ストロベリー・パニック 第25話「円舞曲」

第25話「円舞曲」


（概要）
エトワール選を目前として、光莉と天音の間に、誰も予想し得ぬ亀裂が走った。
離れてしまった、天音の心を取り戻すべく、懸命な光莉だが、天音の心は遠い。
渚砂と玉青をエトワールにすべく、静馬と六条の特訓が続く。
特訓の成果で、見違えるようになる渚砂だが、その心は、揺れていた。
そして、静馬もまた……。
乙女たちの、熱い想いが雪をも溶かし――
ついに、エトワール選の幕が開く

光莉ちゃんは、天音さんがいつの日か思い出してくれることを願う。
そして、その日まで待つことを決意する。

静馬様の指導で特訓が続くが、渚砂ちゃんは全く上達せず。
完全に玉青ちゃんの足を引っ張る。

明日が出馬の締め切り、そして明後日が本選。
時間がまったくなく、渚砂ちゃんのダンスは上達するんでしょうか？

静馬さまが、元気になって指導してくれているので瞳さんと水穂さんは安心するが、
六条さんは、違和感を感じていた。
それは、いまの静馬さまが無理しているように見える…。
「何かを必死に忘れようとしているようにしか見えない」


そして、こちらも時間がない天音さんと光莉ちゃん。
あと1日で記憶が戻って出馬宣言できるんでしょうか。

ポイントになりそうなのは、光莉ちゃんが天音さんにプレゼントしたスカーフですね。
光莉ちゃんは、天音さんの練習を見学しようとするが天音さんが姿を見せない。
心配になり探すが、どこにも見当たらない。


夕食後、ひとり渚砂ちゃんは部屋で静馬様のことを想う。
そこに玉青ちゃんが部屋に戻ってくる。

まだ、なんかお互いにギクシャクしてますが時が解決してくれる？

光莉ちゃんがまだいちご舎に戻ってきていないので夜々ちゃんが心配になる。
冬森会長と共に光莉ちゃんを探すが見当たらない。

その頃、その光利ちゃんはまだ天音さんを探していた。
森の中で、月明かりがこぼれるところにあるものを見つける。
それは、光莉ちゃんが天音さんにプレゼントしたスカーフ。

そこに天音さんがやってくる。
天音さんは、どうやらスカーフを探していたようです。
「わたしの大事なものだから…」
練習中に風に飛ばされてしまったようです。
「誰にもらったのか覚えてないけど、何故かとてもかけがえのない物に思えて、ずっと大切にしてたんだ。」

その言葉がとても嬉しく感じる光莉ちゃん。

夜々ちゃんと冬森会長は、いちご舎の前で光莉ちゃんの帰りを待つことにする。
冬が目の前に迫っている時期なので、吹き付ける風は冷たい…
そこに毛布を持って要さんがやってくる。

3人で天音さんと光莉ちゃんの帰りを待つ。
その様子を影から見つめる桃実さん…

そして、冬森会長は、天音さんに対する想い・期待を打ち明ける。
冬森会長も天音さんのことが…

みんなが心配しているなか、光莉ちゃんと天音さんは厩舎にいた。
天音さんは、今夜はいちご舎には戻らないので
光莉ちゃんをいちご舎まで送ろうとするが、光莉ちゃんはそれを拒否。
天音さんが戻らないなら、わたしも戻らないと天音さんに告げる。
「天音先輩のそばに…」

光莉ちゃんと天音さんは、一夜共に過ごすことになる。
光莉ちゃんは、天音先輩がスカーフを大事にしてくれていて
天音さんとの心の繋がりを感じ、それが嬉しい。

しばらく、静かな時間が経ち…
光莉ちゃんが、賛美歌を歌いだす。

『天使の歌』
その歌声が、天音さんの記憶を呼び覚ます。
「光莉…」

光莉ちゃんは、とても幸せな夜を過ごす。



そして翌朝、天音さんは落馬した日、
光莉ちゃんに伝えようとした言葉を光莉ちゃんにプレゼントする。

「君は、この世の中で誰よりも大切な人だ。」
「これからは、いつも一緒だ。」

光莉ちゃんと天音さんは、幸せな一夜を過ごしたわけですが…
この三人は、ある意味不幸ですね。
片や幸せなとき、こちらは心配で寒い外で一夜…
まぁ、天音さんの記憶が戻ったし、光莉ちゃんも無事だったからいいのかな…

夜々ちゃんは、光莉ちゃんが無事に帰ってきてくれたので光莉ちゃんに飛びつく。

やっと、この二人の関係も本当の意味の親友になれた瞬間かな。
光莉ちゃんの夜々ちゃんへの無意識的な拒否反応もなくなったようだし。

要さんは、天音さんの記憶が戻ったことによりひと安心。
「これでようやく天音のことを吹っ切ることができる…　やっと自分の道を歩いていけそうだ。」
「やり直してくれるな、桃実。」

この二人も、幸せな道を歩めそうです。
桃実さん、要さん、良かったね。

渚砂ちゃんと玉青ちゃんは、ダンスの特訓を継続。
だが、渚砂ちゃんが全くダメ。
静馬さま
「もっとらしさを…　あなたらしさをださないとダンスにならないわ。」
そんな渚砂ちゃんに対し、静馬様はある行動にでる。

「私が、直接教えてあげる。」
直接、一緒に踊っての指導を…
「でも、これが最初で最後よ。」
「心と心を通わせて楽しく踊るの…」

六条さん
「完全に静馬と一体化している…」
皆、渚砂ちゃんのダンスの変化に驚く…
渚砂
「そう…　これが最初で最後のダンスだから…」
「いいわ、渚砂。とても素敵よ。」

「愛したことを、決して悔やまないために…」
「愛したことを、しっかり刻むために…」

「こんなにも美しくて、誇らしげな二人…　こんなに優雅で可憐なダンスをアストラエアの丘で初めて見たわ…」
六条さんも驚く二人のダンス。

そんな二人のダンスを見つめる玉青ちゃんは、とても複雑でしょうね。


「ダンスは、愛よ。　愛することの幸せと喜びを全身で表現するものなの。」
「あなたたちなら、きっとできる…」

静馬様は、玉青ちゃんに渚砂ちゃんを託す。

特訓も全て終わり、
渚砂ちゃんと玉青ちゃんは出馬宣言をする。

でも、静馬さまはその場には居合わさない…
静馬さまは、気持ちの整理がついていない様子…
六条さんは、静馬さまの部屋を訪ね、
「これで終わりね。私たちの務めは全て終わった。あとは、3月の卒業を待つだけ…」
そして、去り際に、
「これでよかった…　そうよね、静馬。」

六条さんの、問いかけに反応しない静馬さま…
静馬さまは、平気なのだろうか…

今回は、ベタな演出で天音さんの記憶が戻り幸せを取り戻した二人。
ツッコミたいところは多々ありましたが…
完全に幸せになるものと、見守る側に分かれましたね。
独り身組みは、幸せをつかんでもらいたい。
特に夜々ちゃん。
静馬さまは、このまま卒業していくのだろうか…
どうみても渚砂ちゃんのこと吹っ切れてない様子だし…
でも、ここまで来て行動は起こさないと思うが…
静馬様は、六条さんとでもいいんじゃないのかな。

次回
第26話（最終話）「はじまり」





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