タミフルの副作用認定、被害者の会が厚労省に要望書 2月23日22時20分配信 読売新聞
インフルエンザ治療薬「タミフル」服用後に異常行動をとって事故死するなどした子供の家族らで作る「薬害タミフル脳症被害者の会」などは23日、同薬剤と異常行動の因果関係を認めることなどを求めた要望書を厚生労働省に提出した。
厚労省によると、昨年10月末現在、16歳以下でタミフル服用後に死亡したケースが16例報告されているが、同省では、因果関係については否定的にみている。被害者の会では、「因果関係がはっきりするまで放っておけば、その間に亡くなる人が増えてしまう」と訴えている。
一昨日、娘が高熱で学校を早退し、頭痛や軽い嘔吐が見られ、昨日近隣の個人病院の小児科を受診した。受診時は37度台だったが、一時は39度超だったこともあり、A型かなと思っていた。しかし検査によりA型ではなく、B型だった。
「残念ながらAは出ませんでした」という小児科医の説明があった。A型とばかり思っていた予想が外れたことを“残念ながら”と言ったのだろう。いずれにせよ「特効薬として使う薬は同じですから・・・」、タミフルのことだろう。
「ただしこの薬については、いろいろ報道などもされているのですが、どうしますか?」という。たまたま自分はその報道などを知っているからいいようなものの、一般人に対する説明としては意味不明かもしれない。しかし、立派なインフォームドコンセントだと思った。
「たぶん、飲むとしても帰宅後とせいぜいあともう1回程度でしょうから・・・」と告げる。本当はいっさい飲ませたくないのだが、1週間も寝ていられない状況もあって、ここは葛藤だ。自分なら、よほどのことがない限り、まず飲まないだろう。
インフルエンザワクチンの接種状況を家族も含めて聞かれたが、その効果にも懐疑的なことまでは話さなかった。
「(タミフルを)飲ませたら、2時間ほどは目を離さないでくださいね」、そう女医は言う。これは意外だった。ある意味、“うれしい”意外だった。
薬局でもそう申し添えるようスタッフには伝えていることでもある。どうして目を離してはいけないのか、その説明は女医からはなかったが、その時点では親が薬剤師であって異常行動の報道などを知っている者だということがバレていたからだろう。これが薬局の窓口であれば、報道のことを知らせねばならない。しかも、冷静に、必要以上に不安を起こさないように。
院内投薬(非分業)の個人病院の女医だったが、タミフル服用について同意を求めるところや、服用直後の異常行動防止の説明という、はじめての経験だった。
苦渋?の選択といえば大げさだが、帰宅して1回分を飲ませた。目を離さないとはいうのは、言葉としてはわかりやすいが、その行動は案外難しい。家の構造上、寝室はただちに見えない位置にあるし、枕元にずっとついていることもできず、時折、寝ているところを覗くことしかできなかった
インフルエンザ治療薬「タミフル」服用後に異常行動をとって事故死するなどした子供の家族らで作る「薬害タミフル脳症被害者の会」などは23日、同薬剤と異常行動の因果関係を認めることなどを求めた要望書を厚生労働省に提出した。
厚労省によると、昨年10月末現在、16歳以下でタミフル服用後に死亡したケースが16例報告されているが、同省では、因果関係については否定的にみている。被害者の会では、「因果関係がはっきりするまで放っておけば、その間に亡くなる人が増えてしまう」と訴えている。
一昨日、娘が高熱で学校を早退し、頭痛や軽い嘔吐が見られ、昨日近隣の個人病院の小児科を受診した。受診時は37度台だったが、一時は39度超だったこともあり、A型かなと思っていた。しかし検査によりA型ではなく、B型だった。
「残念ながらAは出ませんでした」という小児科医の説明があった。A型とばかり思っていた予想が外れたことを“残念ながら”と言ったのだろう。いずれにせよ「特効薬として使う薬は同じですから・・・」、タミフルのことだろう。
「ただしこの薬については、いろいろ報道などもされているのですが、どうしますか?」という。たまたま自分はその報道などを知っているからいいようなものの、一般人に対する説明としては意味不明かもしれない。しかし、立派なインフォームドコンセントだと思った。
「たぶん、飲むとしても帰宅後とせいぜいあともう1回程度でしょうから・・・」と告げる。本当はいっさい飲ませたくないのだが、1週間も寝ていられない状況もあって、ここは葛藤だ。自分なら、よほどのことがない限り、まず飲まないだろう。
インフルエンザワクチンの接種状況を家族も含めて聞かれたが、その効果にも懐疑的なことまでは話さなかった。
「(タミフルを)飲ませたら、2時間ほどは目を離さないでくださいね」、そう女医は言う。これは意外だった。ある意味、“うれしい”意外だった。
薬局でもそう申し添えるようスタッフには伝えていることでもある。どうして目を離してはいけないのか、その説明は女医からはなかったが、その時点では親が薬剤師であって異常行動の報道などを知っている者だということがバレていたからだろう。これが薬局の窓口であれば、報道のことを知らせねばならない。しかも、冷静に、必要以上に不安を起こさないように。
院内投薬(非分業)の個人病院の女医だったが、タミフル服用について同意を求めるところや、服用直後の異常行動防止の説明という、はじめての経験だった。
苦渋?の選択といえば大げさだが、帰宅して1回分を飲ませた。目を離さないとはいうのは、言葉としてはわかりやすいが、その行動は案外難しい。家の構造上、寝室はただちに見えない位置にあるし、枕元にずっとついていることもできず、時折、寝ているところを覗くことしかできなかった

http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000000702220003
蒲郡市の中学2年の女子生徒(14)が16日、インフルエンザの治療薬タミフルを服用後にマンションから転落死したことを受け、市薬剤師会と市医師会が、同薬の服用患者から目を離さないよう家族らに呼びかけ始めた。国は「異常行動との関連は認められない」としているが、市薬剤師会は「生徒の死を無駄にしてはならない」と独自に会員らに働きかけている。一方、市教育委員会は女子生徒の学校にカウンセラーを派遣し、心のケアに乗り出した。(奥田悟)
市薬剤師会は、注意する症状として、意識がぼんやりする▽うわごとを言ったり興奮したりする▽普段と違う行動をする▽けいれんを起こす▽幻覚が見える――を挙げた上、「薬の副作用ではなく、インフルエンザ脳症の初期症状の可能性もある」としながらも、タミフルを服用した患者から目を離さないよう呼びかけている。
市教育委員長も務める鈴木英文・市薬剤師会長が20日までに、会員らに対し、口頭と文書で注意を促した。市医師会にも協力を呼びかけた。
-----以上、朝日新聞・愛知版 2007.2.22 より