猫と花のおじさん

猫五匹と暮らす日々の繰り言

安全率

2018-09-08 17:01:13 | 日記
 地震や台風の被害の惨状を見るにつけ、建物を計画し、実行させる人々と実行する建設会社、土木会社の無責任さを感じます。一つはガラスが割れて落下する状況、半世紀前の大手町で起きた爆弾テロにより、飛散したガラスで亡くなった人までいたのは周知の事実なのに、今回の台風でもガラスあるいは透明なプラスチックが地震によっても台風によっても起きています。そういったガラスあるいは透明プラスチックは建物の美観のために使用されているように見えるものが大部分と感じます。なんでそのようなことがまかり通っているのか理解に苦しみます。もう一つは高潮、津波あるいは大雨に対する対策です。福島原発は過去に合った津波をなかったことにして設計されているし、関西空港は3.9mの高潮で破綻しています。伊勢湾台風の時の高潮より低い高潮であのような被害を出してしまいました。そのような隆史をを予測していなかった、あるいは地盤の沈下の予測が外れたと報道されていますが、今までに経験した高潮の高さで浸水しているので安全率1以下であったと考えられま
す。

 そんなことをしたらコストがかかりすぎると主張する方々がいると思いますが、事故のコストの方がはるかに高かったのは福島原発であり、関西空港だったのではと思います。

 安全率に含めるのは難しいかもしれませんがグリーンピアやら何やらで年金を使いつくしたのも、完成リゾートの採算見通しが甘かったため、つまり、投資に対する安全率を考えていないところが大きいように思います。膨大な積立金が無くなってしまいました。
 
 これらの仕事は公務員が最低でも許認可に携わり、基本的な安全率設定は官庁が行っていると考えておりますが、官庁には安全率という考えがないのでしょうか、安全率を見誤った責任を取るには、これからの判断に安全率とその根拠を示すことがまず大事なのではと思います。その責任者は予算の額で決めればよいと思います。サラリーマンも仕事で発生した損害を個人が賠償する責任は負いませんから、官庁も同じてよいと思いますが、計画とその安全率について公表し、経験を積み重ねることで妥当な安全率の算定方法と係数を決められるようになるとよいと思います。