「アカデミー賞に5部門もノミネートされているから?」
という訳では、ありませんが・・・(ちょっと有りかな?)
「ミュンヘン」(公式へ)見て来ました。
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:エリック・バナ,ダニエル・クレイグ,キアラン・ハインズ,マチュー・カソヴィッツ,ジェフリー・ラッシュ
製作年・国:2005/米/164分
原作を読んでみたい方は、
標的(ターゲット)は11人―モサド暗殺チームの記録
簡単なあらすじ
<1972年、9月5日・・今から33年前。
ドイツ ミュンヘン。オリンピック開催中の選手村に、パレスチナゲリラ「ブラック・セプテンバー」(黒い九月)が侵入。
イスラエル人の選手・コーチ・役員11人が人質になり、世界中が注目する中全員が死亡する事件が起こる。
イスラエル政府は、パレスチナのテロ行為と救出に失敗したドイツ警察を始めとする各国の対応に激怒、メイヤ首相は、自分達の手で首謀者へ報復する事を決意する・・。その任務にイスラエル秘密警察モサドの一員であるアヴナーが選ばれるが・・・。>
後に、ミュンヘンオリンピク事件と呼ばれる悲惨なテロ事件と復讐を、実際に関わった人々のコメントに基づいて、スティーヴン・スピルバーグ監督が「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」に続く歴史的史実を題材に描く問題作です・・・・。
折りしもオリンピック開催中・・。
さらに今日は、パレスチナ・ゲリラと連帯した元日本赤軍の重信被告にハーグ事件で、懲役20年の判決が言い渡された日でした。まだ、歴史ではなく、現実ということを改めて実感させられたというか・・・複雑ですね。
「シンドラーのリスト」を手がけた自らロシア移民のユダヤ系であるスピルバーグ監督が、何故今「ミュンヘン」?
何でも、パレスチナゲリラのテロとイスラエルの報復を同列に描いたということで、ユダヤ系のマスコミが多いアメリカでは相当厳しい反応も起きたらしい。
『スピルバーグ監督・・・それでは何を描きたかった?』
報復の準備と報復シーンがほとんどを占めるこの映画の後半で、メッセージを送っているように思えます。
電話でわが子の声を聞き涙するアヴナー・・・・
『テロに対する報復は、更なる報復を生むのではないか?』という『悲劇の連鎖』に疑問を持ち始め、徐々に精神的に追い詰められていく彼を描くことで・・・。
この映画、もう悲惨なシーンの連続で、スカッとするところなどほとんどありません。イスラエルの暗殺チームを描きながら、別に政治的な意味合いで、アラブ側、イスラエル側どちらにつくと言う訳ではありません。
この映画で取上げられている『テロと報復』という図式は、残念ながら、33年経った今も、変わらず続いています・・・。
最後は、静かにテロップが流れて終わります。
『このままで良いのか』というメッセージを送っているように・・・
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エリック・バナよかったですねえ。
シリアスな役がよく似合います。
コチラこそ、ありがとうございました~。
トロイのときは、ブラピに♡でしたから
よく見てませんでした・・
今回、目からウロコでした・・。