すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

富野由悠季「Zガンダム -星を継ぐ者-」

2005-06-04 08:48:09 | 映画評
「PATLABOR 3」よりは、人がいた


去年までは東京にいたのですが、今年からクソ田舎にいます。
………クソ田舎ですが、なぜか「Zガンダム」の劇場版が公開しています。

そんなにニーズがあるのだろうか? 映画館の選択眼の広さに感心すると共に、経営手腕には一抹の不満を感じます。貴重な映画館ですから、なくなっては困るのですが…………。


で、昨日はお休みだったので、朝一から見てきました。平日の、さらに午前中ですから、観客などおるのだろうか? もしかして、貸切か? 貸切だと、大川隆法の映画以来だな、と心配だか期待だか分からない気持ちで映画館に入りましたが、けっこう人がいました。十人前後ですけど。


映画は、基本的にはテレビ版のまんま。

特に最初の三十分くらいは、テレビ放映時の使いまわしばかり。
クソ田舎とは言え、映画館。映画館ですから大画面。音も素晴らしい。が、画面には80年代まんまのクオリティーの動画。
それなりに高い金を出して、俺は何を見ているんだ? という感情もないわけではなかったですが、時間を経るごとに新作の割合が高くなり、最後のアムロとシャアの再会(?)は、ほとんどが新たに描かれたものでした。(「逆襲のシャア」を見直したくなりました)


ストーリーも、テレビ版とほとんど同じ(のようです)。そのせいで、かなりの圧縮がされており、展開は駆け足。

サンライズ(とバンダイ)としては、ここ数年の異常なファーストガンダム人気に、さらに「Z」を加えて磐石にしてやろうという腹なのでしょう。そのために、「Z」の公式ダイジェストが必要になり、こんな仕様になっているんだろうなぁ。(新たにファンになろうとして、テレビ版を全部見るのは、大変だからな………)

ですから、出てきたばかりの人物が、あっと言う間に死んでしまう。
そんなに沢山のキャラを出さなくて、いいんじゃないかなぁ~? それよりは、メインのキャラの感情を描くことに時間を使った方がよろしいのでは? と思う。
が、一方で、カイとハヤトの会話のシーン(多分、テレビでは無かったシーンじゃないか?)で、ちょっと「おぉ」と思ってしまう自分がいたりします。


大満足! というわけではありませんが、まぁこんなもんか、と。

………結局、十月の新作も見ちゃうんだろうなぁ………。

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