だんなっちょんのブログ

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甲斐性無しの二児の父

アンパンマンとバイキンマン

2015-03-20 09:01:00 | 子供・育児
昨年は空前の大雪に見舞われて、「いよいよ日本もおかしくなってきたか」
と思いきや、少なくとも私が住む地域においては、
今年は至って平凡な冬に終わったと思う。
2月が終わると「暦通り」3月になって過ごしやすくなり
毎年「何が3月は春だ。寒すぎだ」という愚痴をこぼすものだが、
そういうこともなく、順調に温度が上がり、すっかり冬が終わった感じがする。
もっとも3月は期待を裏切るように寒暖の差が激しい季節なので
悠長な事は言ってられないですけどね(笑)


特に動機付けもしないのに(というより私と妻そろってアンパンマン自体あまり好きではない)、子供は勝手にアンパンマンが好きになり、
今ではべらべら覚えた単語を口から発するようになり、全く喋れなかった昨年の同時期とは大違いである。現在2歳2ヶ月である。
「動機付け」といえば、積極的に英語系のDVDを見せ続けていた「成果」もあり、驚いたことに息子はいつのまにか
英語の数字を1~10まで全部言えるようになっていたのは驚いた。
勿論「日本語の数字の1~10」も分けて話こなす。
子供の脳の柔軟性、そして成長力には改めて驚かされる。

今朝なんか車の中で「ワンツゥースリフォー・・・・ナインテン!イエーイ」とか
陽気に言っちゃって。何かパパは嬉しいぞ。

先週神奈川県横浜市にあるアンパンマンこどもミュージアムに
息子を連れて行った。その際おみやげコーナーで絵本を5冊程購入しました。
その中の2冊に、やなせたかし先生が直接書いた原作絵本、
「アンパンマンとばいきんまん」
「アンパンマンとしょくぱんまん」があるのだが、
これがかなり面白かったので、紹介したいと思います。

1つ目のアンパンマンとバイキンマンの話は

1 ジャムおじさんが体調悪くて憂鬱。天気も悪い。
2 アンパンマンが心配し悪天候の空へ飛んで行く。
3 雲の中にはバイキンマンが潜んでいた
4 アンパンマンを叩き落とす攻撃を加える
5 アンパンマンの顔がこぶだらけのめちゃめちゃになり泣いて工場に帰宅
6 ジャムおじさんがありえないほどの顔をして大激怒
7 ジャムおじさん「ジャイアントアンパンマンを作ってやる」と意気込んで、
工場内の小麦粉をかき集めて特大アンパンマンを作成。(何だこのバイタリティは)
8 ジャイアントアンパンマンはパン工場のヤネを突き破って空へ。
ジャム「ヤネは心配いらん。後で直せばいい」
9 バイキンマンをグーパンで退治
10 空が晴れてよかったねチャンチャン。

この絵本の一番面白いのは、躁鬱を伺わせるほどジャムおじさんが極端すぎること。
最初のページで物凄くどんより凹んでいたのに、激怒した時の顔と
ジャイアントアンパンマンを作る時の表情が意気揚々を通り越して、幾らかの狂気を感じるレベル。
あと落下したアンパンマンの潰れた顔が「どうやったらそういう顔になるんだ?」と思う
面白い表情だったこと。
これぐらいインパクトあるから人気出たのかも知れませんね。
実に読みやすく、一度見たら頭から離れない印象強い話でした。

もう一冊のアンパンマンとしょくぱんまんはこういう話だ

1 パン作りの名人のジャムおじさんはアンパンマンとしょくぱんまんを作りました(・・・!?)
2 助けを呼ぶ声がしたのでアンパンマンが飛んでいき、食パンマンは留守番
3 小鳥が泣いている
4 お腹をすかせているようで、アンパンマン「僕の顔を食べさせてあげる」
5 それを見たカラスの群れが自分も食べたいとよってくる
アンパンマン「僕はお腹が空いて困っている人しか食べさせないんだ」(←カラスもお腹すかせて困っているんじゃないのか?)
と言いながら逃亡
6 何故か紐で結ばれて拘束されているうさぎを発見。小鳥同様お腹をすかせているので食べさせる。
(この時点でリアルに顔が半分になる)
7 今度は泣いているゾウを発見。しかも子ゾウだけでなく、親ゾウもお腹すいて食べたそうにしている(親は自重しろよ!)
同様にお腹が空いているので食べさせる。(おい・・・)
8 顔がリアルに完全消失でアンパンマンの命の危機
それを見たクソゾウ親子は一緒に泣きながら「もっと食べたいよぅ・・・」(←死ね)
9 そこにしょくぱんまんが大量のパンを持って飛んできて解決。
完全顔消滅アンパンマンも顔が無い状態で手を広げて大喜び
(表情分からないから実際「ゾウ氏ね」って顔していたかもしれないけど)


この話は親によっては子供に見せたくないかもしれないほど、かなりハードな内容。
なんせ後半ラスト2ページは首なしアンパンマンがリアルで出てくるのですからね。
70~80年台の絵本だから仕方ないとはいえ、今なら多分認可が降りないかもしれませんね。

この絵本を息子に見せたら、最初は意気揚々と嬉しそうに「アンパンマン!」「ぴょんぴょん!」
「カーカー!」とかニコニコ反応しながらページをめくっていたのですが、
最後の「かおなしアンパンマン」が出てくるページをめくった瞬間の反応がまさに

息子「・・・・・」

急にダンマリになってしまい凍りついていたのが笑えました。
急に「あれ?アンパンマンはどこいったの?」って顔してました。

こういう話は個人的にはアリ。
顔が無くても生きているのは確かに不気味ですが、そういう「不可解な疑問」を
与えることも大事。子供に色んな想像を膨らませるのには持ってこいですし、
議論の余地を大きく含んでます。
また、この本には自分が困ってでも、困っている人を助ける慈愛精神がしっかり込められています、
これだけでも十分意味ある絵本だと思います。

思っていた以上に読みやすく、分かりやすく奇抜で
さすが売れっ子絵本作家の書く漫画は違うなと思いました。