My Dear Things

asukaと申します。まさに”NO MUSIC,NO LIFE”を地でいく毎日かも♪♪♪

”Englishman In New York”

2007-05-03 16:21:19 | 山崎まさよし

Stingの2nd ”Nothing Like The Sun” (1987年リリース)に収められてます。
数あるStingの楽曲の中でも1、2を争う大好きな曲。
直訳すると”ニューヨークのイギリス人”、まんまSting自身のことが歌われている曲か?とも錯覚しますが(^^;;)。歌詞を読んで見ると”イギリス人の生態・考え方”というか・・・それを挙げながらも、ある種正反対でもあるアメリカ人の”それ”と対比させつつ皮肉っている面ものぞかせている、なんとも”らしい”内容になっていると思います。


I don't drink coffee I take tea my dear      私はコーヒーは飲まない、紅茶がいい
I like my toast done on one side           トーストは片面をよく焼いたのが好き
And you can hear it in my accent when I talk   話し方でわかると思うけど
I'm an Englishman in New York            私はニューヨークの英国紳士

See me walking down Fifth Avenue          5番街を歩く時は
A walking cane here at my side           杖を持っている  
I take it everywhere I walk               そう、どこを歩く時にもね
I'm an Englishman in New York            私はニューヨークの英国紳士なんだ

Oh, I'm an alien                      私はこの地ではよそ者 
I'm a legal alien                      でも法律的には認められている
I'm an Englishman in New York             私はニューヨークの英国紳士

If "manners maketh man" as someone said    ”礼節人を作る”と言うならば
Then he's the hero of the day            彼こそまさに英雄だ
It takes a man to suffer ignorance and smile   無視されようが微笑みを浮かべ
Be yourself no matter what they say        ”我関せず”で自分をくずさない

Oh, I'm an alien                     そう、私はよそ者
I'm a legal alien                     でも合法的なよそ者
I'm an Englishman in New York            ニューヨークの英国紳士なのさ

Modesty, propriety can lead to notoriety      品性の高さや礼儀正しさは悪評を呼び
You could end up as the only one          君はこの社会ではたった一人っきり
Gentleness, sobriety are rare in this society   そこは穏やかでまじめであることが物珍しい
At night a candle's brighter than the sun      真昼よりもキャンドルが明るく輝く虚飾の世界                   

Takes more than combat gear
             to make a man        立派な男になるためには
Takes more than license for a gun         武器を持って銃の腕前を磨くより
Confront your enemies, avoid
            them when you can      敵に立ち向かうことなく争いを避けること
A gentleman will walk but never run          紳士は決して走らないものなんだ

If "manners maketh man" as someone said   ”礼節人を作る”と言うならば
Then he's the hero of the day           彼こそまさにそのお手本だ
It takes a man to suffer ignorance and smile   無視されようが微笑みを浮かべて
Be yourself no matter what they say       ”我関せず”と我が信念を保ち続ける

Oh, I'm an alien                    そう、私は異邦人
I'm a legal alien                     でも法律で認められているんだ
I'm an Englishman in New York            私はニューヨークに住む英国紳士

 

(久しぶりに辞書引いたわぁ~・・・汗)
和訳を参考にしながら、自分なりに意訳してみました。

この曲が発表された1987年・・・当時はMTV全盛期、音楽が”聞く”ものから”見る”ものへと変わっていき始めた時代。曲のリリースとPVのオンエア、どっちが早いのか?という時代でもありましたね~。
でもってアーティスト側も新旧取り混ぜての音楽シーン、でも正直いって耳に残るものというのは少なかったという印象が残ってます。
その中でStingは周囲に流されることなくあくまでも”自分”を保ち続け独自の音楽世界を作り上げ、現在に至るまで数々の作品を発表してきてます。 
こうやって改めて歌詞を読んでみると”Sting個人の周囲を取り巻く環境とそれに対する自分自身”を曲にしたのかなぁ、といらん勘ぐりなんぞしてしまったりもして。

と思っていたら、この歌詞にはモデルがいたそうで・・・↓をどうぞ(^^;;)。
http://zeazea.jugem.jp/?eid=63


さて、なんか長々とえっらそうなこと書きましたが・・・。


”7th Colors 弾き語り集”に収めたこの曲。”7th Colors”2006年6月22日分”AIR LOCK FES '05 山崎まさよし×Char TALK&GUITAR SESSION!”で放送されたもの。で、当然Charとのセッションです。
注意して聴いていると前半?はパーカッションのような音がしていて、ギターもどうやら1本。しかもこのギターの手クセはどう聴いてもCharのもの、じゃあパーカッション担当は山ちゃん、ってことになりますわな。でもこの音・・・パーカッションを叩いているような音じゃない・・・もしかしなくてもギターのボディーを叩いてる??→途中から急にギターが2本になるんでそう思うんですが。

まさかこの2人でこの曲!?って驚くと同時にうれしかった。
原曲はソプラノSAXをフィーチャーした感じで、参加メンバーも関係してかジャズっぽい仕上がりだけど、7th ver.は・・・ちょっとボサノバっぽい??(この辺りかなりいい加減かも・汗)。
でもって山ちゃんの歌い方が色っぽいんです~~~♪♪♪。ちょっと抑え気味の物悲しげな、でもちょっと軽めの歌い方。それがね・・・

”Modesty,propriety~” のフレーズになると切迫したようななんともいえん切なさを増した苦しそうな歌い方になるんですぅ~~。でもってあの高いちょっとかすれ気味の歌声・・・・・・たまらんぞっ!!心臓わしづかみ状態、と言わせてもらいましょう(爆)。

でもってバッキングのCharのギターがこれまたいいっ!!。バッキングにしてはけっこう早弾きの部類で音数多いんだけどうるさくないんですよ。やっぱりそれはCharだからこそ、ってやつで(このニュアンスわかって~^^;;)滑らかに一音一音をはっきり奏でているから気持ちがいい。そして歌を引き立てた上で自分もしっかり主張してるから本当に聴き応えあるんですもん。

ちなみにこの放送回ではもう1曲。Stevie Wonderの”Superstition”をおっそろしく明るくメロウなアレンジでセッション。これね・・・最初聴いて全くわかりませんでした、はい原曲のイメージ、影も形も残ってません。アレンジで曲はどのようにも変化する、ってのはわかってたはずなんだけど・・・ここまで”ぶっ壊して作り変えた”アレンジってのは初めてです~(^^;;)。
あ、この曲って山ちゃんのみの演奏ver.としてはOKST2003がありますよね(FC限定のDVD化されましたっけ)。でもね・・・私としてはCharとセッションしたver.の方が断然お気に入り。ちなみにそのver.ってのはラジオ音源です・・・(^^;;)。ある方からご好意でいただいて・・・未だに聴いてはぶっ壊れております~~。

話、もどして・・・(汗)。
でね、山ちゃん歌ってるのを聴いて改めて気づいたこと。
この歌詞って綺麗に韻踏んでるんですよね(英詞・色文字の箇所)。全部が全部ってわけじゃないんだけど、曲の山場(先に書いた”Modesty,propriety~”の箇所)なんか聴いてて本当に気持ちがいい。「あぁ~、英語って曲に乗り易い、ってのは本当やな~。山ちゃんが”日本語(の歌詞)が(曲に)のりづらかったら英語にしてしまう”って言うのもわかるなぁ~」って思います。

先の記事で「山ちゃんの歌う英語の歌詞は英語に聞こえない、しいて言えば”山ちゃん語”だ」と友人に言われたことがあります。それは確かにその通りで、またそれだからこそ”どんな曲を歌っても曲にのまれることなく山崎まさよしの色にしてしまう”んだと思うんですけどね~。

以前こちらに書いた”山竹セッション”に引き続きハマリこんでいる”7th Colorセッション”、ほんとに聴き応えがあります。
こういうのをまた全国ネットのラジオでやってくれぇぇ~~~!!!


 

ということでリクエスト(笑)。

Bonnie Raittの”Love Has No Pride”

これ弾き語ってください、お願いっ!!! 

 


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7 コメント

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勉強させてもらいました (megumi)
2007-05-03 16:59:45
言葉もありません。もう1度心して聞きます。韻を踏むってステキですね。
返信する
なるほどー。 (月ママ)
2007-05-03 23:01:10
「十六夜」が、かなり意識して作られていますよね。
「韻を踏む」って、聞いていてとても心地いい。

詩集などで、押韻してある作品を音読すると、
やっぱりそこに「音楽」が生まれてきますよね。

今気づいたんだけど、読んでいて心地よい文章は
言葉の意味だけじゃなくてその「語感」も、作品
全体のイメージを左右する、重要な要素のような
気がします。

言葉にこめられた思いが「音」になって耳に入った
時に、どんな風に作用するのかは作者の力量に
よるものなんだろうけど、それ以上に「その人自身」
が如実に現れるものなんだろうな、と最近ひしひし
と感じています。

あー、関係ないこと言ってますねー。
asukaさんのお話は、勉強になりますよー。
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恐縮です(^^;;;;) (asuka)
2007-05-04 21:48:04
えっと・・・もうこれは思ったまんまのこと書いてますんで間違いも多々あると思います。”半分くらい”で読んでもらったらちょうどかも?(汗)。

megumiさん>
意識して聴くとホントに気持ちいいんですよ。
韻をふむことでもっと歌詞が”音楽”の領域に近づいていくような気がしてます~。

月ママさん>
”十六夜”は私も同じこと思ってました。
だから何度繰り返し聴いても聴きあきないのかな、なんて。

押韻って、”詩”の世界ではあって当たり前のものですよね。ある時期の楽曲(主に洋楽)までは押韻があってあたりまえだったのに、最近のものにはそれが少ないと思う、だから魅力的に感じないのかな(汗)。

月ママさんおっしゃられる通り!!。
やはり”目で読む”だけでなく、それが”音”にのって耳に届けられた時、いっそう作り手の思いが聴き手にダイレクトに伝わる、と・・山ちゃんの楽曲聴くとしみじみ思います。

こちらこそいつも読ませていただいては勉強させていただいてます。ありがとうございます♪m(_ _)m

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洋楽って・・・ (achipi-)
2007-05-04 23:09:26
たまに思うんですよねぇ~「洋楽って歌詞に意味ないんちゃうか~?」って。
日本語文化や感受性で歌詞の重さがあって、外人には外人にしかない文化があるんですよね。
イトコの旦那さんがフランス系イギリス人で(日本語ペラペラなんですけど)通訳兼翻訳の仕事をしていたのですが、ニュアンスを伝えるのは難しいそうです。
言葉選びの世界で詞が出来るとしたら・・・フィルター通した言葉の魅力ですかね
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Unknown (asuka)
2007-05-06 20:09:47
”言語の違い=文化の違い”、また一つの国の中でも地域によって個別の文化があるわけで・・・。
特に日本語は独特な表現が多いし、”言外の含み・意味”っていうのが多いから伝えきるのは相当難しいんでは、なんて思います。

とどのつまりは”受け手の感じ方”、ってとこにたどりつくんかな~、って思います。

>フィルター通した言葉の魅力
あぁっ、いい表現っすね~!さすがっ♪
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はじめまして (koto)
2007-05-20 22:32:20
知人から、今ほどこちらのサイトを教えていただき、さっそくお伺いしました。
なんと、濃い~内容にびっくりしております。
asukaさんの探究心のおかげでしょうね。
きっと、こんなに、深く聴きこんでいらっしゃるファンがいると知ったら、山崎氏も喜ぶんじゃあないかな(@▽@)
これからも時々お邪魔させてくださいね。
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はじめまして♪ (asuka)
2007-05-21 00:23:52
kotoさん>
はじめまして。
お友達から拙ブログを、とのことで・・・(汗)。
細々と好き勝手に書いているんですが過分な言葉をいただき恐縮の限りです~~。

>深く聴きこんでいらっしゃるファン
いえいえ、とんでもないです(汗)。私なんざまだまだ・・・”好き”という思いだけで感じたまんまの事を文にしているだけなんで・・・お恥ずかしい限りです。

本当にありがとうございます。
こんなところですが、よろしければまたコメント等下さればうれしいです。
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