森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

安心という古きよき友

2007年03月02日 17時25分56秒 | 過去ログ
最近、外回りだ。
昨日はメガネを自宅に忘れ、かけてないことに気づかず出勤してしまった。
大丈夫だろうと思ってただ、予想以上に苦労する。
年々、視力が落ちているのだろう。
小学生のときから悪かったが、めがねをかけ始めたのはこの5年ぐらいである。
それまでは、感覚予測で生きていた。
0.1ぐらいだったのだが、なんとか信号も予測で運転していた。
おそらく、この文脈ではこうであろうと。
それが、メガネをかけ始めてからは一切なくなった。
身体と脳の関係性とはそういうものだろう。
予測さえも奪う。

コンタクト時代があったが、乱視が激しくしばらくして断念した。
今はいいのがあるらしいが、もう格好つける年でないので。

今は0.01になってしまった。

盲視のジョー(だったかな)の意識の研究に似ている。
見えていないのに見えているんだ。
脳の知覚は感覚をも作り出す、経験によって、記憶の結晶によって。
痛みもその一つだろう。
痛い経験は作ってはいけない。
それがトップダウンでボトムアップの情報を打ち消すから。

今日は箕面市立病院に行き、学生の評価場面を見る。
緊張しているが、よくやっている。
なんとなく生き生きしているその表情を見て、我を自省する。
俺にもこういうときがあったんだ。
その生き生きさを未来に! 先輩たちはどうか、それを守り、いや発展、いや転換していきましょう。

しかし、15年ぶりぐらいに箕面の病院に来た。
石橋駅が懐かしい。
佛教大学のスクーリングに通っているとき、同級生の家にとまった。

そのときのメンバーもいまや皆公的機関などの主任か。

佛教大のときは、土曜仕事を終わり、深夜フェリーに乗り、日曜、大阪南港につき、電車を乗り継ぎ、大学へ。
夕方、授業が終わり、日曜のこれまた深夜フェリーに乗り、月曜の朝つき、そのまま病院に出勤して、仕事をした。
何か目的があったわけでないが、それを4年継続した。
元気だったが、今、それが生きている。

同級生でバイザーの遠近さんに送ってもらい、病院を後にする。月曜はこれまた同級生の野田さんの病院に実習巡回する。

持つべきものは本当によき友である。
心が晴れる。

大学へとんぼ返りしようとしたが、紀伊国屋の誘惑にまけ、最近出たブルーバックスを2冊、NHKブックスを1冊、ユリイカを買った。看護にも身体の現象学を勉強している人がいるんだね。

4時に島津製作所の方々をお迎え、いろいろ話をする。
これから、リハビリの分野は「脳」の見えない部分の評価に向かうでしょう。

お送りする前に、ちょうど駅で見て、やっと大阪に来たのか・・・近々行こうと思っていた「脳!内なる不思議の世界へ」の券をいただいた。
3月末にはイメージング装置がもう一台はいります。
2台同期により、面白い研究を進めていきますよ。
ただし、僕が動けない状態なので、研究員を求めます。
論文が書ける人ですが。

さて、今から府立大の高知時代からの友人たちのところに向かいます。

人間関係+仕事+研究+息抜きといったところでしょうか。

身体が壊れない程度に帰ろう。

しかし、子どもの身体像の発達の草案が浮かばん。



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1 コメント

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案外,元気そう・・・ (Koji)
2007-03-03 10:07:24
元気そうで,何よりです.
相変わらず忙しそうだけれど,ご自愛を.

看護の身体現象学は,大阪の鷲田先生の教室かな.
僕も数年来気になっていたけれど・・・
今は確か藍野大学の教官が博士に通っているよ.

周はもうどこかで出会ってるだろうけど.
一応,報告まで.

今日は午後から高松に付き添い.
明日は国家試験ですね.