今回の経済制裁では、北朝鮮が制裁を緩めてもらうために、「核兵器の開発と実験」を中止したり、抑制的に計画を修正することはない。
むしろ、さらに加速して「アメリカが軍事攻撃の準備をエスカレートさせる懸念」はあっても、最優先の生き残こり国策とするだろう。
アメリカは、北朝鮮の経済力が弱まる時期を狙って、核兵器の放棄を迫る「対話交渉」の提案を始める。
その時に、北朝鮮が対話に参加する前提条件として、「核兵器の放棄はしない」、「長距離ミサイルの実験は停止しない」を、強硬に打ち出す。
この時に、アメリカの方針は見えないが、経済制裁で困窮している北朝鮮の国内の状況を探って、対話の条件に緊急経済援助を持ち出す。
アメリカの世論も武力行使の強硬策の賛否か流動的だが、北朝鮮が開発するミサイルが、アメリカ本土に到達する能力を危惧している。
核兵器が開発されても、「ミサイルが未完成ならばアメリカ第一の方針」には、直接には回避することができる。
つまり、トランプのアメリカは、長距離ミサイルの放棄を求めるのだ。