SASHIMIMAMA-since2006-

子3人、離婚しました。
2012 急性骨髄性白血病M1
化学療法で寛解維持

抗がん剤と骨髄移植で

2012年05月02日 | LEUKEMIA-寛解導入
7階の7号室に部屋が決まった。
ラッキー7か・・・と思いながら入ると、
建物自体も新館のため、きれいで、広い。
シャワーやトイレも洗面台も付いている。

・・・お義母さんの最期の個室より豪華だな・・・

なんだか贅沢すぎて、もったいないと思った。

夜になり、主人と母が駆けつけてくれたが、
骨髄検査の結果がまだなので、
詳しい病名や治療方針の説明は翌日となった。

日付は覚えていないが、
超音波・レントゲン・肺活量などの検査が行われ、
あちこちに車いすで連れて行ってもらった。

今まで車いすを「押す側」だったのに、「押される側」になっちゃったな・・・。
せっかく止まった涙がまた出そうになり、考えるのをやめた。

2日の夜になり、
主治医、受持医(研修医)、主人、義父、母と私で集まった。

「病名は、急性骨髄性白血病です。
 連休中日であったため、すでに抗がん剤を手配し、明日から治療開始です。
 説明が後になり申し訳ありません」

そして主治医の説明が始まった。
私には、病名は聞かされていなかったが、抗がん剤については
連休前に手配しないと治療が遅れてしまうので、
と受持医から日中説明があり、副作用の説明も受けて了承済みであった。

「抗がん剤は2種類で、片方は明日から3日間、もう片方は7日間点滴します
 癌化した細胞だけを殺すことは出来ないため、いったんすべてを排除し、
 良い細胞が先に立ちあがってくるので、そこでいろいろな状態を診て、
 可能と判断されれば、骨髄移植をしていくという方法です
 ごきょうだいだと型があう確立が高いですが、いらっしゃいますか?」

    「妹がおりますけど、抗がん剤だけで治せないんですか?
     妹にそんなつらい思いをさせたくないです。」

「抗がん剤だけでは再発の可能性が高いです。
 いづれにせよ、白血球の型が合うかどうかだけ、血液検査で調べてもらって、
 実際に移植に協力してもらえるかどうかよく話し合って頂ければ」

    「骨髄穿刺は、昨日の検査ではどれくらいの量を採ったんですか、
     移植ではどのくらい採取するんですか?」

「検査で採るのはせいぜい2㏄です。移植では500~1000㏄くらいです。
 全身麻酔をしていただくので、そのリスクもあります。」

    (えっ、・・・2㏄で1か所刺すのも結構痛いのに、そんなに・・・
    いろんなとこに針さすんだろうな・・・。
    全身麻酔するのはそのせいか。全身麻酔って危ないのに・・・。)
    
    「妹自身の病気の治療のためならともかく、私のためにそんな
     危ない橋は渡らせられません。子供もいるのに・・・。」

でも話はしてみないとだめだよ、逆の立場だったらどうするんだ?
と、家族に説得された。
骨髄バンクや臍帯血の移植を待ってる人の事思ったら、
妹が納得してくれれば幸せなことなんだよ、と。

なんだか妹に申し訳ない気持でいっぱいだ。
私にだって子供はいる。
再発したり、最悪、死んでしまったら、子供らはどうなる?
   
    「そうだね、型が合うかどうかまず、調べてもらおうか…。」

白血病に骨髄移植。
今まで自分には縁がないと思っていた世界に、すでにもう立っている。
やれるところまでやってみるしかないか・・・。
自分のためではなく家族のために、生きなくてはいけないのだ。

          (5月18日記す)

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