少し時間が空いてしまいましたが、こちらも前回のHeatwaveに続き巷の美メロR&B好きに有名な一枚。このMassivo(マッシボ)なるUKの3人組についてはあまり情報がなく、90年代初頭に本作を含むシングル3枚のみを残して消えてしまったUKソウル系のグループということしか分からないのですが、ミニー・リパートンのカバーとなるこの曲は、リリースから25年近く経った今でも夏の定番としてDJ諸氏にプレイされており、正に時空を超えたフロア・クラシックと言ってしまって差し支えないでしょう。relax誌のフリー・ソウル2001では別盤に収録されたアコギ中心のThe Long Hot Summer Mixがプッシュされていますが、やはり本命はこちらに収録されたSummer Breeze Mix。DJ的にはビートとヴォーカルのみで構成された前半部分をオミットし、零れるような美しいピアノソロがフィーチャーされた中盤からカットインで繋ぐのが定番ですね。ただ個人的にはイントロの壮大なピアノ部分も好きなので、イントロのブレイク4小節の後いきなり中盤に飛ぶセルフ・エディットを長らく愛用中。これだと曲全体の尺も4分程度となり、旧譜の流れで普通にプレイしても違和感がないので、自分的には気に入っています。このエディットは非常に収まりが良いので、波形ソフトの心得がある人ならば僕以外にもやっている人いることでしょう。ちなみにこの盤のみの一発屋と思われることが多い彼らですが、実はこの後にリリースされたTake My Handという曲も、インコグニート風のミディアム美麗アシッド・ジャズでなかなかの完成度。いずれにしろレアな盤ではなく、簡単に手に入れることが出来ると思うので、聴いたことがないという人は是非チェックしてみてください。クラブ畑からリリースされた作品ですが、非クラブ世代の方にとっても充分アピールできる内容かと思います。
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このあたりはメロウソウル永遠の定番ですね。いろんな人が歌っていますが、このMassivo以外ではマンデイ満ちるのライブ・ヴァージョンが結構好きだったりします。
この曲のカバーポイントはやはりサビでのファルセット部分だと思いますが、綺麗に声が出ており、周りからも歓声が上がっていて良い感じです。