Walk for a cure

自己満足系我儘日記

スーテント(スニチニブ)の承認申請と署名運動

2007-02-28 | 新薬関連
大変ご無沙汰でした。。
昨年末に母が亡くなり、葬儀等でバタバタしましたが、なんとか新年を迎えることが
できました。今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

さて、昨年12月25日にスーテント(スニチニブ)の製造元、ファイザー株式会社より
GIST,腎細胞ガンを適応とする承認申請が出されました。スーテントは腫瘍の増殖
に関わる、いくつかの酵素の活性を阻害すると共に、血管新生をも阻害することで
ガンやGISTに対して成果をあげている薬です。今回はGISTと腎癌が適応とされて
いますが、肺癌や乳がんに対する治験においても効果が認められています。
GIST患者にとっては、グリベック耐性後の治療法がありませんでしたから、まさに
待ちに待った承認申請です。一日も早い承認が待たれます。

「GIST患者のための情報ページ」ではスーテントの早期承認を求める署名集めを
始めています。
http://www.geocities.jp/gist_sti571/

どうか皆様のご協力をお願いいたします。






開発中の新薬・・まとめ

2005-12-26 | 新薬関連
現在開発中のグリベック耐性GISTに対する新薬

?RAD(RAD 001) /Novartis (+グリベック) 
ボストン、ベルリン、およびベルギーで臨床試験中です。
スーテントやBMSに反応しなかったLRGのメンバーの一人が
この組み合わせによって、腫瘍が大きく縮小したという情報があります。
関連ページ・・・http://www.novartisoncology.com/page/rad001.jsp
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/colm24/375386

?PKC-412/Novartis (+グリベック)
CMLおよびグリベック耐性GIST患者に対して治験が進行中で、GISTに関しては
ベルリン、およびポートランドで行われています。
●ヒューストン(テキサス)、米国のM.D.アンダーソン癌センターの別の研究では、研究で書き留められた6つの抵抗する第2の変化はすべてこの種の変化でした。KIT-T670I変化 (エクソン14)の中の、2番めに一般的な第2の変化で、試験管実験では、PKC412によって禁じられた)この変化は、CML患者の中のbcr/ablの中のT315I変化およびPDGFRAの中のT674I変化に相当します。T315I変化は、CML患者の中で治療するべき最も困難な変化であると分かりました。例えば、耐Gleevec性のCML患者に非常に有効であると分かっている新しいブリストル・マイヤーズ・スキッブの薬(BMS-354825)は、T315I変化以外の既知のbcr/abl突然変異体をすべて基本的に禁じます。PKC412(しかしGleevecではない)によって抑制された別の変化はPDGFRAのエクソン18中のD842V変化でした。この変化は、患者のこのシリーズ中の第2の変化として生じましたが、それはさらに主要なタイプの変化です。米国/Finland過程II研究で、この変化が、2人の患者(1.6%)、あるいはGleevecに対する最初の抵抗を持っていたものの10%に生じました。D842V変化はPDGFRA変化の最も一般的な形式です。PDGFRA変化を持っている患者は、胃にある原発腫瘍を持つ傾向があります。それはGleevecがこの変化に対して有効ではないので、主要なD842V変化を持った患者のこの小集団では、単独で与えられたPKC412がGleevecとPKC412と同じくらい有効かもしれないと仮定するために誘惑しています。したがって、Gleevecに対する最初の抵抗を持った患者のために、KITまたはPDGFRAの中の変化のタイプを識別する臨床の試験は、およそ10%の機会(このパーセンテージ評価は少数に基づきます)あるいはPDGFRA D842V変化を識別することを得ています。その後、それは強い臨床の候補薬としてPKC412を示唆するかもしれません。・・・・(ライフ・ラフト・グループ、ニュースレターMarch 2005 Vol.6 No.3より直訳。)
関連ページ・・・http://www.novartisoncology.com/page/pkc412.jsp

?AMN107/Novartis (+グリベック)●AMN107はBcr-Abl、KITおよびPDGFR(20)を目標とする経口のチロシン・キナーゼ抑制剤です。臨床前研究は、AMN107が高度に有力でBcr-Abl、KITおよびPDGFRのための高い選択性を持っていることをセルの分析を使用するフィラデルフィア染色体-positive (Ph+) CMLセルに示しました。AMN107は、さらにBcr-Ablの変化させられた変形に対する活動を示します。AMN107は、過程I 臨床試験で現在研究されています。・・・・・http://www.novartisoncology.com/page/amn107.jsp より直訳
関連ページ・・・http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/colm24/375822

?SU 11248 /Sugen→Sutent(スーテント)Pfizer
●Gleevecに対する抵抗の最も一般的な形式のうちの1つは、c-キット遺伝子中の別の変化の獲得であるように見えます。これらの場合で、最初の主要な変化(典型的にエクソン11あるいはエクソン9中の)に加えて、別の変化がいくつかの腫物に生じます。これらの第2の変化は典型的にはGleevecに対する抵抗に帰着します。第2の変化は、c-キット遺伝子のエクソン13、14、15および17の中で報告されました。無線周波数アブレーション(RFA)のような、外科あるいは他の介在はこれらの悪者腫瘍のうちのいくつかを備えた取り引きへの道かもしれませんが、これらのアプローチは、位置、サイズあるいは他の問題により実現可能ではないかもしれません。SU11248は、少なくともこれらの第2の変化のうちのいくつかに対する活動を持つように見えます。ASCO会合で、Demetriは、エクソン13および14中の第2のKIT変化を備えた腫瘍がSU11248に「高度に敏感だった」と報道しました、で、1つの、利益を得ている患者の56パーセント。16人の患者のうち、2は「RECIST反応」(重要な収縮)を持っていました。また、9は少なくとも6か月の間安定した疾病を持っていました。Demetriは、エクソン17中の第2のKIT変化を持った患者がSU11248にそれほど敏感ではないことを知りました。この小集団では、8人の患者(38パーセント)のうちの3人は、少なくとも6か月続く安定した疾病を持っていました。しかし、RECIST反応はありませんでした。Gleevecを備えた治療は、エクソン9変化を持った患者にエクソン11変化を持った患者にますます、典型的に多少有効であるということです。
面白く、SU11248は、少なくとも耐Gleevec性の患者の中に、反対の活動プロフィールを行うように見えます。・・・・February 2005 Vol6 No2より直訳

●予備データは、疾病の進行を遅くすることにより、Sutentがその癌がGleevecに強いGIST患者の本質的な数を一般に支援することを示しました。面白く、Sutentは、エクソン11変化?を持っていないGIST患者の間で最良に働くように見えます;Gleevec(それはエクソン11変化を持った患者上で最良に働く)の反対。・・・・・June 2005 Vol. 6, No.5より直訳
プレスリリース・・・・・・http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2005/2005_05_18.html

?BAY43-9006/Nexavar(ネクサバール)Bayer(バイエル)
米国では2005.12 進行性腎細胞癌の治療薬として承認されています。
●耐Gleevec性のGISTで患者の中で、シカゴ大学およびBAY 43-9006のための他のいくつかのサイトで最近第?相治験が始められた。新薬はNexavarと命名されるでしょう。総括的な名前はsorafenibです。
●ネクサバールは、初の経口マルチキナーゼ阻害剤で、腫瘍細胞および腫瘍の新生血管の両方において、セリン/スレオニンキナーゼそして受容体チロシンキナーゼを標的とする薬剤です。非臨床試験では、癌の増殖に係る2つの重要な要因、すなわち腫瘍細胞増殖と腫瘍血管新生に関与することが知られるキナーゼ群を標的としていることが示されました。これら標的となるキナーゼとして、RAFキナーゼ、VEGFR-2、VEGFR-3、PDGFR-β、c-KIT、FLT-3などが挙げられます。
ネクサバールはこれまで、20以上の癌腫に対し臨床検討が行われ、3,000名を超える患者さんが試験に参加しました。現在、肝細胞癌、悪性黒色腫(皮膚癌)に対し、第III相臨床試験が進行中です。さらに、2006年上半期には、非小細胞肺癌に対する第III相臨床試験を開始する予定です。
・・・バイエル薬品H.P http://www.bayer.co.jp/byl/news/pub/news2005-12-21.html より抜粋。

? AMG 706/Amgen
●アメリカで第?相、国内で第?相治験が行われています。
公表されたデータは、まだありませんが何人かのGIST研究家はスーテントと同じくらいの
効果が期待できるとしています。副作用として疲労感(倦怠感)と血圧の上昇が挙がっています。

http://www.amgentrials.com/patients/trials/20040110.htm?

http://clinicaltrials.gov/ct/show/NCT00089960?order=6
治験に関するページです。


?BMS-354825 / Bristol-Myers Squibb
●新規のABLキナーゼ阻害剤によるイマチニブ耐性の克服
慢性骨髄性白血病(CML)患者では、ABLキナーゼ阻害剤であるイマチニブ(STI571またはグリベック)耐性が発現する。これは、分子標的であるBCR-ABLキナーゼ領域に点変異(薬物との結合を阻害する)を持つ腫瘍細胞が選択されて生じる。結晶学的研究から、ほとんどのイマチニブ耐性変異体は、それほど厳密な立体特異性を要求せずにABLに結合する阻害剤に対しては、なお感受性を示すであろうと予想される。そこで、われわれはBMS-354825に注目した。BMS-354825は、経口でも生物学的活性のあるABLキナーゼ阻害剤であり、イマチニブ耐性BCR-ABL突然変異体15種のうち14種に対し活性を出しきらないイマチニブと比較して、効力は100倍高い。BMS-354825は、BCR-ABL性疾患のマウスを延命させ、イマチニブ感受性CML患者およびイマチニブ耐性CML患者に由来するBCR-ABL陽性骨髄前駆細胞の増殖を阻害した。今回のデータは、キナーゼ阻害剤耐性を分子レベルで洞察することにより、第2世代の分子標的療法をどのようにデザインできるかを明らかに示している。 ・・・田辺製薬サイエンス・オンライン・ジャパンより抜粋
製品情報・・・・http://www.bms.co.jp/products/index.html

?さらに2種類の新薬が開発中です。


スーテント(SU11248)関連記事

2005-08-21 | 新薬関連
ファイザー社のSUTENT/SU11248
グリベック耐性GIST(消化管間質腫瘍)患者の全生存期間を延長


フェーズIII試験において、SU11248が患者の生存期間を倍以上に延ばすとともに腫瘍の成長と転移を有意に減少することが認められました。


DJ-ASCO会議:ファイザーの治験薬、GISTの進行遅らせる可能性

ニューオーリンズ(ダウ・ジョーンズ)スイスの製薬大手ノバルティス(NYSE:NVS)のがん治療薬「グリベック」に耐性を持った消化管間質腫瘍(GIST)患者に対し、米製薬最大手ファイザー(NYSE:PFE)が開発中の標的療法の治験薬「SU11248」が、がんの進行を遅らせる新たな治療選択肢を提供する可能性があることが分かった。研究者らが6日、当地で開かれている米国がん治療学会(ASCO)の第40回年次会議で発表した。


ファイザーの「SUTENT」、GIST治療で延命効果

フロリダ州オーランド(ウォール・ストリート・ジャーナル)米製薬最大手ファイザー(NYSE:PFE)の治験薬「SUTENT/SU11248」を、「グリベック」に耐性を持った消化管間質腫瘍(GIST)患者に投与した第3相臨床試験で、SUTENTが患者の生存期間を大幅に延ばし、腫瘍(しゅよう)の成長と広がりを大きく減らしたことが示された。また、転移性腎細胞がん、転移性乳がん、神経内分泌腫瘍など他の腫瘍についても、有望な結果が第2相臨床試験から得られた。


SU11248 腎細胞癌、GIST(消化管間質腫瘍)

新しい標的治療がグリベックで治療が奏効しなくなった消化器癌を助ける Dana Farber Cancer Institute 2005/5
SU11248腎細胞癌Dana-farber Cancer Institute2004/6


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