所詮は儀式か公開ヒアリング

プロ野球に加盟申請をしたライブドアと楽天が公開ヒアリングに臨んだ。いろいろと制約はあるにせよメディアに完全公開されたこのヒアリングには儀式の色合いが濃い。
いちいち社長を呼びつけて問い質さないでも書面で充分理解できるような質問内容で、これで優劣を判定するのは困難だろう。
特筆すべきは、両社に対して長期的な球団保有の意思確認だ。どこやらの企業が実質的に球団経営を投げ出したことによって発生したこの事態に対して、新規加盟の企業には意思確認をして、既存球団（特に近鉄の今後だ！）には確認しないとすれば重大な手落ちだろう。
実際のところ、球場のキャパシティや気象条件などの問題、球団を保有するだけの体力を両社が持っているのかなどを精査すると、両社失格の可能性も否めない。
ダイエー問題は相変わらず予断を許さず、更なる球団再編（２リーグだとしても５対５）も否定できない現状では、この公開ヒアリングは単なるアリバイ作りと勘繰られてもいたし方あるまい。