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「夢の元」

2006年05月12日 | Weblog

夢・・・

見る夢はともかく、描く夢は人の証。
しかしその人間の夢とはたかがしれてもいます。
かつての専制君主な時代なら、ピラミッドも万里の長城もありでしょうが
民主主義の現代では、せいぜい地球の周りを周回する程度の宇宙旅行
が関の山・・・どんなに一代で名を成し冨を得ても精々こんなものです。
世界中に多数の別荘を所有しても行ききれず。マイ・ジェットで飛び回り
世界の三ツ星を食べ散らかしても1日3食、飽きてしまう。食いきれない。
つまりはすべて限りがある。程(ほど)がある。
そもそもが寿命という限りがあるもので。

しかしまた夢とはうつるものでもありまする・・・

ダビンチのプロペラ図(昔の全日空のロゴマークにもなっていた)は、
その400年後の1902年、ライト兄弟が飛行機として空を飛ばし、それから
わずか60年後の1968年には人類は月に降り立った。
空が飛べるはずだ。空を飛びたい。その時代の人には荒唐無稽のような
文字通り非常識な絵空事は代を引き継ぎいつかは果される。
渦中のバトンを引き継ぐランナー達は、みな寝食忘れて「夢中」に生きる。
万人の目に見える実験・挑戦・冒険・探検。そして目に見えない知の冒険。
夢とはまことに馬鹿馬鹿しいほどの無償の行為、無駄なモノ。
しかし、この無駄こそ最も価値がある。
ただし、その扱いを間違わなければ。
夢の果てまで・・・
これこそ今を生きる唯一の証なり。


さて、僕の叶わぬ小夢は・・・

僕はエクアドル近海の離れ小島でひとり
生涯、小さなお花畑で毎日香水を作って暮らしたい。
南海の孤島で調香される僕の香は
今宵、ちょっと背伸びしたマドモアゼルが
胸躍らせて向かう初デートにママのをこっそり拝借して・・・
ホテルのバーでの予期せぬ出会いに
思わず席を立ってバスルームで香を着けるマダムに・・・
世界の生娘からお婆ちゃんまで
すべての女性がちょっとしたトキメキに着ける香。
お婆ちゃんの時代も、ママの時代も、娘の時代も、
代を重ねて受け継がれる香。
僕はこの世のすべての男と女のちょっとした関係を芳しい香で
”心躍る幸せ” の目に見えないお手伝いをしたいと願うのです。

その香水はシャネルのstimulis(刺激)。


実はこの「夢の元」になったのがイブ・モンタンとカトリーヌ・ドヌーブの映画「うず潮」。
ちょっとドタバタなラブコメディーで今見るにはおフランスの70年代気分が微妙で新鮮。
しかしその暮らしの素敵なこと。
「うず潮」(写真)
Le Sauvage (1975)

そう、それと「小夢」と言うからには当然「中夢」「大夢」と揃っています。
なにせ、楽しい企てが生業な者で・・・


【今日のおすすめ】

夢を追うドタバタ 「夢の涯まで・・・」
Until the End of the World
監督 Wim Wenders 

夢がうつる 「タッカー」
Tucker: the Man and His Dream
監督 Francis Ford Coppola 
製作 George Lucas
 





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