アメノチハレ

花筏


僕が長らく文通をさせて頂いている名古屋在住の御婦人から久しぶりに手紙が届きました。

中には、4枚の便せんと綺麗な花の写真が2枚。
今年のバレンタインデーのお返しに 小さなアレンジメントの花籠を送った時の写真でした。

東京の花屋からイメージだけ伝え、半ばおまかせで送ってもらったアレンジメントの花でしたが
思った以上に色鮮やかで、だいぶ時間は経っているものの 写真で観させていただいて今更ながらにひと安心。

そして、綴られた文章の冒頭には
先週のNHKの歌謡コンサートで僕の名前を見つけ思わずペンをとったという出だしからでした。


(NHKホールの楽屋スペースにて)

当夜、偶然にも40周年の中村雅俊さんと50周年の小林幸子さんが出演されており
この写真は、お二人の新曲がたまたま僕の作曲だったということで
幸子さんのプロデューサーで、かつてから可愛がっていただいている和久井社長より
メッセージと一緒にわざわざ送っていただいたものです。

幸子さんの「越後に眠る」という曲はこのたび初めて なかにし礼さんとご一緒した作品。
これについては改めてゆっくりと書こうと思っているのですが、
なにしろNHKホールでの幸子さんの生歌を聴きながら
僕は一瞬背中がゾクッとして、唄の終わりにすぐにご本人にメールをした程でした。
前回のブログにも書いた雅敏さんの作品も、とても丁寧に唄われていて、
お二人が唄い終わった後
珍しく実家の母が、観てたよと電話をして来てくれたり。

そして手紙には、名古屋のその方も同じような気持ちで観ていてくださったらしく
幸子さんの歌ジカラに、そして雅俊さんの唄うテーマに
自分の人生をかぶせながら、
時折昔を思い出しながら噛み締めるように聴いていましたと綴られていました。

本当に嬉しいです。

ご高齢で生活の場に おそらくインターネットなど無い環境のようなので
このお二人の写真をプリントして送ってあげたら、きっと喜んでいただけるかも知れない。

送った花ですが、やがて枯れ 葉っぱだけになっても大事に育てていたら
突然、葉っぱの上に花芽が出たそうです。



「それを「花筏」(はないかだ)と言うらしいですね。

「桜の花びらが川面に溢れ、まるで花の筏....と例えられた言葉と認識していたものですから、
葉っぱの上に花をつけたこの木の名前が”花筏”というのは初めて知りました。

何十年と生きていても、まだまだ新しい発見があるものですね。」と綴られていました。
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