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「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」を読む

2006-05-01 09:45:32 | 国防問題・ミサイル防衛
■内閣府の「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」の調査によれば、「自衛隊に良い印象を持っている人が84.9%」と高い好感度を示した。この数字は、災害復興などの活動が評価されたということだろうか。自衛隊は海外のみならず国内においても戦闘行為を行っておらず、自国の防衛のみに徹している。そのような姿も好感が持てる要因の一つだろう。

■「文民統制」や「専守防衛」は、先の大戦における軍部の暴走という、失敗を踏まえて導き出された精神である。しかし、最近ではこの前提とされていた記憶が薄れ、貴重な失敗の経験が忘れ去られようとしているのではないか。このような経験を継承していくことが、先の大戦における犠牲が、意味のあるものとして生きてくるのだと思う。

■国民は、現在の自衛隊のありようを支持しているということを忘れてはならない。自衛隊は国民の支持に奢らずに、過去の失敗から得た教訓を忘れることなく活動してもらいたい。

■ この調査では、その他にも、いろいろなことを聞いているが、気になるのが、 「イラクでの自衛隊の活動については「役立っている」が66.7%」というものだが、これは国民の多数が実態を分かっていないということを示している。日本のマスコミは、イラクに派遣された自衛隊について報道していないのに、何をもって役立っていると言えるのだろうか。

自衛隊の現状は、宿営地にこもって、人道復興支援など、ほとんど行っておらず、地元業者に委託していると聞く。イラクにおける自衛隊の活動は役立っていないのが現状だ。

■これと同列に語れるのが、「弾道ミサイル防衛(BMD)システム整備については、「賛成」が56.6%、「反対」が25.2%」というデータである。ミサイル防衛は実戦においては、役に立つかどうかも分からないものであり、疑問視する声も多い。核によるミサイル攻撃を受ければ、まったく無傷と言うわけにはいかず、相当被害が出ることは明白である。

■もし、全てを撃墜できる迎撃ミサイルを開発したとしても、相手側はミサイル防衛をかいくぐる弾道ミサイルを開発するだけである。ミサイル防衛システム開発より、弾道ミサイル開発のほうが容易であるかぎり、弾道ミサイル優位のイタチゴッコが続くだけであり、予算の無駄となることは目に見えている。あえてミサイル防衛の効果を挙げるなら、幻想的な安心感を得られる。というものだけでしかない。

ミサイル防衛は、万里の長城やマジノ線的な性質を帯びているといえるものだ。このようなシステムについて、合理的に考えればBMDシステム整備に賛成などという結論にはならない。これもただ、ミサイル防衛という言葉を聞いて、そこから感じるイメージで賛成といっているとしか思えない。

単なる空気によって正否を判断し、その空気によって導き出された判断を大義名分として国政が行われる傾向が強まりつつある中にあって、ミサイル防衛やイラク派遣も空気による正当化がおこなわれていると言えるかもしれない。これは危険な兆候であると思う。

■その他の調査では、国防意識を教育現場で教えるのに賛成が65.7%とかなり高いのは驚かされる。国防といえば聞こえはいいが、軍事の本質は「やられたらやり返せ」・「やられるまえにやってしまえ」というものだと思う。

私は、人殺しはいけないと教えながら、同時に、時と場合によっては人を殺してもよい。と子供に対して教育することに抵抗感がある。

■現在の日本で国防教育をすれば、軍事を絶対視する傾向や、神聖なものとして聖域化してしまう弊害が考えられる。現在においても、米軍が日本を守っているといえば、全てが消極的ではあるが、許される傾向にある。

この傾向が強くなれば、「身を捨てて日本を守っている自衛隊や、米軍(米軍は日本を守っていないが)に異論を唱えるのはけしからん」となり、合理的に軍事を考えることができなくなる風潮が強まるのではないかと思う。 こうなれば、かえって国を滅ぼしかねない。


-以下引用記事-


http://www.asahi.com/politics/update/0430/004.html
「戦争の危険ある」過去最高 「自衛隊に良い印象」も
2006年04月30日18時31分

自衛隊に良い印象を持っている人が84.9%に達したことが内閣府の「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」で分かった。一方、日本が戦争に巻き込まれる「危険がある」と感じている人は45%で、いずれも過去最高だった。自衛隊の国内外の活動が定着していることや、北朝鮮の核問題が決着しないことなどが国民のこうした意識につながっているようだ。

調査は2月16日から26日にかけて、20歳以上の全国3000人を対象に面接で実施、1657人が回答した(回収率55.2%)。69年からほぼ3年ごとに実施している。 自衛隊に良い印象を持っている人は、72年調査の58.9%を最低にほぼ上昇傾向が続いている。一方、悪い印象を持っている人は10%にとどまり、過去最低だった。 日本が戦争に巻き込まれる「危険がある」と感じている人は、前回調査(03年)の43.2%を1.8ポイント上回った。その理由を複数回答で聞いたところ、「国際的な緊張や対立があるから」が77.4%で最も高く、次いで「国連機能が不十分だから」が29.8%、「自衛力が不十分だから」が19.1%、「日米安保条約があるから」は17.3%だった。

また、日本の平和と安全で関心を持っていることについて10項目から複数尋ねたところ、「朝鮮半島情勢」が63.7%と最も高く、次いで「国際テロ組織の活動」が46.2%、「中国の軍事力の近代化や海洋における活動」が36.3%だった。 イラクでの自衛隊の活動については「役立っている」が66.7%で、「役立っていない」の24.1%を大きく上回った。

また、弾道ミサイル防衛(BMD)システム整備については、「賛成」が56.6%、「反対」が25.2%だった。 国を守る気持ちを教育の場で取り上げる必要があるという人は65.7%で過去最高を記録、取り上げる必要はないとした人の22.1%を大きく上回った。


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3 コメント

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ミサイル防衛の問題点 (コウタ)
2006-05-06 03:41:31
いつもありがとうございます!

この記事の趣旨にオレも賛同します!

(靖国問題と日中関係の記事などにも共感を持ちました。)



防衛庁のミサイル防衛のアンケート調査の結果は、オレのブログでやっているアンケート調査と規模は全然違いますが、符合する結果ですね。

オレのブログで『NoMDチーム』を創設した経緯は知っていると思いますが、こんな状況だからブロガー同士で協力関係を築くことが重要だとオレは思っています。

もしよろしければ自由さんにも正式なチームメイトになってもらえたら、と思います。

NoMDチームに参加するために特別な軍事知識は全く必要ではありません。



現在、チームメイトはオレを含めて5名なんですが、もう一人、新しく加わる見込みです。

もし参加して頂けるならば、『NoMDチーム専用掲示板』に自由さんをご招待いたしますので、オレのブログのメール投稿システムを使って返信してください。

どうぞよろしくお願いします。

Unknown (Unknown)
2007-12-04 13:06:20
アメリカの大学のクラスで日本のミサイル防衛システムについてリサーチペーパーをしてます。意見を参考にさせてもらいます。個人的には私は現実的な平和を探す主義なので可能性の低くコストの高いミサイル防衛は完全にアメリカ政府に踊らされた日本の政府の堕落だと思います。ブログありがとうございます!
コメントありがとうございます (管理人)
2008-02-17 07:39:27
私の考えは、ブログ記事の通りですが、付け加えるならばたとえ、ミサイル防衛で多少の人命が助かったとしても、それと比べて平時におけるミサイル防衛に費やす費用を比較した場合、多少の人命よりもミサイル防衛によって使われる費用を他の方に使った方がより国益(国民全体の幸福)に資するだろうという考え方なので、ある意味非常に冷徹な損得勘定なのかもしれません。

ですから、本来ならば軍事力を肯定するような人々はそのような考え方にのっとって思考しているはずなので私のような考え方にならなければおかしいと思うのですが、何の利害関係もない人(軍事に詳しい人でも)でも肯定する人がいるのが理解に苦しむところです。

やはり「飛んできたミサイルを迎撃する」ということはある意味、軍事的ロマンであり捨てがたい夢なのかもしれません。(国家としては別なところに狙いがあるのでしょうが)これでは冷徹な損得勘定から逸脱している私的な願望であると言えはしないでしょうか。

それと返事が遅れて申し訳ございませんでした。

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