街道を歩く

旧街道を中心に歩く旅日記。歩行距離は、2021年11月以降は活動量計の表示にしたがっています。

熊野街道(切目~南部)

2017年01月09日 17時09分47秒 | 街道を歩く
昨日、熊野街道を切目から南部まで歩きました。

JR切目駅近くのトンネルをくぐるところからスタート。くぐってすぐのところにある光明寺。



ここからしばらく坂を上がります。途中にある、熊野古道とこの辺りの守護神として鎮座した若宮社遺跡。



街道より切目の田畑を臨む。



中山王子がある中山王子神社。足ノ宮とも呼ばれ、足痛を治してくれると信仰されています。
足の悪い方は芳名を記帳してくださいとありますが、急坂を登る必要があり足の悪い人には行きにくい場所です。



中山王子を過ぎると山の中を少しずつ下ります。このあたりからミカン畑が減り、梅林が増えます。



徳本上人名号碑。徳本(とくほん、1758?-1818?)は浄土宗の僧で、紀州日高郡出身です。清貧の行者として知られ、
このように「南無阿弥陀仏」と刻まれた名号碑は印南町に16基あり、巡錫した近畿・中部・関東地方一円にもあるとのこと。
この碑の辺りは熊野古道の行程だったため旅人の行き倒れや変死者が多く、その供養塔として建てられたと言われています。



瀬戸内海を臨みつつ、両側にビニールハウスがある道を歩く。



日高郡みなべ町に入ります。沿道から若干はずれた、JR岩代(いわしろ)駅近くにある岩代王子。かつては磐代とも書いたようです。



岩代王子の後ろには瀬戸内海が迫っています。



沿道にあるJR岩代駅。



岩代に入ると目立ち始める梅干し工場。「日本一 紀州梅干の里」という看板も見かけました。



しばらく坂を上がります。



さらに山道を登り、紀勢本線の下をくぐる。



トンネルを抜けたあと、砂浜(千里の浜)を歩く。



先ほど抜けたトンネルの辺りを走る電車。



千里(せんり)王子。付近の千里の浜は、『枕草子』に「千里(ちさと)の浜」として書かれるなど、文学作品に多数登場します。
千里王子は紀州藩主・徳川頼宣が復興し、現在の本殿は1776年建築。建築年代の確かな王子社として貴重とのこと。



千里王子より千里の浜を臨む。



千里王子の近くにある千里観音。本尊は厄除け観音として名高い馬頭観音とのことです。



千里観音からしばらく山道を歩き、この「南部峠の石造地蔵菩薩像」があるところで右折して下ります。
「南陪(みなべ)山」、「見那辺(みなべ)峠」とも書かれていたようです。



山を下りて国道42号線に合流し、南部川を渡る。



三鍋(みなべ)王子。かつては立派な社殿がありましたが、明治時代に鹿島神社に合祀され、跡地に小祠(しょうし)が建立されました。



JR南部駅近くの交差点。雨が止まないため、今回はここまでとしました。



南部駅より紀伊田辺駅へ向かう。



体が冷えていたため、紀伊田辺駅近くにある温泉に入ります。



紀伊田辺駅前より高速バスで帰宅。写真は京都駅八条口にて。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熊野街道(御坊~切目)

2017年01月09日 14時11分38秒 | 街道を歩く
一昨日、熊野街道を御坊から切目まで歩きました。

新大阪より湯浅行きの快速で御坊へ向かいます。



JR御坊駅から前回到達地点に戻りスタート。



浄土宗・九品寺。ここで左折します。



日高川を渡る。



岩内にある焼芝王子神社旧跡の碑。焼芝王子(岩内王子)の跡です。



浄土真宗・圓満寺。



塩屋王子がある塩屋王子神社。祭神の一つ、天照大神の神像が美しいことから「美人王子」と呼ばれます。



王子川を渡る。



祓井戸観音(千手観音)がある西向院。
神功皇后が紀州に立ち寄った際にこの地の浜辺にある井戸でお祓いをしたため祓井戸という地名が生まれました。



国道42号線に合流し、海岸沿いを歩く。



印南町に入ります。この辺りも海岸沿いの国道42号線を歩く。



叶王子跡。願いが叶うの意から「おかのさん」と呼ばれます。



絵馬に望み、願い、夢などを一つだけ書いて祈願してくださいとのことなので、祈願しました。



印南港を臨む。



沿道の公園にある鰹節発祥の地の看板。公園内に、鰹節製造に功績を遺した印南漁民顕彰碑があります。
公園内にある説明によると、鰹節は1600年代中期に印南漁民が開発したもので、
初代角屋甚太郎が土佐で発見した鰹漁場へ通漁して、土佐に仮住まいした角屋甚太郎が鰹節を製造しました。
初代甚太郎に加えて、枕崎に鰹節製造法を伝授した森弥兵衛、房総・伊豆に伝授した印南与市の3人が顕彰されています。



印南港沿岸を歩く。



斑鳩王子跡。1109年、熊野参詣途中の藤原宗忠(むねただ)は「伊南(いなみ)」の里を過ぎて「鵤(いかるが)王子社」に奉幣したと日記に書いています。



切目王子跡がある切目神社。藤白王子、稲葉根王子、滝尻王子、発心門王子とともに最も著名な王子社とのことです。



切目川を渡る。



JR切目駅近くの紀勢本線をくぐるトンネル。今回はここまでとしました。



切目駅から宿泊先の紀伊田辺駅へ向かう。



待合室に置いてあった本。自由に読んでいいし、自宅に持ち帰ってもいいと書いてありました。
電車が来るまでに時間があったので、しばらくの間いちばん左の本を読む。



ホテルの部屋にあるユニットバスのトイレットペーパーに貼ってあったシール。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする