新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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夏の樹下にオレンジ色の花園、オオキツネノカミソリ:大狐の剃刀

2005-08-07 05:53:39 | 植物観察1日1題
いま、ポンポン山(高槻・京都)の谷間の木陰にオオキツネノカミソリの大群落がオレンジ色の花を開いています。
キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)は、本州、四国、九州原産の多年草で、球形の鱗茎を持ち、春に広線形で葉先の丸い葉を出し、この葉の形から剃刀の名があります。
春に葉が出て初夏に枯れ、盛夏から初秋に花だけが咲くという一風変わった生活をする草です。花期、長さ30~50cmの赤褐色の花茎を出し、頂の膜質の苞より3~5花の黄橙色の6弁花を斜め上向けにつけます。花被の長さ約6cm幅約9mmです。
雄蕊は6個で、普通花被片より短いのですが、変種として、雄蘂が花弁より長くやや大型のをオオキツノカミソリといいます。ポンポン山一帯ではこの方が多いようです。