シフト3865

宇宙のシフトについて考える

多田富雄氏に捧ぐ

2010-04-24 09:27:15 | Weblog
 多田富雄氏が亡くなったとのこと。免疫の意味論など、彼が与えた影響は大きく、私個人の喪失感も深い。
 彼が亡くなったことを知った次の日の朝、私に訪れた言葉は
As  In  So  Ex.
内にある如く外にあれ
略称するとAISE これを日本語に翻訳すれば、「愛せ」となる。
これの展開は語学の素養乏しく恐縮だが、たとえば、
As Intention So Extension、You and Other .(あるいは As Inside So Ex-side,You and Other)
とすれば、「AISEYO」=「愛せよ」
となる。あるいは西洋的には端的に
As I So Ex
ともなる。

 彼の免疫の意味論が展開したものは生命の防衛機能である免疫システムが「私とは私以外ではないもの」という二重否定によって作り上げられているという事実であった。まさに今、日本の防衛体制が問われているときに多田富雄氏は肉体を脱した。彼はどこかに「逝った」のではなく、「EX-」外在化したのではないか。
As Intension So Extension.
 Ex-ist が存在であるとする西洋的哲学からすれば、彼は死により存在化したことになる。結局、この西洋的英知と、「In-ist」内在こそ真実であるとする東洋的叡智とは As In So Ex により統合される。言霊の幸はう国日本ではこれを「AISE=愛せ」と語りだしている。
 西洋的金融システムが導いた財政危機により、再び政府発行通貨の議論が浮上することだろう。永遠に金利を生み続ける現在の日銀システムだけで経済を呪縛することは子供達の将来を奪うに等しいのではないか。軍事力金融力でもって支えられてきたドル世界信用システム。他方、歴史を貫いて信用を維持し存在し続けている天皇伝統でもって支えられる通貨「円」。この「円」が国内だけでなく国外でも重要な役割を果たす時代の到来を希望する。しかし、それは単にEx‐的機能である外務や防衛の努力により創られるのではなく、我々が日々生産しているひとつひとつの商品、文化、価値の信頼性・信用性の積み上げにより創られていく。In‐的信用の厚みでもって静かに浸透していくものではないだろうか。
As In So Ex.
数学的に定式化すれば、0=∞ となる。