何かをすれば何かが変わる

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ゼロ戦は負けるべくして負けた

2006-03-08 23:13:26 | ISO9001奥が深いか浅いのか
 NHKその時歴史が動いた「ゼロ戦設計者は見た悲劇~マリアナ沖海戦への道~

昭和19(1944)年6月19日

ゼロ戦、マリアナ沖海戦で壊滅的な被害を受ける
 太平洋戦争の戦局を支え続けた零式艦上戦闘機、ゼロ戦。開戦当初、アメリカ軍戦闘機をも圧倒したゼロ戦は、戦前日本の技術力の結晶だった。しかし、昭和19年、空前の航空決戦となったマリアナ沖海戦において、壊滅的な打撃を受ける。

 なぜ、ゼロ戦は敗北したのか?設計者が残した開発記録から、ゼロ戦を窮地に追い込んだ欠陥の正体と日本海軍の組織的問題を読み解いていく。真珠湾攻撃から戦争末期の特攻まで、日本と運命を共にしたゼロ戦の悲劇を見つめる。

 ゼロ戦は、当時世界最高の戦闘機と期待されていたが、機体には欠陥があり、それがやがて歴史が動いたとされる敗北につながる。戦争への勝ち負けがどうのこうのではない。勝っていればよかったのか、そういう問題ではない。

 機体の欠陥とは、機械的、技術的なものであるが、なぜそれを生じてしまったのか、というと、そこには遠因があり、起こるべくして起こったというのである(つまり避けることが十分できたとも言える)。いつしか戦闘機として世界と戦うレベルではないところまで落ちてしまった。

 それはゼロ戦の性能を高めていくうえで、開発にあたった技術者の意見に耳を貸さず、戦闘に破れた際のパイロットの意見を聞かず、人命を大事にせず、精神論でひたすら攻撃精神だけを鼓舞し続けたところにある。そんな海軍の組織運営こそ、ゼロ戦を敗北に導き、尊い命を犠牲にしてしまった真の原因であったのだ。

 戦時中だから、内部コミュニケーションの不良は言うまでもない。権力者になると、自分の判断に酔って、真実を見失うのは、今でも身の回りで見られることで、人間の性か。「性」と言う言い方で許しているのではない。腐っているとしか言いようがない。

 失敗に学ばない。学ぼうとさえしない。無理な進路を訂正しない・・・、まるで不適合を無視して、是正処置はおろか、予防処置すらとろうとしなかったので、原因が解決しなければ、不適合を繰り返すのは明白なこと。

 技術者、開発者にしてみれば、パイロットは顧客かもしれない。しかし、機体を軽くすることにこだわり続け、操縦席や燃料タンク周辺の防備をしない。あくまでも攻撃重視。人命を尊重しない顧客軽視は、日本の文化ではないかとさえ言う。うーん、今も身辺であるなぁ・・・。優秀なパイロットが次々に戦死して減る中、若い経験も浅いパイロットが、その欠陥を抱えたままのゼロ戦を操縦する。機体も不良なら、運転の力量も不十分と言わざるをえなかった。

 5.5.3、8.3、8.5.2、8.5.3、5.2、8.2.1、6.2.2、うーん挙げればきりのないほどの不適合があるではないか。こうもあちこちの不適合なると、やはり根本は5.1、経営者の責任しか、根本原因はありえなくなってくる。海軍の体質こそ、最大の欠陥だった。

 もう60年以上前の話ではあるが、構造は今もそっくりな会社があることに、不気味な思いがする 




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