日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

純国産の鶏

2007-11-01 | 野良から

一般に、羽の色が赤い鶏からは赤殻、
白い鶏からは白殻の卵が産まれます。
写真は、中央の白い雄鶏をはさんで、
左が外国産の赤鶏。右の純国産の鶏。
という話の、きょうは前段。

たまご新聞」からのネタなんだけど、
UPが追いつかなかったというお家の事情で、
1ヶ月くらい遅れての転載です。

 本紙No.421(昨年7月)の2つめの記事の冒頭・・・
“毎週お届けしている玉子の親たちは、じつはデカルブ社というヒナ会社の製品です。同社は、これまで世界最大の穀物メジャーであるカーギル社の傘下でしたが、このごろドイツのほうに売却されたそうです”
 という情報には、じつは続きがありました。この外国産の親鶏を日本に輸入している商社は、かつては日本人がオーナーだったのが、すで引退しちゃって、その資本は中国人の金持ちの手に渡っているそうです。
 いまは日本向けに輸入販売の業務をしているけど、これから中国国内で卵の消費量と購買力が高まれば、はるかに市場としては大きいので、いつでもそちらに振り向ける可能性はあるわけで、そのとき日本の卵事情はどんなことになるのか・・・
 というような実態はマスコミでは報じられないし、だから考えたことのある人もいないと思うので、参考までにお知らせしておきます。
 で、ここからが今週号の本題。
 まず大雑把にまとめてみると・・・
 日本人は平均して毎日1人1個の卵を食べています。マヨネーズなどの加工食品には輸入品も使われているようだけど、基本的には卵は国内産です。1日に1億個が消費・生産されていることになります。
 鶏は、毎日1個ずつ卵を産みます。ということは、日本には卵を産むための鶏(採卵鶏)が、約1億羽飼養されているわけです。
 ふつうの鶏は1年くらい卵を産んで働くと、後は廃鶏として処分されます。その分を補充するために、新しいヒナを毎年1億羽ずつ供給する体制が必要になります。
 で、そのうち国内産の親(種鶏)から生まれるのは6%、つまり600万羽しかないというのが記事の意味するところです。
 そして、その純国産のヒナを生産・出荷しているヒナ会社は、たった一社。岐阜県にある「後藤孵卵場」というところです。・・・あらら、紙面がつきちゃった。

というわけで、つづきは後ほど

 


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