2009/3/22実施・第67回中国語検定試験2級:結果分析の筆記編(2)です。
前項筆記編(1)の続きで、筆記の4.、5.についての結果分析です。
~(再掲)筆記の自己採点結果~
(正式結果ではありません)
<筆記>
1. 15点/24点(10問)・・・長文問題。穴埋め、ピンイン、読解。
2. 16点/20点(10問)・・・正しい文を選択する問題(5問)と語釈問題(5問)
3. 14点/20点(10問)・・・空欄の穴埋め問題
4. 16点/16点( 6問)・・・長文問題。穴埋め、読解。
5. 10点/20点( 5問)・・・和文中訳問題 ←前々項から修正しました。
今回の筆記問題は、上記のような形式で出題されました。
問題形式、問題数ともに前回と全く同じでした。
4.長文問題・・・16点/16点 前回7点(+9点)
6問のうち、穴埋め4問、読解2問です。
今回は望外の結果でした。読解は1問悩ましい問題がありましたが、難易度は前回並みだったと思います。
また、穴埋めは逆の意味でのひっかけがありました。
「①一举一动」「②一点一滴」「③一针一钱」「④一分一毫」が選択肢になっていたのですが、日本語でもよく使う①が正答でした。「①が正解だったら、あまりにも当たり前すぎる」と考えて、ちょっと躊躇したのですが、こういうこともあるのですね。
(私が問題作成者なら、こういう出題はしませんが・・・。)
このパートは3点問題の割合が6問中4問と高く、2問間違えただけで10/16点(62.5%)と、7割を大きく割ってしまう可能性があります。
ここで2問落としてしまうと結構痛いので、次回も注意したいと思います。
5.和文中訳・・・10点/20点 前回16点(△6点)
前回よりもやや難しくなった感触ですが、過去までさかのぼると、どちらかというと易しい方でしょうか。
中検の公式ページで解答が公表されたので、改めて自己採点し直しました。
(1)問題:ここには彼は一度も来たことがない。
(2)問題:その塩、取ってもらえませんか。
(3)問題:友達の話では、この映画は面白いそうです。
(4)問題:そんなに無理することはないよ。
(5)問題:もし1億円当たったら、何をしよう。
(1)解答:他从来没来过这儿。・・・・・・・・・・・・予想1点
模範解答:这儿他一次也(/都)没来过。
(2)解答:请把那个盐拿来。・・・・・・・・・・・・・・予想2点
模範解答:你能不能把那个盐递给我一下?
(3)解答:我朋友说,这部电影很有意思。・・・予想2点
模範解答:听朋友说这部电影(很)有意思。
(4)解答:你别那么勉强。・・・・・・・・・・・・・・・・・・予想4点
模範解答:不必(/不用)那么勉强。
(5)解答:要是选中一亿日元,我干什么?・・・予想1点
模範解答:如果中了一亿日元,我干什么呢?
#模範解答は、中検公式ページより。
(1)はサービス問題でしょう。常用の、「一~也(/都)没・・・」の構文です。
文法的には間違っていないので、1~2点はあると思いますが、ニュアンスは外しています。
これが書けないのはちょっとイカンですね。
(2)は、こう書くのであれば、「拿过来」(ホウメイの模範解答より。)ですかね。あと、「盐」の漢字も間違えたので、甘く見ても2点です。
(3)はもったいなかった。「听(~)说」の用法は理解していたので、できたはずの問題でした。後半部分が合っているので、2点くらいくれるかどうか?
(4)は、全然思いつかず、知っている「別那么~」の文型にうろ覚えの「勉强」をあてはめただけでした。全く自信なし。が、なんと、この使い方でよかったようです。
最初の自己採点時には、実用中国語学院の模範解答「没必要那么卖力啊!」を見て、0点としていたのですが、4点取れているのでは?
(5)はやらかしてしまいました。最初は、「选」は入れていなかったのですが、「中」だけではあまりにもそっけなかったので飾りをつけたくなってしまいました。飾りをつけるなら、後ろに「了」を付けておけばよかったんですね。動詞の間違いは致命的です。この文章で中国人に話しかけても、全く意図は通じないでしょうね。
また、最後の「呢」も、一度書いてから消していました。必須かどうかはよくわかりませんが、ないと「何をしよう?」というニュアンスが出ないような気がします。
ので、ここは1点としました。
さて、最初の自己採点の記事では、中訳問題のパートは6点としていたのですが、上述のとおり、(4)を0点⇒4点としたので、10点に修正します。(それでも、前回は16点だったので大幅ダウンです。)
すると・・・。
なんと、合計71点となり、合格基準点を超えています。
リスニングが60点なのが惜しいところです。通常は、リスニングの方が平均点が高く、多くの人は筆記がネックになるのですが。
だんだん合格ラインが目に見えてきました。
次回結果分析リスニング編に続く。