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テポドン怖い(2)-MD代替案と賛成者の覚悟について

2006-06-22 01:21:03 | 国防問題・ミサイル防衛
■それでは、テポドンミサイルにどうやって対抗するのか。基本的には外交による解決や経済の相互依存による関係構築が、最良の国防であることには間違いない。当たり前であるが、国防は別に軍事のみではない。

しかしながら、あえて直接的な手段を考えてみると、攻撃的な反撃能力を持つことだろう。具体的には空中給油機の更なる導入によって、北朝鮮に対して航空攻撃を可能にすることだ。現在でも自衛隊は空中給油機を保有を計画しており、今後KC-767を4機を配備するらしい。

■よく「九条があるから、攻撃できない」と聞くが、現憲法下でも、明らかに日本を攻撃することが明白であるなら、先制攻撃的に攻撃することは可能であり合憲である。「九条があるから攻撃できない」は勝手な思い込みであり、迷信でしかない。

■現状でも十分に北朝鮮に対して、ミサイル防衛以外の対抗措置をとることは可能であり、性能問題や費用対効果問題があるミサイル防衛など導入する必要はまったく無いのである。

もともと不可能なことであるのに、「それしか可能性がない」とミサイル防衛に賛成するのは間違っている。損得勘定を無視して、成功する可能性が極めて低いミサイル防衛などに賭けるなど、国家の考えとしてはあり得ない考え方だ。

■ここで誤解してもらいたくないのは、航空機による先制攻撃を主張しているわけではない。私の主張は「装備はするが、使用せず」である。実際は如何なる手段を用いても「生命・財産」を弾道ミサイルから防ぐことは出来ないのだが、気休め的に空中給油機を導入して、取りあえず国民の不安を取り除く(幻想であっても)ことが狙いである。なぜなら、国民が正常な心理状態でなければ、まともな外交を政府が行なうことが出来ず、あらぬ方向に向かいかねないからだ。

■ミサイル防衛でも国民に幻想的な気休めを与えることは出来るが、気休めにしては高価すぎるし、信頼性も低い。同じ気休めなら、費用もかからず(それでも高いだろうが)実用性のある方が良いに決まっている。しかし、空中給油機を導入したとしても、弾道ミサイルの発射意思に対する抑止力とはなっても、発射されてしまったミサイルに対しては無力であることには変わりは無い。

■結局のところ弾道ミサイルに対しては、如何なる手段を用いても完全に「国民の生命・財産」を守ることは出来ないのだから、国民はそのことを自覚し、その前提でこの問題を考える必要がある。「ミサイル防衛で何とか弾道ミサイルを防げないか」などと、出来もしないことに期待を懐いているようでは、「毅然たる態度」など言う資格など無いのである。

■ここまで、いろいろ書いたが、やはり「国民の生命・財産」を守る形の安全保障は、紛争の未然防止であり、そのための外交や経済の相互依存関係の構築であろう。しかし、金体制のような圧制国家とはそれもなかなか難しいことも確かだ。しかし、その解決策がミサイル防衛でないことは確かなことである。

      以前の記事  テポドン怖い(1)-北朝鮮とミサイル防衛について

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2 コメント

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アメリカはテポドンを撃ち落とせるか? (苺畑カカシ)
2006-06-22 13:31:49
私のブログにこの記事をリンクしました。
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コメントありがとうございます。 (管理人)
2006-06-22 21:36:23
コメント、リンクありがとうございます。ブログ読みました。もしアメリカに向かってテポドンを打ったら、北朝鮮は存在することができなくなるでしょう。ですから打つ事は無いと思います。



それと、ミサイル防衛では複数の弾道ミサイルに対処できるか疑問です。今回のように1発であるなら落とせるかもしれませんが、本当に戦争になれば、1発だけということは無いと思います。
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