地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

普通名詞の地名

2008年05月30日 09時09分05秒 | Weblog
 普通名詞の地名は,読み方が異なるものもあるが,幾つかあげると,次のようなものがある。

*読書(よみかき,長野県木曽郡南木曽町)
 1874年(明治7),与川(よかわ)村,三留野(みどの)村,柿其(かきぞれ) 村の3村が合併した際,三村の冒頭の漢字の読みを合成して,「読書」の字を当て た。2年前の72年(同5)に,国民皆学の方針(学制の発布)が出されたという時 代的背景もあったようだ。

*柿餅(かきもち)千葉県山武郡大網白里町
 柿の産地ではない。大昔,この付近は海岸線で,牡蛎が繁茂した場所だという。 地名をつけるとき,「牡蛎茂」とされるところを,文字を当てはめるにあたり, 住民が身近な食物の名で音の似た「柿餅」を当てはめたといわれている。

*母子(ははこ)千葉県山武郡横芝光町(旧光町)
 鎌倉時代中期,旧八日市場市横須賀に住んでいた武将が戦いに敗れて討ち死にし た。身重の妻はおちのびて,女子を生んだが,まもなく母子ともに死去した。土 地の人は憐れんで塚を築き,ねんごろにほうむった。後に子安神社になり,一帯 を「ははこ」と呼ぶようなったという。

*狼煙町(のろしまち,石川県珠洲市)
 能登半島の先端にあり,かつて狼煙のあった所といわれる。狼煙に狼の字を用い るのは,狼の糞を燃やすと,その煙はまっすぐに上がり,遠方からよく見え,重 宝がられたことに由来するという。

*部屋(栃木県下都賀郡藤岡町)
*繁昌(茨城県行方市)
*礼拝(らいはい,新潟県柏崎市西山町)
*昼間(徳島県三好郡東みよし町)
*夜明(大分県日田市)

*金持(かもち,鳥取県日野郡日野町)
 かつて,当地には鉄を造るタタラがあったことから,カナジあるいはカヌチが転 訛したのではないかといわれる。

*浮気町(ふけちょう,滋賀県守山市)
 一般にフケは深田(フカダ,フケタ)や沼沢地を意味するという。布気,婦気, 福家,長深(ナガフケ)など,同類とみられる。

*発作(ほっさく)千葉県印西市
 手賀沼東南部の新田開発にちなみ同意語の発作が当てられたという。

*新妻(にっつま)千葉県成田市
「ツマ」は端の意で,新しく開拓された土地の端を表わすという。

*寿命(じゅめい,福岡県嘉穂郡桂川町)
*和食(わじき,徳島県那賀郡那珂町)
*和食(わじき,高知県安芸郡芸西村)


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