉集 」 ...
(注)「離」には“さ(く)”という現行訓はナシ・・・。
デジタル大辞泉
見放く(みさ・く) :①遠くを見る。はるかに眺める。「しばしばも―・けむ山を」〈万・一七〉
           ②見て、気持ちを晴らす。「語り放(さ)け―・くる人目ともしみと」〈万・四一五四〉
*広辞苑だと、もっと詳しい説明および他の意味の説明などもあるが、略。

●これだと、古語・文語のようなので、無視しても良さそうだと思ったが、ネットを渉猟していたら、「短歌文法辞典」というものに、
 ・「動詞」(91)
 ・みさく(見放く) (他動・下二)遠く見やる。遠くのぞむ。
 という解説・説明あり。
 ・その中の詩にも、
   秀(ほ)つ峯を西に見さけてみすず刈る科野(しなの)のみちに吾ひとり立つ 
   (意味:高くそびえる峯みねを西空遠く見やりながら、いま、私を生んだ美しい信濃の道に、一人たしかに立っている。)
   はなやげる紫のいろ雷雨去りて遠く見さくる街と建物  
   頂の岩秀(いはほ)にすがり見さくれば目眩(めくら)むまでにかしこく思ほゆ  
  なんかの詩が掲載されていた。
 ・だから、古語・文語だけでなく、現代でも通用する“読み”のようだ・・・
●阿倍仲麻呂の有名な詩、「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月 かも」の「ふりさけみれば」は漢字で当てるとしたら、「離(く)」か「放(さ)く」ということになるらしい・・・。

*以下は余談・・・「放(さ)く」に対応する音熟語がないかどうか、大字源で調べた内容(の一部)・・・結論からいえば、「放(さ)く」に対応する音熟語とは言えないと思うが・・・

<余談1> 「放春」 「放梅
・大字源の「放」の字義のなかに、「ひらく。また、花が咲く。草木の芽が出る。「放春」(杜甫)「山意衝ㇾ寒 欲ㇾ放ㇾ梅」 」とあった。
・「放(さ)く」って、もしかしたら、「咲く」という意味なのかとも思ってしまったけど・・・
・「放春(ホウシュン)」:春になって草木が花を開く。
・「放春」も「放梅」も、“放(はな)つ”あたりに対応する音熟語と理解しておいたほうがよさそうだ・・・

・そもそも、大字源には、そのものずばりの「放(さ)く」という読みや字義は書かれていなかった・・・邦語かしら?邦語だったら、邦語と書いてあったり、当て字や国語だったら、そのような説明がどこかにあるのだが、それらも全然なかった・・・漢字の音熟語とは別の次元のものなのかな?


<余談2> <放春花> <迎春花
・「放春」で思い出したが、春関連の当て字・熟字で、「放春花」「迎春花」・・・というのがある。漢検辞典的には、これらは対象外だろうが・・・
・以前は、こういう当て字・熟字も一所懸命、学習していたのだが・・・でも、意外に記憶にまた残っているもんだ・・・

放春花(ぼけ)>:(漢検的には)「木瓜」または「鉄脚梨」
迎春花(こぶし)>:(漢検的には)「辛夷」

*こういう当て字・熟字というのは発想豊かで命名の妙もあって、なかなか楽しい・・・

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