アメノチハレ

都志見隆の果てしない日々の日常

甲斐ゆたかさん

2016年07月26日 | Tsushimi Takashi
「都志見さんの書く歌が好きで
是非曲をお願いしてほしいと言ってる歌手がいるんですよ。」

2012年 レコード会社の方から打ち合わせでそう言われた。

歌を聴かせてもらった。
その特徴のあるハイトーンがとても好きになった。

名古屋を拠点にして時間の許す限り全国をくまなく廻って歌っている
歌手がいる


甲斐ゆたかさん

僕が携わってから三枚のCDが出た。

特に今年の2月にリリースされた3作目の「騙し舟」という楽曲については
その作品の決定に至るまで何度も書き換え煮詰めながらやり取りをした。
やり取りというよりは少し意識的に意地悪もした。

第一稿は慣れた手癖で書かれたような過去の作品にも似た歌詞だった。
こんなんじゃ前の2作を超せないよって一度は曲の提供を断った。
折角少しずつ認知度も上がってきてるんだから
もっといいもの出さなきゃってハードルを上げた。

基本的には演歌というジャンルだが
いわゆる誰が歌っても同じ様な響きのする演歌作品は作りたくないから、
そしてこの詞ならもっと上手な演歌の作曲家ほうがきっと
完成度が上がるからと2度目もご辞退した。
何度も食い下がっていただいて
最終的にいい歌詞が上がった。

今年の1月に上京されてボーカルレコーディングを行った。


2016.1

リリース後は前作品を超えるような手応えもあり
地元のチャートの上位に何度もランクインしたりと
いい反響が続いているというのを甲斐さん自身のブログで知った。

6月の中旬以降 ずっとブログの更新もなくスタッフの報告もなく
発売以降とても忙しいスケジュールだったので体調を崩されたのかなと
少し心配していた。

久しぶりにブログがスタッフによって更新されていた。

ブログ更新が途絶えて約ひと月 7月20日 
たかが61歳で帰らぬ人となっていた。

悲し過ぎるよ 甲斐さん!
来年はこんな曲にしようなんて考えていたのに。

あなたの歌声なら全国区のテレビの歌番組で歌っている姿を
いつかきっと観れると信じてたよ。

今年の唄入れの時はもう抗がん剤の治療やってたんですね。
こうして今振り返れば、思い当たる事もある。
それくらい気丈に、
唄い終わったあなたはいつもの笑顔で
地元に帰っていったもんな。

2012年に出会ってから全部で5曲 
あなたの声を殺さないように
どうしたら曲の中でその特徴あるハイトーンの見せ場を作れるかなんて
考えながら作るのが実は楽しくてね。

甲斐さん 頑張ったんだね。
本当に悔しいです。
そしてありきたりだけど
あなたの歌に出会い あなたの人柄に触れ
あなたとのご縁に心から感謝しています。


どうか 安らかに。
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