★雪組「心中・恋の大和路」＠日本青年館

恥ずかしながら、
この作品生で観るのは初めてでした・・・。

宝塚歴は「昭和のベルばら」からのスナ。
なので、「心中・恋の大和路」は、主題歌を含め知識もあり、
何だか「知ってるつもり」でしたが。

今回、ヅカ友さんがチケット回してくださり
お蔭で観劇できることになりました。
Ｋさん、ありがとうございました！！！


「いや～～予想以上の素晴らしさで、よかった！！！」


初演は、１９７９年。
以来再演を重ねてはいても現役生での上演は、
あの「汐風幸」が主演以来、17年目なんですって？
　　
　　そういえば！当時、歌舞伎の仁左衛門さんが
　　　娘の「近松」主演のため、アドバイスのため宝塚を訪れてましたね。

　　　歌舞伎にもある演目だから
　　　「パパとして気合が入るのかしら？」って想像しました。
　　　仁左衛門さんがインタビューにどう答えていたのか忘れましたが
　　　とっても嬉しそうにしていたのを思い出し・・・。



こんなにいい作品なのに、なぜ１７年ぶり？
宝塚の日本物作品自体が減ってるとはいえ・・・

　　以前、映画「蝉しぐれ」の感想（こちら）で、
　　同じ原作の「若き日の唄はわすれじ」との比較した感想をアップしたら、
　　宝塚を見たことがない人から
　　「宝塚でも日本物の作品をするのですね？！知りませんでした」
　　というコメントをいただいたことがありました。


「宝塚は、洋物ミュージカルばかりじゃない！」
って、もっとアピールすべきかも


今回、雪組生・・・下級生にいたるまで
『芸達者が結集？！』したのかしら？

さすが「日本物の雪組！」伝統が生きてる！

幕開けすぐの「しじみ売り」は誰ですか？
　　　　ヅカともちゃんからで答えが！！
　　　　「真條まから」さんだそうです。
　　　　２０１２年初舞台で今回最下級生で参加とか！！

お腰が据わったあの歩き・・・
一瞬で「近松」の時代に持っていかれました。


それに、あっという間の舞台転換。
色彩を抑えめにしたシンプルな舞台装置が、
和物でロック音楽という舞台に絶妙に融合。


「壮一帆」が上手い！！
トップになるのは遅くなりましたが
なってからの快進撃は見事です。


前半の憎めない“ダメ人間ぷり”が似合ってはるわ。

八衛門の話を柱の陰で聞いて誤解・・・
「封印破り」で見せる狂気には
客席で“あ～～ぁ！”ってため息がもれ。


二幕に入って故郷新口村・・・
梅川と父親「孫右衛門」とのシーン。

自分の息子の相手と分かって
「なぜとめてくれなかった」
という孫右衛門に、愛加（あゆっち）梅川の
「それができるぐらいなら・・・（泣」

専科「汝鳥 伶」の出演意義が分かる名シーンに・・。

この後は、一気に雪の山中へ・・・
（このシーンの歌が「未涼 亜希！」

ちなみに・・・蜷川演出帝劇「近松心中物語」
　　　（なぜかこれは、帝劇初演のころ母のお供で観てます（笑
　　　　こちらのラストは、
　　　　雪と見做した「紙ふぶき」が1トンぐらい降る中
　　　　腰ひも（？）で梅川（太地喜和子）の首を絞めるラスト
　　　　死にゆく梅川（太地さん）の恍惚の表情が何とも色ぽかった）

　　　　そのラストに流れたのが
　　　　「森進一」の「それは恋！」・・・盛り上がりました！


今回それに勝るとも劣らない
「この世にただ一つ♪」は
心揺さぶられる熱唱でございました。

『まっつ！！イイね～～！』


この舞台・・・２１日まで。
壮＆愛加コンビは、次作で退団。
同じ舞台は、二度と見られないのね。

上演期間・・・もうちょっと長くできなかったのかな？
　　　
　　　（しかし、毎回思うのは、日本青年館での上演。
　　　「看板」も出てないのよ。
　　　まるで「秘密結社」の会合みたいな感じ）

こんなに上質の舞台なのに、
ＧＷ以前に終わってしまうのが、なんとも残念です！！！