スタートレック・コミュニティ

スタートレックを楽しむ人たちのブログです

#163亡霊戦艦エンタープライズ

2005-10-15 12:43:53 | TNG
ENTでいささか欲求不満なせいか、
最近は別シリーズのDVDをみることが多いです。

今回はENT「エンタープライズ2」で思い起こした
「亡霊戦艦-」を久々に見ました。
「さすが」の出来ですね。

後々に重大な役割を果たすターシャが再登場して、
存在感を発揮しています。
ガイナンもいいですよね。
大物映画女優なので、出番は少な目ですが、
要所を締めるのは貫禄ですね。

タイムスリップものには結構矛盾が多いのですが、
この物語は、スリップした時間と領域が狭いので、
矛盾を気にせずに観ることができます。
C型機の悲劇的な歴史については、
このエピソードでしか詳しく語られていないのに、
一度見たら、その印象は深く刻まれます。
数あるTNGのエピソードの中でも、
特に重要な一話だと思います。

もちろん偶然ですが、
このエピソードで、D型機の任務先は「アーチャー4号星」でした。
そのアーチャーはアーチャー船長と関係あるのでしょうか?

それと「スタートレック大研究」にありましたが、
ドラマの中に1つ、小さな間違いがあるそうです。
C型機が過去に帰って、D型機が元の時代に戻ったあと、
ラフォージがまだ過去の時代の制服のカフスをつけているそうです。
マニアックなトリビアですよね。

あと、C型機を守って戦うD型機が攻撃を受けたとき、
データがショートし、ウエスリーの首が吹っ飛ぶシーンも
撮影されたそうです。
時間の関係でカットされたらしいです。その方がよかったかも。
ちょっと残酷ですよね。

#174浮遊機械都市ボーグ

2005-10-04 14:29:09 | TNG
ミーハーだと笑われるかもしれませんが、
自分がスタートレックに本格的にハマったのは
このエピソードが1つのきっかけだったと思います。

それまでは、毎週深夜の放送を録画して、
細々と楽しんでいた程度でしたが、
このエピソードを機に、
いろいろな本を読んだりして、
スタートレックについてもっと知りたいと思えるようになりました。
そのくらい、面白かった。

冒頭で、
小生意気なシェルビー少佐(結構好きです)がやってきて、
植民星の表面で「間違いありません。ボーグが来たんです」と
言ったときのショック。
ピカード艦長が「ハンソン提督に通信だ。ボーグと交戦状態に入る」と宣言したときの緊張感。
ロキュータスがでてきたときの衝撃。
ディフレクター盤を改造した兵器が無力だったときの焦燥感。
ウルフ359空域の残骸をみたときの絶望感。
展開、発想すべてが新鮮で素晴らしかった。
BGMも特別でしたね。
前・後編2時間がとても短かった感じです。

なぜ、ボーグ・キューブ一隻だけで
この長い距離を攻めにきたのか、
船団を組めば、より効果的ではなかったのか。
などなど疑問もありましたが、
それは置いておいて。

つい先日、DVDでまた見てしまいました。
とてつもない困難に立ち向かう試行錯誤が
スタートレックらしかったですよね。
目的のためには強盗も辞さない
どこだかの船長やクルーとは大違いです。

ちなみに
ウルフ359は実在する恒星だそうです。
地球から7・6光年離れていて、
NCC1701dのワープ9で36時間の距離だそうです。

#150進化の刻印

2005-09-11 17:05:03 | TNG
今、「スタートレック科学読本」(徳間書店)を読み返しています。
アシーナ・アンドレアディスという
ギリシア人の女性科学者が書いた本です。
その冒頭部分では、「生命の定義」の難しさについて語られ、
その例として「進化の刻印」などが挙げられていました。

ウエスリーが逃がしてしまった細胞治療用の極小の医療用ロボットが
エンタープライズのコンピューターに侵入して、
自己増殖を繰り返して進化し、意識を持つというストーリーです。
ここに、196年に1度という中性子星爆発の観測に命を賭けてきた
スタッブス博士がからみ、危機が増幅していきます。

やっぱり脚本が良く書けていますよね。
科学的な裏づけはもちろんですが、
ストーリー展開でも、ロボットの進化と
ウエスリーの成長を上手にからめていく辺りは、
さすがとうならせます。

ビバリー(このエピソードから復活)がガイナンとからむ
最後のシーンも、ユーモアが利いていて思わずです。

さらに、このエピソードの根底に流れる思想というか信念というか、
それが観る者を感心させます。
自己増殖したロボットを、
ビバリーが「知性のあるものを殺せない」と訴えると、
ピカードがそれを当然のものとして受け入れ、
クルーも従う。
ウオーフだけは全滅を主張しますが、
これは彼の役割だから仕方ないとして…

人道主義みたいな簡単な言葉では済まない主義を感じました。
宇宙を探検するなかでは、
想像もつかない生命体と遭遇することもあるでしょう。
そのとき、自分たちの尺度に合わないからといって
破壊、殺戮することは、許されないはず。
生命というものに対する認識は、慎重で深くあるべきです。
そうでなければ、宇宙で新しい生命を探索する資格はないですよね。
TNGは、ストーリー構成上、それを誠実に描いたと思います。

「やっぱ、これだよなあ~」と感じました。
ENTのスタッフ、脚本家に見せてあげたい。
(当然見たはずなのに…)

TNG#137「甦ったモリアーティ教授」

2005-08-15 21:38:30 | TNG
家族が里帰り中なので、
久々にTNGのDVDを引っ張りだして
モリアテーティ教授に逢ってきました。

やっぱり、いいキャラですよね。
アクが強くて、頭が良くて、
ピカード、データもきりきり舞いです。
サブ中のサブキャラなのに、
とても印象深いです。

このエピソードの監督は
アレキサンダー・シンガー氏で、
何と先に亡くなったチャーリーが出演した
「エンタープライズの面影」でもメガホンを取った方です。
シンガー監督とは波長があうのかなあ…

脇役陣もすぐれていて、
ブロッコリーこと、バークレーも登場して、
最後に「コンピューター、プログラム終了」という
最高の台詞を言います。
この台詞を言うのに彼ほど適役はいないでしょう。

個人的には、教授の恋人役・バーソロミュー伯爵夫人
(ステファニー・ビーチャム)もいい味だしていたと思います。

「スタートレック大研究Ⅲ」によると、
パラマウントと「アーサー・コナン・ドイル財団」は当時、
「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」という映画をめぐって
トラブルに陥っていたそうです。
詳しくは書いていませんでしたが、
恐らく、ホームズというキャラクターを
財団に無断で使用したことに対するクレームだと思われます。

そのあおりを受け、
TNGでもシャーロック・ホームズ関係のネタはタブー視され、
モリアーティの再登場は半ば不可能視されていたそうですが、
「キャラの使用料を払えばOK」ということになり、
この話が日の目をみたそうです。