サンオフィス社員日誌

不動産屋の日常、外房食べ歩き、本と映画の批評

blogram

blogram投票ボタン

映画 『魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語・後編 永遠の物語』

2017-06-10 21:41:38 | 映画

 

まだ6月中旬と言うのにも関わらず、かなり暑くなりました今日でしたが、皆様はお元気でしたでしょうか。

昨日、ブログ等で告知させて頂きました、子猫ちゃんの里親募集なのですが、無事に里親さんが決まりましたので、

この場をお借りして、御礼申し上げます。

実はまだ、他に子猫ちゃんはいるので、写真が撮れましたら、また告知させて頂きたいと思います。

 

本日の弊社ですが、土地のご購入の申し込みを頂き、その他決済に向けての準備や、

賃貸のお客様が無事に出産され、更新契約をさせて頂くなど、動きのある一日となりました。

一宮町の県道沿いを通るたびに、景色が変わり、新築の建築が進んで来ています。

これがオリンピックに向けての流れであり、弊社と致しましては、賃貸オーナー様にとって、

より良き機会となる様に、ご協力・ご提案させて頂けたらと思います。

 

さて、今日ご紹介する映画は、『魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語・ 後編 永遠の物語』です。

これは元々、いわゆる萌絵というものが、私自身があまり好きでは無くて、観る気が無かったのですが、

その続編である、『新編 叛逆の物語』の評価が、海外でも素晴らしく、

映画評論家の町山さんや、ムービーウォッチメンの宇多丸さんが、熱狂的に論じている動画を見たことも有り、

いい年をした大人が観ても面白いのか・・・とだんだん気になって来ていました。

その新編を観る前に、知識として、前編と後編を観ておかないと、話が理解出来ない。

いわば丸腰で観るのは無謀以外の何物でもないという、ありがたい教えを頂きましたので、観てみました。

オープニングはこんな感じ 著作権の関係でカラオケで歌っている動画です

魔法少女まどか☆マギカOP コネクト 歌ってみた

 

 

 

 

 

 

 

 

えーと、この作品の内容はですね、画像で載せた様に、5人の可愛い魔法少女達と、マスコットキャラが、

他愛ないケンカや、葛藤や恋を繰り広げながら、最終的に世界を滅ぼす悪の魔王と戦っていくという、コメディかつハートフルなバトル物・・・・・・

 

 

 

 

 

 

じゃねえ!!!!

 

 

 

 

 

全然違う!!!!

騙されたわ!!!!

 

 

 

 

 

凄惨かつエグ過ぎる(可愛いだけに余計に)!!!!

 

 

 

 

 

この映画の話を一言で言うと 【詐欺に遭った友達を助けようとする話】

観る前の一言感覚 【まあなんか惨い話とは聞いているけど、キャラクターの絵を見る限り、そんな事は無さそうだし】

観た後の一言感想 【万人向けでは無いけれど、とんでもない傑作】

 

何を言っているのか、良く分からないと思いますが、この映画は元々、テレビアニメで流されていた本作品を、

映画版に再編集したものであり、最初は良く分からなかった謎や、からくりや仕掛けや罠が、

物語が進むにつれて、分かってくることで、とんでも無い衝撃を観客に与える作りになっているので、

このブログでは、詳しく話は説明しません。ネタバレをしてしまうと面白くなくなるので。

 

さわりの断片的な話を説明すると、

 

「中学2年生で、親友同士の、まどかとさやかは、ある日、血まみれになって助けを求めてきた、

キュウベイという白い猫と兎が合体したような、宇宙生物を、助ける事になります。

助けてくれたお礼にに、キュウベイは、まどかとさやかに、

「君たちの願い事を、なんでも一つ叶える代わりに、魔法少女になってよ」と、

魔法少女になる契約を勧めてきます。

 

 

           【キュウベイ】

 

時を同じくして、まどかとさやかは、魔女という悪と遭遇し、危険に陥りますが、颯爽と登場し、その魔女を退治したのが、

その中学の3年生で、魔法少女としての先輩でもある、マミさんでした。

 

マミさんは、まどかとさやかに対しては、危険もあるのだから、無理に魔法少女になる必要も無いと言いつつ、

もしなるのであれば、願い事は慎重に後悔しないように・・・と話します。

 

それと並行して、まどかとさやかの教室に、ほむらという少女が転校生として入ってくるのですが、

ほむらは事ある事に、まどかに対してきつく、そして冷たい物言いで、魔法少女になる事を、妨害してきます。

 

 

どちらかと言うと確たる信念などは無く、明るいように見えて、内心は劣等感でいっぱいのまどかに比べ、

「正義の味方になるのも悪くない」と一本気で正義感が強く、まどかより、精神的に大人であるさやかは、

ずっと気になっていた幼ななじみの男子が、天才的なバイオリンの奏者の腕があるのに、

事故で腕に障害を抱え、二度と演奏が出来なくなり、自暴自棄になった、その彼の障害を治すために、願い事を使い、魔法少女になるのですが・・・・・」

 

 

ここまで読んで、別に普通の話だと思うのも無理はないんですね。

映画でもこの辺りまでは、ごく普通の魔法少女的な話の型通りの作りや演出で進みます。

正直な話、最初から始まって、44分くらいは、「良い話だと思うけど、大人が時間をとって、わざわざ観るもんかな」と退屈なのですが、

前編の45分に、普通の魔法少女ものでは、あり得ない展開となります。

そこから、急転直下で、次々に事実が明るみに出て、気が付いたら引き返すことが出来なくなります。

 

この辺りの、エグさの加減は、『チェイサー』『コクソン』などの、ナ・ホンジン監督に近いものが有り、

いつの間にこんな引き返せないところまで来てしまったか、という絶望的な感覚は、『冷たい熱帯魚』の園子温監督に近いものが有ります。

 

ですので、興味を持たれた方は、前編を我慢して45分観てみて下さい。

そこで面白くなってきた・・・と思える方は、そのまま後篇も、楽しめると思います。

 

一宮町 長生郡 いすみ市 茂原市 不動産 賃貸 売買 土地管理 駐車場 太陽光発電は (有)サンオフィスへ^^

 

 

 


映画『チェイサー』

2017-05-14 21:09:53 | 映画

雨が上がり、気温がやや落ち着いた今日、海岸で見かけるサーファーの方も多く、

皆様楽しく、週末を過ごされたのではないかと思います。

本日の弊社は、家主様への報告書の作成・発送、

投資物件の販売に関しての打ち合わせ、賃貸マンションの修理の手配、

決済に向けての打ち合わせ、賃貸物件のお客様の更新契約など、

シロアリ消毒、給水管の工事、給湯器の交換、内装工事など、

やるべきことが多いなあと、改めて感じた日でした。

本日からご入居されたお客様も、無事にご入居が済まれた様で、何よりです。

しかし、課題もあって、もちろん仕事があるのはありがたいのですが、

平常業務的な事がやはり多いので、次のステップを作っていくことが

なかなか難しいと痛感しています。

アイデアはあるものの、それを生かす時間なり手段なりを、

作っていかなくてはなりませんね・・・

 

さて、今日取り上げる映画は、『チェイサー』(2008年)です。

解説(シネマトゥデイより)

10か月に21人を殺害した疑いで逮捕された、

韓国で“殺人機械”と言われた連続殺人鬼ユ・ヨンチョルの事件をベースにした衝撃のクライム・サスペンス。

狂気のシリアルキラーをたった一人で追う元刑事の追走劇が、

緊迫感あふれるダイナミックかつハイスピードな展開で描かれる。

長編初監督の新鋭ナ・ホンジンのもと、連続殺人鬼役のハ・ジョンウと、

元刑事役のキム・ユンソクが圧倒的な演技を披露。

事件を追う過程で垣間見える人間の心の闇に戦慄(せんりつ)する。

 

あらすじ(シネマトゥデイより)

デリヘルを経営する元刑事ジュンホ(キム・ユンソク)のところから女たちが相次いで失踪(しっそう)して、

ときを同じくして街では連続猟奇殺人事件が発生する。

ジュンホは女たちが残した携帯電話の番号から客の一人ヨンミン(ハ・ジョンウ)にたどり着く。

ヨンミンはあっけなく逮捕されて自供するが、証拠不十分で再び街に放たれてしまい……。

 

映画 チェイサー 予告編はこんな感じ

 

 

この映画については、先日取り上げた、「哭声/コクソン」のナ・ホンジン監督のデビュー作という事で、

気になっていたのですが、DVDで観て、

これもまた壮絶かつ凄惨なため、直後に言葉が出ないものでした。

 

実際の猟奇殺人事件をベースに作られているので、邦画『冷たい熱帯魚』に近いものを感じました。

主人公が元刑事の、今はデリヘル経営者(経営者と言っても上には専務がいるので、

店長としての店を任されている支店長)で、話が進むにつれて、刑事時代に売春をあっせんしたことがばれて、

刑事を首になって、今の仕事についている事が分かります。

 

主人公ジュンホを、完全懲悪的な正義のヒーローでは無くて、むしろ正義感の薄い、小悪党。

メタボ検診を受ければおそらく引っかかるであろう、格好良いとはなかなか言えない外見、

性格もあまり良くはなく、従業員に対する態度もそれなりに良くはない、

普通の映画であったら、主人公役ではない、性格の悪い風俗店経営者のおっさんにした事が、

この映画により一層、現実感を与えていると言えます。

 

ジュンホは、売り上げが少ないと、専務に電話で責められ、相次いでデリヘル嬢が失踪していた事もあり、

他に代わりが居ないので、風邪で寝込んでいたデリヘル嬢のミジンを、ジュンホは強引にヨンミンの下に、行かせるのですが・・・

というのが出だしです。

 

チェイサーというタイトル通り、ジュンホがヨンミンを追跡する話ですが、

途中から、ジュンホの内面を吐露する様な台詞を、ジュンホはほとんど話さなくなります。

これは、内面の変化を言葉で説明することで、安っぽい演出になってしまう事を避けたからだと思います。

話としては凄惨で壮絶な話ですが、

猟奇殺人に巻き込まれた人間にとっては、すっきりとする事などある訳が無いので、

これは逆にナ・ホンジン監督の誠実な回答なのだろうと思います。

ジュンホが中盤からほぼ無言になり、彼が何を考えて、何を動機にして、何をするために、ヨンミンを追っているのか。

小悪党である彼だからこそ、そこを推し量る事に価値がある映画だと思います。

 

 

 

この映画は、ハリウッドがリメイク権を持って、ディカプリオ主演でリメイクをするらしいのですが、

たぶん、面白くない映画になるのだろうな、と思います。

これは格好が良くないおっさんが、必死に追跡をする事に、深い意味があるのに、

分かっていないんでしょうね。

 

文句無しに、オススメの作品です。

 

一宮町 長生郡 いすみ市 茂原市 不動産 賃貸 売買 土地管理 駐車場 太陽光発電は (有)サンオフィスへ^^


映画『お嬢さん』

2017-05-08 19:37:23 | 映画

連休明けとなりました本日、やや汗ばむ陽気となり、皆様も上着を脱いで過ごされたのではと思います。

本日の弊社は、午前中に賃貸物件のご契約をさせて頂き、

午後は売買物件につきまして、商談を進めさせて頂き、

賃貸物件のお申込みを頂きました。

合間をぬっての物件の調査や、登記関連のご相談など、

連休明けらしい一日となりました。

 

写真は、先日韓国映画三本を観た、その中の一本である、『お嬢さん』です。

ちなみにこの映画は成人映画なので、成人でない方は、ブラウザバックでお戻りください。

 

映画『お嬢さん』予告編はこんな感じ↓

 

 

解説(シネマトゥデイより)

第69回カンヌ国際映画祭に出品された、サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案にしたサスペンス。

日本統治下の韓国を舞台に、ある詐欺師が企てる富豪一家の財産強奪の行く末を追い掛ける。

メガホンを取るのは、『オールド・ボーイ』『渇き』などの鬼才パク・チャヌク。

『泣く男』などのキム・ミニ、『チェイサー』などのハ・ジョンウ、『最後まで行く』などのチョ・ジヌンらが出演。

二転三転する展開や、1930年代の韓国を再現した美術や衣装に目を奪われる。

 

あらすじ(シネマトゥデイより)

日本の統治下にあった1930年代の韓国。詐欺師たちの集団の手で育てられた少女スッキ(キム・テリ)は、

伯爵の呼び名を持つ詐欺師(ハ・ジョンウ)から美しい富豪令嬢・秀子(キム・ミニ)のメイドという仕事をあてがわれる。

スラム街から彼女とそのおじが暮らす豪邸に移ったスッキだが、伯爵は彼女の助けを得て秀子との財産目当ての、

結婚をしようと企んでいた。結婚した後に秀子を精神病院に送り込んで財産を奪う計画を進める伯爵だが……。

 

この映画の序盤お嬢様である秀子を騙して、詐欺師とお嬢様との結婚が、

スムーズにいくように画策するはずのスッキが、だんだん秀子お嬢様に対して、

同情から徐々に、好意を持ち始めていきます。

そこから面白くなるのですが、この映画は事前情報が無い状態で観た方が、

断然面白いので、何の予備知識もないままに観ることをオススメ致します。

 

ネタバレをしないで感想を述べると、

耽美的な映画の皮を被った、実は結構、倫理的な映画で、

濡れ場シーンなのに、胸がスカッとするという不思議な体験をした映画です。

気が付いた点と言えば、精神病院の描かれ方が、時代考証的にも、正しくリアリティーがあった点ですね。

精神病院の時代的な背景については、この本が詳しいです。

心病める人達へ 開かれた精神医療へ 石川信義著

https://www.amazon.co.jp/%E5%BF%83%E7%97%85%E3%82%81%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%9F%E3%81%A1%E2%80%95%E9%96%8B%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%81%B8-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E7%9F%B3%E5%B7%9D-%E4%BF%A1%E7%BE%A9/dp/400430122X

 

この映画については、誰と一緒に観たらよいのかという点がつきまとうのですが、

デートムービー向きでは無く、夫婦で観るのもどうか・・・

男同士で観たらそれはそれで、何か気持ちが悪いというか、感想交流とかしたくないですし、

悪い女友達同士で観るのが一番なのではないでしょうか。

映画館から出た後、女性の二人連れが、「めちゃくちゃ感想とか言いたいけど、スタバとかで話したくない」と言っていたのが印象的でした。

 

あとこの映画、12億円をかけて、韓国が作って、わざわざ成人指定で観客を絞っているのですが、

これは、楽勝で12億円を回収して、利益を出すでしょう。

それぐらい面白い作品です。

 

エンタメ情報 映画お嬢さん 北米で25都市拡大公開

http://www.kbsworld.ne.jp/koreakbs/photo_detail.php?keyno=26203

韓国の場合は、もともと国内向けにエンターテイメントを作成しても、国内だけではペイ出来ないので、

最初から海外展開を考えてエンターテイメントを作成しているので、これはこれで素直に凄い事だと思います。

 

邦画の名作である「この世界の片隅に」が、製作費4億円で、なかなか製作費が工面出来ず、

クラウドファインディングという寄付の形をとって、制作する事が出来た事は、

皆様も記憶に新しいかと思います。

 

クラウドファインディングは映画の種だった。

http://toyokeizai.net/articles/-/70653

 

これを経て、何をどうしたら良いのかとか、偉そうなことはとても言えません。

良い映画は観る、観たら報告する。その程度の事から継続していきたいと思います。

 

一宮町 長生郡 いすみ市 茂原市 不動産 賃貸 売買 土地管理 駐車場 太陽光発電 は(有)サンオフィスへ^^

 

 

 


映画『哭声/コクソン』 

2017-05-06 22:22:11 | 映画

哭声/コクソン・・・韓国語で「泣き叫ぶ声」という意味。

 

連休明けとなり、弊社の仕事開始となった今日でしたが、

仕事明けにふさわしく、賃貸・売買のお客様に恵まれた一日となりました。

そのため、嬉しい悲鳴なのですが、事務仕事がまだ終わっておりませんので、明朝早く起きて片付けようと思います

 

 

今日の写真は、連休中に観た、韓国映画『哭声/コクソン』です。

今年は韓国映画の当たり年と言われているらしく、3本映画を観たのですが、

もっとも強烈に精神的なダメージを負ったのがこの映画でした。

 

『哭声/コクソン』公式サイト

http://kokuson.com/

 

予告編はこんな感じ

『哭声/コクソン』予告篇

 

 

出だしあらすじと解説は、(映画.comより)

「チェイサー」「哀しき獣」のナ・ホンジン監督によるサスペンススリラー。

平和な韓国の田舎町コクソンある村にやってきた、得体の知れないよそ者の男。

男が何の目的でこの村に来たのかは誰も知らない。村じゅうに男に関する噂が広がる中、

村人が自身の家族を虐殺する事件が多発する。

殺人を犯した村人に共通していたのが、湿疹でただれた肌に、濁った眼をして、

言葉を発することもできない状態で現場にいることだった。

この事件を担当する村の警官ジョングは、自分の娘に殺人犯たちと同じ湿疹があることに気付く。

娘を救うためにジョングがよそ者を追い詰めるが、ジョングの行動により村は混乱の渦が巻き起こってしまう。

警官ジョング役にドラマや映画の名脇役として知られ、本作が初主演となるクァク・ドウォン。

國村隼がよそ者の男を演じ、韓国の映画賞・第37回青龍映画賞で外国人俳優として

初受賞となる男優助演賞と人気スター賞のダブル受賞を果たした。

____________________________

 

観る前の感覚【國村準さんが全裸にふんどしを履いて、山を駆け回るくらいシーンがある事しか知らないんだけど】

観た後の感想【壮絶で凄惨過ぎて、言葉が出ない】

一言で言うなら【凄えのが来た・・・映画として新しい境地を開いた映画】

 

この作品については、なるべく事前情報が無い状態で観られた方が面白いので、

ネタバレをしないで感想を書くと、

いったいどこへ連れて行かれるのか分からなくなる不安に、観客を突き落とし、

最後の最後まで、一体何か真実なのか、正解なのかを必死に観客が推理しなければならなくなり、

最後の最後まで、徹底して観客が真実にたどり着くのを、妨害されるため、

156分もあるのにも関わらず、時間を長く感じません。

ラスト近くは、観客の息が浅くなり、呼吸が本当に詰まって来ます。

私は観終わった後の精神的なダメージが凄く、夢に見るほどでした。

 

『桐島、部活やめるってよ』『この世界の片隅に』は、

何気ないシーンや言葉使いや視線などに、物語を解くキーワードが隠れているので、

この映画も、注意深く見ているつもりだったのに、この映画、それを徹底的に妨害して来るので、

とにかく、観客は大変な事になります。

 

主人公は、はっきり言って情けない警官なのですが、その主人公が危機に直面して、

主人公として覚醒していく様は、観客の感情が盛り上がる展開なのですが、

その展開を、こう使うのか!とか、

 

主人公の娘が本当に可愛いのですが、その娘を、こう使うのか!

 

こんな映画の作り方があったのか!

 

このラストを採用したのか!

 

など、映画の新しい境地を観る事が出来た快作で有り、怪作でした。

この映画は、

劇場情報

http://kokuson.com/theater.html

など、ミニシアター系でしかやっていないので、

DVDで観るのも一つの方法では有りますが、

機会がある方は、映画館で見ることをオススメします。

その方が本当に息が詰まる体験が出来ますので。

 

一宮町 長生郡 茂原市 いすみ市 不動産 賃貸 売買 土地管理 駐車場 太陽光発電は (有)サンオフィスへ^^

 

 

 


映画 『桐島、部活やめるってよ』  2-3 キャラクター一言紹介

2017-04-22 23:13:43 | 映画

今一つ曇り空が続いたものの、温かい土曜日となりました今日、皆様も心地よく過ごされたと思われます。

本日の弊社は、電気関係の工事(IHクッキングヒーター)(エアコン交換工事)や、

賃貸物件のご案内や、契約に向けての準備など、週末らしい日となりました。

先日、社長が台湾に旅行に行った際に、台湾でちょうど日本人観光客と知り合った際に、

その方が埼玉県の不動産業者の方で、弊社のホームページをすぐにスマホで確認して、

なんでお客様からの頂きものや、映画の事をブログに書いているのか、質問をされたという事があったそうです。

頂きものに関しましては、やはりお客様がわざわざ弊社に、お金を払ってご用意されたものを頂く訳ですから、

弊社として、感謝の気持ちでブログにて報告させて頂いています。

映画については深い理由はありません。意味とか意義とか関係なく、好きだから書いているんでしょうね。

 

今日の映画については、先日触れました、『桐島、部活やめるってよ』の続きです。

この作品については、観た後何らかの形で、感想を書いておかないと、落ち着かない作品ですので、

時間が別に余っているわけではないのですが、続きを書こうと思います。

これについては、ネタバレ無しに感想を書こうとするのがきわめて難しいので、

ネタバレ関係無く、書いていきます。

ですので、ネタバレが嫌な方は、ブラウザバックでお戻りください。

『桐島、部活やめるってよ』人物相関図

上の相関図は、ネットで公開されていたものに、野球部キャプテンを追加したものです。

『桐島部活やめるってよ』の出だしは、文武両道で美形で人望も有り、女子からも人気が有り、

県の選抜選手にも選ばれる噂があるほどの選手で、また直接は描かれてはいないものの、

たぶん性格も良い、完璧超人の高校のバレーボール部のキャプテンである桐島が、

突然部活を辞めてしまって、学校にも来ていない、という情報が伝わる事から始まります。

 

桐島は最後まで出てきません。彼と思われる人物の観ている視点のシーンや、

彼かもしれない人がすれちがったりする描写は有りますが、はっきりとは出てきません。

この辺り、桐島が最後に出て来なかったという事で、低評価のレビューをされている方も

おられるのですが、的外れだと、個人的には思います。

 

今の言葉で言えばリア充のお手本みたいな、桐島が突然いなくなった事で、

普段彼に依存していた人間は、直接的に被害を被る事になります。

・梨紗・・・桐島の彼女。付き合ってはいるものの、桐島の家も知らないし、

事前になんの相談もされていなかった人。

迷セリフは「眼中に無いんじゃないの!?」

【一言で言えば、完全な道化役】

 

・久保・・・バレーボール部の副キャプテン。

いきなりキャプテンがいなくなってしまったのに、すぐに試合を控えており、

試合は順当に敗北。桐島の代わりにレギュラーになった風助が足を引っ張ってしまい、

分かってはいるものの、苛立ちを押え切れず、風助にきつく当たる。

【一言で言えば、テンパってしまった人】

 

・風助・・・桐島は居なくなるわ、久保からは当たられるわ、本当に可哀想な役回りの人。

最後の衝突シーンで、仲裁に入るなど、結構良識派だったりする。

【一言で言えば、良い人で努力家なのに報われない人】

 

この3人の中では、梨紗はまあ性格があんまり良くは無いので、共感しにくいのですが、

久保に関しては、自分が処理できない事が相次いで起こったために、テンパってしまっている事は、

理解できるし、仕方が無いのかとは思います。風助に対しては当たりはきついのですが、

陰湿さは無いので、桐島の件が無ければ、それなりに良い副キャプテンだったとは思いましたね。

 

・また表面上でははっきりとは、最初は描かれていないのですが、一番衝撃を受けているのが、

桐島の親友である、菊地宏樹(以下 宏樹)です。

宏樹は、桐島と親友であるものの、彼にも桐島は何も相談していません。

宏樹は桐島と親友であるだけあって、彼自身もまた、文武両道の美形の高校生です。

 

桐島との違いを言えば、彼は野球部に所属していて、野球も一番上手いにも関わらず、

幽霊部員になっている点です。

勉強でもスポーツでも何でもできて、彼女も性格はともかくとして、外見は良い沙奈で、

それなりに深い関係なのだろうと思われるのですが、どう見てもキスシーンで非常にやる気のないキスをしたり、

手を握って歩いていて、携帯が鳴ったら、彼女の手を振りほどいて、携帯に出るなど、

仕方なくつきあっている感が、見て取れます。

普通なら、携帯がかかって来ても、手はつないでいられるように、

携帯を入れておくポケットは、逆にしておくとか、あるでしょうにね。

名セリフは「出来る奴は何でも出来るって事で、出来ない奴は何にも出来ないって事だろ」

【一言で言えば、なんでも出来るがゆえの、虚無に囚われた人】

 

・沙奈に関しては、外見が良いので、桐島を中心としたスクールカーストの上位におり、

学校一、イケてる桐島の、付き合っている梨紗の、友達でいるという事で、

スクールカーストの上位に居る事を保っているという人間で、

性格も悪く、そしてえげつなく、この映画の悪役です。

背が小さい人を小馬鹿にし、映画部を馬鹿にし、宏樹との仲をあるシーンで

見せつけるあたり、観ていてかなりムカついて来ます。

(この演技は女優の松岡さんの俳優としての力が凄まじく、

前田役の神木さんがインタビューで、怖くて話せなかったと言っていたほどです)

宏樹と付き合っているのも、別に好きだからという訳では無く、

(好きだったら、彼にあんなやる気のないキスをされれば、不安になりまが)

イケてる外見の者同士が付き合うべきという、階級の維持が目的化している人あって、

内面はかなり空虚な人です。

名セリフは「は!?(威圧)」

【一言で言えば、手段が目的化している性格の悪い女】

 

・かすみと実果については、省きます。

特にかすみに関しては、実際に映画を見た方が、驚かれると思いますので。

 

で、スクールカーストの上位が居れば、当然残酷に、下位がいるという事で、

この映画の主人公の前田が所属している映画部がそれに当たります。

 

・前田は、

【一言で言えばコミュニケーションが下手な、映画バカ。

ただ映画が好きという情熱は誰にも負けない。

ちなみに好きな映画はゾンビ映画】

ゾンビ映画という要素で、モテる要素は無く、廊下を走っている姿も、

どう考えても運動神経と無縁な走り方だし、

サッカーの授業で足を引っ張るなど、

それでも、いやそれだからこその主人公です。

亜矢(後述)との場所取りの交渉の時に、舌足らずな口調で話すあたりが、もう最高です。

迷台詞は「き、許可証は?」

名台詞は「ロメロくらい観とけ!」

 

 

・前田の親友の武文も、前田に劣らず、映画バカで、

上品な映画ファン向けの「キネマ旬報」でなく、

私を含めたぼんくらな映画ファン向けの「映画秘宝」を好む

【一言で言えば、映画バカ2号】です。

武文が前田に言う、「おまた~」と言うセリフを、

スクールカーストの上位の女子グループが嘲笑した後、

武文が「俺が監督だったら、あいつら絶対に映画に使わないね」と廊下で、名捨て台詞を吐いたり、

前田と吹奏楽部の亜矢(後述)との、場所取り交渉の時に、それとなく亜矢に気を遣ったり、

結構、洞察力や発想が鋭いキャラなので、好きなキャラだったりします。

名セリフは「スクリーム3 最後まで見ちゃった」

 

・亜矢は、吹奏楽部の部長で、スクールカーストの下位の映画部ほどでは無いにせよ、

だからと言って上位に居る訳では無いという、言ってみれば地味な人なのですが、

そのため、桐島の影響を受けない人です。

性格も悪くなく、むしろ良い。

悪意が無いだけに、前田に対して残酷な事を言ってしまったりしますが。

【一言で言えば、後半、ある重要な決断をする人】です。

内容は、ここでは書きません。実際に映画で見てください。

迷台詞は、前田「僕たち映画部です」 亜矢「知ってる!」

 

・詩織は、またこれが出来すぎた後輩で、【一言で言えば気遣いの人】です。

 

・帰宅部の竜汰と友弘については、桐島が部活動をやっている時に、

広樹と一緒に3人で適当にバスケで遊んで、桐島が部活が終わったら一緒に帰るというメンバーです。

基本的には良い人たちです。

違いがあるとすれば、

竜汰は【わりとなんでも器用にこなせる人】

友弘は【外見は良いけれども、実は不器用な人】

友弘のシュートは、映画中、一回もバスケのゴールに入りませんし、たぶん彼女もいない童貞でしょう。

 

・野球部キャプテンは、そんなに強い野球部では無く、

他の登場人物が2年生以下である中で、唯一、3年生として登場します。

このキャプテンが実に深みのあるキャラクターで、この人を見るだけでも、

この映画を見る価値はあると思います。

【一言で言えば、有りもしない奇跡を待つことが出来る人】です。

 

次回は、3-3に続きます。

 

一宮町 長生郡 いすみ市 茂原市 不動産 賃貸 売買 土地管理 駐車場 太陽光発電は (有)サンオフィスへ^^

 


映画 『桐島、部活やめるってよ』  1-3

2017-04-14 23:56:16 | 映画

 

温かくはなったものの、やはり急な温度変化で、体調を崩されている方もおられるのではという、

今日でしたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

一足先に雨が降ったおかげで、土日は晴天に恵まれそうで、何よりでした。

本日の弊社は、新築物件にご入居されるお客様への、鍵の受け渡し、

同じく弊社ホームページからお問い合わせを頂きました、新築物件希望のお客様の入居申し込み、

家主様への集金した家賃の送金作業、賃貸物件の修理のお手配など、

土日に向けて、動きがある一日でした

 

さて、今日の写真は、映画 『桐島、部活やめるってよ』(2012年)です。

この作品については、名作とは聞いていたのですが、名作と言われるほど敷居が高くなっていたため、

ついつい観るのが遅くなっていたのですが、隙間時間に先日、観ることが出来ました。

 

ざっくりなあらすじは、

「とある田舎町の県立高校映画部に所属する前田涼也(神木隆之介)は、

クラスの中では地味で目立たないものの、映画に対する情熱が人一倍強い人物だった。

そんな彼の学校の生徒たちは、金曜日の放課後、いつもと変わらず部活に励み、

一方暇を持て余す帰宅部がバスケに興じるなど、それぞれの日常を過ごしていた。

ある日、学校で一番人気があるバレー部のキャプテン桐島が退部。それをきっかけに、

各部やクラスの人間関係に動揺が広がり始めていく。」 (シネマトゥデイ)

というものです。

部活をどうやって辞めようかという話ではありません^^;

 

 

一言でこの映画を言うと、【残酷で無意味で無価値な人生の中で、生きることに必要な事】

観る前 【いくら優等生がいなくなったからと言って、そんなに大騒ぎするか?敷居は高いけど、名作って言っても過大評価もあるし】

観た後 【正直、この映画を観るまで、生きててよかった】

 

ああ、もうこれに関しては、2012年に劇場公開されているのですが、スクリーンで観る事が出来なかった事が、

心底後悔でしたね。映画に関しては結構皮肉っぽい私でも、これは生涯ベスト1か2に入る作品になってしまいました。

この作品に関しては、1回の日記で書くのは大変なので、3回くらいに分けて書こうと思うので、

1-3という表記にしました。

時間がある時に、2-3、3-3という風に書きたいと思います。

 

一宮町 長生郡 いすみ市 茂原市 不動産 賃貸 売買 土地管理 駐車場 太陽光発電は (有)サンオフィスへ^^

 


映画 『スーパー!』

2017-04-09 22:56:44 | 映画

昨日より少し寒くなり、あいにくの雨天となってしまった今日でしたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

本日の弊社は、売買物件の査定依頼や、賃貸管理上必要な家賃の督促の案件、

雨天の中で足を運んで頂いたお客様のご案内、漏水による修理の案件など、

あいにくの雨天にも関わらず、充実した日となりました。

 

今日ご紹介する映画は、ジェームズ・ガン監督の、『スーパー!』(2010年)です。

予告編はこんな感じ ↓

 

 

解説

「セクシーなドラッグディーラーに妻を奪われた冴えない中年男が、

愛する妻を救うべく手作りのヒーロー・コスチュームに身を包み、

悪に立ち向かうアクション・コメディー。

監督はデビュー作『スリザー』が高い評価を得たジェームズ・ガン。

お手製コスチュームでキメた素人ヒーロー・コンビを、

『JUNO/ジュノ』のレイン・ウィルソンとエレン・ペイジが怪演する。

共演には『アルマゲドン』のリヴ・タイラー、『ミスティック・リバー』の

ケヴィン・ベーコンら豪華な顔ぶれがそろう。」(シネマトゥデイ)

 

 

 

あらすじを言うと、あまり冴えない主人公フランクが、超美人の妻(リブ・タイラー)と結婚生活をしていたものの、

妻は元々、麻薬中毒だった事もあって、街の麻薬の売人の元締めのジョッグ(ケビン・ベーコン)のところに

行ってしまいました。

冴えないながらも、人生の完璧な瞬間として2つの事

1、「奥さん・・・愛の実感」

2、「泥棒を警察に通報した事・・・社会のために自分が役立っているという実感」

 

この2つの事を大事に心の支えとしていたフランクが、奥さんを失った事で完全に打ちのめされ、

「神の啓示」を受けて、お手製の赤いコスチュームを身に付けて、

悪人を狩る、クリムゾンボルトというヒーローを名乗り、街の悪党を仕置きするという、

ヒーロー活動と言う名前の、通り魔犯罪を行いながら、ジョッグから奥さんを取り返す計画を実行しようとします。

その主人公に、途中からエレン・ペイジが演じる、暴走コミックオタク娘リビーが、押しかけ的に相棒になり、

さらにその通り魔行為が、狂気を伴って暴走していくのですが・・・という話。

 

普通のヒーロー物であれば、たとえばスパイダーマンの様に、

最初は冴えない主人公が、能力に身に付けて、それなりに悪人を倒すことで、

観客側も爽快感を得る事が出来るのですが、

 

この映画の場合は、

最初は冴えない主人公が、変身(着替え)しても冴えていると言えず、

(別に超能力を身に付けた訳では無いので)

悪人だけれど人間味のある相手に対して、凄惨な暴力をふるう事で、

観客側としては、それに狂気を感じたり、行き過ぎた暴力に笑ってしまったり、

あるいは爽快感と真逆なモヤモヤとした気持ちを抱く作りになっています。

 

予告編にあるような、車椅子の方から物を盗むような事をする悪党に対して、

車椅子の方も巻き添えにして暴力を振るう事から始まり、

映画の列に割り込んだカップルに対して、男女の両方にレンチを振るった結果、

男女ともども額がカチ割られてしまい、その様子がかなり凄惨なため、

おバカコメディと思って観ていると、途中から、

「あれ、この作品てコメディって棚に置いてあったけど・・・棚間違ってね?」と

冷水を被らされる事になります。

リビーが相棒になってから、その凄惨さはさらに惨くなっていくため、

後半の様子は、ただただ息を飲むことしか出来なくなります。

 

おバカコメディの皮を被った、現実的にヒーローが居たら、

どうなるのかという実験的な話でもあると同時に、

暴力の結果と責任という教訓的な話でもあります。

そして確かに、凄惨ではあるのですが、根底には監督の愛情が溢れている作品である事は間違い無いと思います。

 

この作品は、ジェームズ・ガン監督が、不遇な時に、自主制作映画として出し、

予算も多く掛けられなかったのですが、そんな状況でも出演をして、

名演技をしてくれた俳優の方々のお蔭で、非常に評価が高い事で有名ですので、

未見の方は、ぜひ鑑賞される事をオススメ致します。

 

一宮町 長生郡 茂原市 いすみ市 不動産 賃貸 売買 土地管理 駐車場 太陽光発電は (有)サンオフィスへ^^

 

 

 


映画『おとなのけんか』

2017-03-23 20:13:21 | 映画

温かくなり、すっかり春となりました今日、皆様も快適に過ごされたと思います。

本日の弊社は、売買契約の調整や、住宅ローンの承認のご連絡を受けての打ち合わせ、

月末に向けての賃貸契約の準備、賃貸のお客様の更新契約、退去されるお客様の火災保険解約など、

月末に向けての準備にふさわしい日となりました。

 

今日の写真は、映画『おとなのけんか』です。

一言で言うと、【極限まで取りつく島の無い、非常に大人げない喧嘩】の映画。

観る前の考え【まあ、おとながけんかすると言っても、分別がある大人なんだろうし】

観た後の感想【怒り狂ったジョディ・フォスターの首筋と顔面の血管が凄い。苦笑いが止まらない】

 

簡単に説明すると、子ども同士のケンカで、前歯を2本折られた子の夫婦(ジョディ・フォスターとジョン・C・ライリー)の家に、

折った側の夫婦(ケイト・ウィンスレットとクリストフ・ヴァルツ)がお邪魔する所から話は始まるのですが・・・

 

ジョディ・フォスター・・・一見、正義に基づいているように見えて、独善的で、

              彼女の考える「正しさ」は有っても、「優しさ」は薄いタイプ

ジョン・C・ライリー・・・物分りがよさそうで、温厚そうに見えて、周囲に波風を立てない

              事なかれ主義で生きているため、そこを突かれると逆上するタイプ

 

ケイト・ウィンスレット・・・外見や、他者にどう観られるかを人一倍気を遣っており、

                体裁などを保つ意識が強く、いつの間にか体裁を保つことが手段ではなく目的化しているタイプ。

クリストフ・ヴァルツ・・・優秀な弁護士にも関わらず、妻や子どもに対する関心が全くないので、どこまでも他人事。

               仕事にしか興味が無いので、大事な話の途中でも、平気で携帯に電話をし、

               子どもを守るために法的な手段を講じるなど、全くしないタイプ。

 

こういった一癖もふた癖もある、いろんなものをこじらせてしまった大人達が、

最初は「社交辞令」や「良識」や「体裁」などを気にしながら、話を進めていくうちに、

ちょっとした勘に触るような一言がきっかけで、取り返しのつかない程に、意識的にも、

物理的にも腹の底をぶちまける様になってしまうという話です。

この話の面白いところは、「加害者夫婦」vs「被害者夫婦」だったはずの戦いが、

お互いの夫に対する不満の爆発から「男達」vs「女達」になってしまったり、

3vs1、4vs4のバトルロイヤルになってしまうなど、舞台は部屋と廊下しかない狭い空間で、

激しい戦い(口論)が繰り広げられるところでしょう。

 

ただ、この映画の場合、登場人物がある種の特徴的な人物に描かれているとは言え、

誰でも経験があったり、自分に置き換えてみても、同じような親近感を持てるように描かれているので、

観ているこっちもある意味辛いので、笑いの種類と言っても、「苦笑い」が一番合う映画だと思います。

 

ラストのみ、一服の清涼剤があるので、そこは必見ですね。

 

一宮町 長生郡 茂原市 いすみ市 不動産 賃貸 売買 土地管理 駐車場 太陽光発電は (有)サンオフィスへ^^

 


映画『パシフィック・リム』

2017-03-07 21:41:22 | 映画

3月に入ったものの、雨でやや寒い今日この頃でございましたが、

皆様はお元気でしたでしょうか?

本日の弊社は、こんな天気にも関わらず、賃貸物件にお客様をご案内させて頂き、

太陽光発電の土地のご決済をさせて頂くなど、お客様に恵まれた日でございました。

 

はい、写真は、先日観たい観たいと言っていた、映画『パシフィック・リム』です。

ブログで映画の話題を出しますが、本当に観ているのだろうかと、

そもそもこれは不動産会社のブログなのか、

とお思いの方も、おられると思いますので、時間を見つけてDVDを借りて観ました。

リアルタイムで観ている訳では無く、DVDで観ているので、作品としては4年前になりますが、

過去の名作を、掘り起こすという意味で、当ブログの価値があればと思います。

 

観た感想として、一番感じたのは、当時の映画館で観るべきだったという事でした。

おおまかな話と致しましては、巨大ロボと怪獣が闘う話です。

 

・・・・・・それだけ?

はい、それだけです。話の部分は、小学生が考えた様な話です。

 

もう少し詳しく説明すると、

■ ストーリー

人類に残された道は2つ。「絶滅」するか、「戦う」か…。

2013 年、太平洋(パシフィック)の深海から突如出現した未知なる巨大生命体に、

世界中の大都市が次々と破壊され、人類は絶滅の危機に晒される。甚大な被害を受けた人類は、

巨大生命体と戦う為、英知を結集して人型巨大兵器“イェーガー”を開発する。

“イェーガー”は、次々と現れる巨大生命体の侵攻を食い止める事ができるのか?

果たして人類の下した決断、そして運命は…。

 

というものが話の入りですね。

 

それで、この映画の監督を務めた、ギルレモ監督を始めとするスタッフのが、

この作品の肉付けを行うのですが、その姿勢が格好良い!

 

話自体は、小学生が考えた様な話なので、いくらでも子供だましに手を抜いて作ろうとすれば出来る訳であり、

「現代的な解釈を加えて」と、余計なものを付け加えたり、変な照れがあったりする事で、

結果として、子供向けどころか、子供だましとしても中途半端になった作品が他にも多くある中で、

この映画、1カットたりとも、全く手を抜いていません。

 

◆この映画で感心した点の1つが、「スピード感」

 

最初から最後まで、無駄なカットが一つも無いです。

これは作り手達が、「ロボットと怪獣が闘う話は、格好良いに決まっているだろ」と、

心底信じて、作り通したからだと思います。

 

何を表現して、何を表現しないかという事が非常に大事で、

限られた時間の中で、危機が迫った人類が怪獣への対処をしていくと言う時間軸があるため、

主人公が兄の死に関して悩んで5年間、さまよっていたのですが、その5年間の時間経過を、

さっと数分で見せて、戦闘の準備のシーンに移っていく様子のスピード感は、

何を見せて、何を見せないかという事が良く分かっていないと出来ない事だと思います。

そのスピード感が、最初から最後まで持続している事が、素晴らしい。

 

日本の作品にありがちな、どうても良い事で主人公がうじうじと悩んだり、

入れなくても良い恋愛要素を入れたり、という無駄が全く無いので、

スッキリとして、最後まで観ることが出来ます。

 

◆もう一つの関心点が、「重量感と一体感」

この映画に出てくる、人類の切り札である巨大ロボ イエーガーですが、

全長79m 体重約1980トンというサイズです。

 

巨大ロボの重さを表現するのに、これがあんまり軽快な動きをしてしまったり、

レバーやギアチェンジや、アクセルなどで簡単に動くと、どうしても軽い印象になってしまうので、

運動性能を確保しつつ、重量感を表現するために、コクピットの形態が、

車の様に椅子に座って運転をするというタイプではなく、

パイロットが立ったままで、そのパイロットが体を動かすと、そのままロボットがその動きをするという

操作方法を採用しています。

これがパイロットが足を上げて、歩いて前進するのですが、足に取り付けてある機器が、

本当に重そうで、その重い動きと、実際のロボの重々しい動きが一体になっている点が、

観客にも伝わって来るのが、まず素晴らしい。

またロボの主な戦闘方法は、飛び道具より格闘武器による戦闘なのですが、

チェーンソードという武器を使って、怪獣を切り裂く動作も、パイロットが腕を振り上げて、

剣を思いっきり降るというアクションをすることで、観客も自然に力が入って、

一体感を持つことが出来る事につながっている点も素晴らしい点です。

 

このスピード感と、重量感と一体感で、観客は冒頭から最後まで、

ノンストップで引き込まれる事になります。

 

他にもキャラクターや、音楽やその他の元ネタなど、書き出すとキリがないくらいの

素晴らしい要素がつまっているのですが、

本当にキリがないので、これくらいにしておきます。

 

この作品の肝は「自分達が格好良いと思うものを突き詰めて、妥協せず、

手を抜かずにそれを追求したら、本当に最高に格好良いものが出来てしまった」

という事の生きた実例の一つだと思います。

 

ご興味を持たれた方は、

『パシフィック・リム』は2013年の作品のため、インターネットで調べれば、

良い評価をいくつも観ることが出来るので、評価的なものは、

他の方がたくさん述べられているので、そちらもご覧頂ければと思います。

 

実際にDVDをご覧なられる方は、出来るだけ大画面での鑑賞をお勧め致します。

特に小学生や中学生男子のお子さんをお持ちのお父さんは、

一緒に観てみると、良いのではないでしょうか。

 

一宮町 長生郡 茂原市 いすみ市 不動産 賃貸 売買 土地管理 駐車場 太陽光発電は (有)サンオフィスへ^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


映画 『冷たい熱帯魚』

2017-02-23 23:48:45 | 映画

風がやや収まって、静かな暖かい日となりました今日でしたが、

皆様いかがお過ごしでしょうか。

弊社の本日は休み明けという事も有り、

売買契約の準備や、管理物件のゴミ置き場の整理や、

賃貸契約の打ち合わせや契約書のやりとりなど、

比較的穏やかな日となりました。

 

昨日休みだった事もあり、気分転換という事を考えて、

観た『冷たい熱帯魚』でしたが・・・・・・

気分転換どころか、私を人間として保っている重要な何かが、

ごっそりとそぎ落とされた感覚でした。

 

 

観た以上は、何か感想を述べなければならないとは思うのですが、

本当に壮絶な映画を観た後は、感想は出ないものなんです。

言語化しににく、筆舌に尽くしがたいので、言葉が出ないのですね。

 

この映画作品は、園子温監督が、実際にあった愛犬家埼玉連続殺人事件を元に、

埼玉連続殺人事件はペットショップが事件の現場だったのを、

熱帯魚店に変えて、映画独特の脚色を加えて、作り上げた映画です。

 

ストーリー的には、連続殺人鬼の詐欺師と知り合った主人公が、

いつの間にか詐欺事件の共犯者、殺人の共犯者、死体の証拠隠滅の共犯者にされてしまい、

人として、男としての尊厳を、これでもかこれでもかと汚され、蔑ろにされて、

ついには・・・・・・・という話です。

 

愛犬家埼玉連続殺人そのものが、正直胸が悪くなる事件なのですが、

ここまで映像化出来た事が、園監督の手腕のすさまじさを物語っていると、思いました。

 

映画に出てくる殺人鬼(たとえば、ジョーカー、レクター博士、ジグソウ)の場合は、

ある意味、洗練されているというかその道のエリートというか、ある種の高貴さがあるので、

一般人とは隔絶された感があるので、「こんな奴はめったにいないよ」と安心して観れるのですが、

この『冷たい熱帯魚』に出てくる殺人鬼は、実話を元にしているだけあって、

実在するし、本当にいるような実在感で、ぐいぐいと迫ってくるので、

とてつもない怖さと近さを感じずにはいられないのですね。

だれでも、あんな親父キャラに遭った事はあるでしょう、と。

 

この殺人鬼の親父キャラが、人を詐欺でだまして、都合が悪くなったら、その人物を殺害し、

ばれないように、死体そのものを消すことを、「ボディを透明にする」という隠語を言いながら、実行するのですが、

普通の感覚であれば、その死体を消すために行う作業というのは、

眉間にしわが寄って、黙って黙々と作業を進める、というものだろうと、

皆さんも想像すると思いますが、そんなものでは無いのですね。

この殺人鬼夫婦、異常、そして下衆すぎます。

 

また、この映画を観る上で重要な事が、

食べ物の描写なのですね。

冒頭、不穏な音楽と共に、主人公の奥さんが、不機嫌な表情で、スーパーで冷凍食品を買うのですが、

まるで今日、私がゴミ置き場の整理をするために、資源ごみを、ペットボトルと空き缶に分けて、

とにかく早くゴミを捨てる作業の様に、冷凍食品が買い物かごに、

ものすごく乱暴に突っ込まれ、それが電子レンジで雑にチンされて、

どうにかこうにか家族の体裁を保つように、夕食に出されるシーンがあります。

 

家族で夕飯を囲んでいるのにも関わらず、ごはんはサトウのごはん、

味噌汁はインスタントみそ汁、そこは炊飯器や鍋で作られたものは無く、

全てが冷凍食品やインスタントで、食べ終われば、使われた食器は、雑に食器洗い機に突っ込まれる、という事になります。

冒頭のこのシーンで、主人公の家族が修復不可能な程に、壊れている事を、表現している。

「家族がうまくいってなくて、壊れている」という事を、言葉で説明するのでは無く、

音楽と映像と、そして食べ物をうまく使う事で表現する。

一緒に食べ物を食べるというシーンは、「同じ釜の飯を食べる」という言葉もある様に、

人間関係や家族関係が深まるという事を表現することに使われますが、

ここまで食べ物を通じて、人間関係が破壊されている事を表現する、

いわば食べ物の悪用の仕方の表現力は、凄まじいものがあります。

 

 

 

これから、観てみたいという人には、なるべく事前情報が無い状態での、

鑑賞をお勧めしたいので、多くは述べませんが、

・家族団らんで観てはいけない (平和な一家を恐怖のどん底に叩き落とす破壊力があります)

・子どもに見せてはいけない (R18ですが、この指定は全くもって妥当だと思います トラウマになりかねないです)

・体調が良くない時は観ない方が良い  

・残酷やグロテスクな描写が嫌いな人は観ない方が良い (容赦のない、死体解体のシーンなどもあるので)

点に気を付けて観ればよいと思います。

 

観ることによって救いを得ることは無いのですが、おそらく、生涯忘れることが出来ない一作になると思います。

 

一宮町 長生郡 茂原市 不動産 賃貸 売買 土地管理 駐車場 太陽光発電 は (有)サンオフィスへ^^