太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

11月下旬 in 2013

2013-11-30 | 研究室
 11月下旬は,2つのmajor revisionで空いた時間の多くを費やした.一つの論文では,minimum detective measurementを問われた.今までもsmall real difference(SRD)としてICCから算出しているので,方法自体はなじみはある.もう一つの論文は,姿勢の論文で2013年に多くの姿勢と運動機能に関する論文がpublishされておりそれらを見るようにとのコメントであった.2103年の1月にsubmitしているので今の論文はそれらを反映していない.それらの結果をもとに新しく背景と考察をするように言われているので,ある意味書き直しとなる.提出までの時間も6週のため,英語校正の時間を考えるとなかなか苦しい.印象としては,やはり今は効果量や先のSRDを最近の論文は問われると感じている.

 星城大学で,3年生のゼミ生と論文の抄読会をしている.自分が英語論文を投稿してreviewerから問われ続けていることがその抄読会でかなり役に立つ.つまり多くの自分が問われている視点を含め批判的吟味に生かされる.学生にも現在国際誌で何が問われるかを伝えることができるのは,自分の論文が不十分でreviewerから厳しく言われることは正直,きついですが学生指導にこんなに役立つかと感じる.そのためにも,first authorで出し続けづけることの意義を感じる.rejectされても.

 OARSIの2014学会が4月にParisで開かれる.今まで発表をしたことがないが,出してみることにした.ただ,submitしようと決めたのが先週で締切が来週の火曜日.急いで書いたが,4000字とあり,なかなか簡単には書けない量であった.取りあえず,書いたのでsubmitをしてみた.Oralにしてみたが,さてacceptされるか.学会は4月末で,4月中旬は奈良でAPKASSがあり,4月は久しぶりの国際学会に2つ発表予定である.また英語モードを高めていきたい.

 さて,名大の4年生が私の研究テーマに協力して頂き,先日,無事に発表を終えた.今までは,3次元動作解析が自分の研究室でできることを目標にしてきたが,今回はそこから全く新しいテーマに挑戦した.もちろん挑戦のため私もそれらの解析経験もなく多くの方々の協力を得た.MR検査による軟骨の質的評価と動作解析の比較,またそれらと膝の摩擦を振動として計測.いずれもchallengingな内容で大変苦労したが,学生が本当に頑張ってくれた.自分の新しい研究分野の第一歩となった.

 昨日は,ものづくりで共同して頂いている豊川の企業さんのところに,お願いしたものが完成したので見に行った.リハビリテーションには,”量”が絶対的に必要である.しかし,例えば歩行の練習で介助が必要な場合,多くの時間を割けないことが多い.しかし,今回作成したものでは,全く新しい視点からその”量”を安全に増やせると考えている.こちらも新しい分野の研究として取り組んで行く.現時点ではプロトタイプの完成までであるが,実際の効果検証に進めていく.

卒研大詰め in 2013

2013-11-16 | 研究室
 星城大学4年生の卒研発表は,11/6(水)に無事に終わった.私は,現在3年生のゼミ生はいるものの4年生はいないので,自分のゼミ生の発表はない.しかし名大4年生とは,本年も一緒に研究をしている.いよいよ大詰め.また,その他,他大学の修士の学生さんの研究支援もしているので,そちらも大詰め.先週金曜日は,名大で名大学生と,月曜日は名大生と研究打ち合わせ(MRI解析)で千葉大へ,木曜日も夕方から名大生が星城に,昨日の兼業日には,豊橋のクリニックに私の昼休みの時間に名大生が来て,その合間に他大学の修士学生の研究結果の解析と解釈の補助と,ここ一週間は研究データを並べてのディスカッションを繰り返している.

 現在,自分の英語論文のMajor revisionを二つ抱えているが,なかなか自分のことができない.

 ただ,学生諸君とのディスカッションは楽しい.今年の名大生とのテーマは,今後の私の研究テーマの中心になると思っている.新しい取り組みのため,思うようにいかないことが多いが,それが故にしっかりと地固めをして自分の研究としていきたい.星城の学部学生と星城大学の院生が引き継いで行く予定である.

 今日のAMは,子供とPTAバザーへ,午後は愛知PT学会の拡大理事会に出席して,一日が暮れていく.

機械学会M&P

2013-11-09 | 研究室
 本日は、機械学会M&Pワークショップの講師をした。膝関節のリハビリテーションという大きなタイトルで、ミクロからマクロまでのバイオメカの構成の中でマクロの、かつ臨床的視点からの講演を行った。今までの研究をまとめたが、昨日、名大の学生とまとめたもっともupdateの研究内容の紹介に質問は集中した。各分野で活躍されている先生方とも親睦会でご一緒でき楽しい時間であった。親睦会は、鎌田鳥山という山奥の趣のある囲炉裏のある店であった。人気店であるが閉店するとの話であった。いつものようにアルコールも入り、ほろ酔いで神奈川の橋本のホテルに着いた。

 会場である首都大学は、イノシシも出るとのことで、自然豊かなキャンパスである。紅葉もとてもきれいで、岡崎とはだいぶ気温も違い、寒い一日であった。学会の特別講演の中で小笠原諸島(東京都)の世界遺産の話や自然調査の話などもあり、思わぬ面白い話を聴講できた。その他の、材料の話は、ほぼ聞いてもわからな過ぎて無意味なようであった。

 いずれにしても他部門との交流は楽しい。