新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

初秋の八方尾根(1)タカネマツムシソウ:高嶺松虫草

2005-08-28 06:51:18 | 植物観察1日1題
8月下旬の八方尾根は早くも秋の気配です。1月前にあれほど咲き乱れていた高山植物もぐっと種類が減り、早いものはもう実をつけていました。
その高原の秋の代表的な花はマツムシソウ:松虫草(マツムシソウ科)です。此処に咲くタカネマツムシソウは開花時期が遅く短いため、母種のマツムシソウより丈が低く、大きめの花が咲きます。茎はいくつにも分枝し、葉は羽のように細く切れ込んでいます。直径5cmほどの紫色の花は、キクと同じように小さな花の集合で、外まわりの花弁は特に大きくなっています。キク科ではありませんが、キク科に進化する前の形だと見る説もあるようです。
和名は、本によっては、松虫が鳴くころに咲くからとするのもありますが、別に、巡礼などが使う仏具の“松虫鉦”に花の形が似ているからとの有力な説もあります。