“花山院の御世、鷹飼いの名人晴頼は、傷ついた鷹を直す薬草を知り、これを秘していた。彼の弟がこのような名薬を独り占めにすべきでないと他に洩らした。晴頼大いに憤りその弟を殺す。それよりこの草を弟切草と呼ぶ。”寺島良安の「和漢三歳図絵」に出る話で、事実かどうかは別にして、古い書物に詳しく名前の由来が出ている珍しい例です。
オトギリソウ:弟切草(オトギリソウ科)は、日本全国の日当たりの良い山野や道端に自生する多年草で、茎高30~60cm、2枚の葉を対生します。夏やや巴形にゆがんだ5弁の黄色い花をつけます。葉の縁、葉面、萼、花弁に黒点が点在し、これが弟を切ったときの血の痕だとされるものです。
茶花としても珍重され、また茎葉は実際に切り傷や腫れ物に薬効があるので、薬師草、青薬、などの別名もあります。
オトギリソウ:弟切草(オトギリソウ科)は、日本全国の日当たりの良い山野や道端に自生する多年草で、茎高30~60cm、2枚の葉を対生します。夏やや巴形にゆがんだ5弁の黄色い花をつけます。葉の縁、葉面、萼、花弁に黒点が点在し、これが弟を切ったときの血の痕だとされるものです。
茶花としても珍重され、また茎葉は実際に切り傷や腫れ物に薬効があるので、薬師草、青薬、などの別名もあります。