これから、ロット別の在庫管理を始めようと考えている皆さま。ロット別在庫管理の方法には様々なものがありますが、まずどのような方法を思いつきますか?
今回は、もっとも簡単に導入できる「手書き台帳でロット別在庫管理」する方法について解説します。
■そもそも「ロット別在庫管理」とは?(1.ロット別在庫管理を理解)
ロット別在庫管理(ロット管理)とは、同一の製品であっても、日付や仕入単価などが異なる場合は別々の在庫として処理をすることです。
ロット別在庫管理をすることによって、在庫の先入れ先出しにも対応することができるようになったり、ロット別在庫管理、販売管理、履歴管理を組み合わせることで商品のトレースが容易になり、万が一問題等が発生した場合でもスムーズな対応が可能になります。
ロット別在庫管理をするときに、便宜上付与される番号をロットNoと呼んでいます。ロットNoは「入庫日+連番」が一般的です。
■実際に作業を始める前に(2.必要書類のリストアップ)
次に、ロット別在庫管理を始めるにあたって必要な帳票類について解説します。
①追跡調査の書類
各製品ごとにいつどこへ出荷したのか、チェックが出来るような書類を作成します。 (商品受払帳)
②ロット別在庫一覧表
各製品ごとにいつどのようにいくらで入荷したのか、チェックが出来るよう一覧表を作成します。
③商品有高帳(商品受払帳)
製品の増減と残高の管理をする為に、種類ごと記入します。
自社の業務で必要な範囲を整理してみましょう。
■イメージしてみましょう!(3.業務の流れを洗出)
必要書類をリストアップしたら、今度は実際の業務のどの部分で必要書類を完成させていくか、業務の流れを洗い出して検討してみましょう。
日々の業務を思い浮かべながら、どのタイミングで書類を作成して、どのように管理していくのか・受注、製造、出荷、製造と実際どの部分に必要で当てはめることができるのか、確認します。
■いよいよ始まります!(4.運用スタート)
これでやっと運用の準備が整いました。後は、イメージした通りに運用することができるか、実際に試してみましょう!最初はスムーズな処理が出来ないかもしれませんが、徐々になれていくことで業務に沿った運用ができるようになります。
■実際に運用をしてみて(5.改善点検討)
実際に手書き台帳でのロット別在庫管理を運用してみると、思った通りに作業ができなかったり、今までより手間が増えてしまったりといった部分がでてきませんか?疑問や改善したい部分が浮かんできたら、思った通りに運用できるよう流れをまとめ、改善してみましょう。
改善点の例:
□改善点 その1 売上計上した時点での出荷品情報が把握できない?
□改善点 その2 商品数が多すぎて管理しきれない
■本格的に運用してみましょう!(6.本格導入)
運用上の問題点も解決できたら、いよいよ本格的に手書き台帳でロット別在庫管理を実践導入してみましょう。最初はあせらずに、書類書き込みのタイミングを考えながら、貴社の業務に合った運用をしてみてください。
***
来週は、今回の手書き台帳よりもスムーズに対応できる、表計算ソフトを使った簡単なプログラムで運用する方法をお知らせします。お楽しみに!
今回は、もっとも簡単に導入できる「手書き台帳でロット別在庫管理」する方法について解説します。
■そもそも「ロット別在庫管理」とは?(1.ロット別在庫管理を理解)
ロット別在庫管理(ロット管理)とは、同一の製品であっても、日付や仕入単価などが異なる場合は別々の在庫として処理をすることです。
ロット別在庫管理をすることによって、在庫の先入れ先出しにも対応することができるようになったり、ロット別在庫管理、販売管理、履歴管理を組み合わせることで商品のトレースが容易になり、万が一問題等が発生した場合でもスムーズな対応が可能になります。
ロット別在庫管理をするときに、便宜上付与される番号をロットNoと呼んでいます。ロットNoは「入庫日+連番」が一般的です。
■実際に作業を始める前に(2.必要書類のリストアップ)
次に、ロット別在庫管理を始めるにあたって必要な帳票類について解説します。
①追跡調査の書類
各製品ごとにいつどこへ出荷したのか、チェックが出来るような書類を作成します。 (商品受払帳)
②ロット別在庫一覧表
各製品ごとにいつどのようにいくらで入荷したのか、チェックが出来るよう一覧表を作成します。
③商品有高帳(商品受払帳)
製品の増減と残高の管理をする為に、種類ごと記入します。
自社の業務で必要な範囲を整理してみましょう。
■イメージしてみましょう!(3.業務の流れを洗出)
必要書類をリストアップしたら、今度は実際の業務のどの部分で必要書類を完成させていくか、業務の流れを洗い出して検討してみましょう。
日々の業務を思い浮かべながら、どのタイミングで書類を作成して、どのように管理していくのか・受注、製造、出荷、製造と実際どの部分に必要で当てはめることができるのか、確認します。
■いよいよ始まります!(4.運用スタート)
これでやっと運用の準備が整いました。後は、イメージした通りに運用することができるか、実際に試してみましょう!最初はスムーズな処理が出来ないかもしれませんが、徐々になれていくことで業務に沿った運用ができるようになります。
■実際に運用をしてみて(5.改善点検討)
実際に手書き台帳でのロット別在庫管理を運用してみると、思った通りに作業ができなかったり、今までより手間が増えてしまったりといった部分がでてきませんか?疑問や改善したい部分が浮かんできたら、思った通りに運用できるよう流れをまとめ、改善してみましょう。
改善点の例:
□改善点 その1 売上計上した時点での出荷品情報が把握できない?
□改善点 その2 商品数が多すぎて管理しきれない
■本格的に運用してみましょう!(6.本格導入)
運用上の問題点も解決できたら、いよいよ本格的に手書き台帳でロット別在庫管理を実践導入してみましょう。最初はあせらずに、書類書き込みのタイミングを考えながら、貴社の業務に合った運用をしてみてください。
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来週は、今回の手書き台帳よりもスムーズに対応できる、表計算ソフトを使った簡単なプログラムで運用する方法をお知らせします。お楽しみに!