映画「渇き。」を鑑賞。平日の夕方の時間帯に見に行ったためか、観客はねすさん一人で貸切状態でした(笑)。あの中島哲也監督作品ということで期待して見に行ったのだが、内容的にはどす黒いダークな作品で全く救いがない。おまけに暴力・ドラッグ・いじめ・殺人・レイプと、地上波ではとても見せられない要素がてんこ盛り(笑)。でも、これらの要素は失踪した娘の行方を追う元刑事・藤島昭和(役所広司)という男と、手の付けられないモンスターと化していく娘・加奈子(小松菜奈)を描くには避けては通れないファクターなので、個人的には仕方ないかなぁと思います。
ただ、同じ監督作品の「告白」に比べると、本作のストーリーはちょっと雑というか、理解しづらい。断片的に挿入される一つ一つのシーンはポップでキャッチーで、視覚的なテクニックとしては評価できる一方で、ストーリー的には前後の繋がりが分かりづらい、というリスクもあるわけで。それを踏まえると、本作においてはどちらかというとリスクの面が大きかったように思いました。総体的に、従来の邦画には無かった画期的な作品ではあるものの、過激な映像に比べてストーリーが負けているように感じられたのが何とも惜しい。
というわけで、ねすさんの評価は5点満点で2.0点。映画の冒頭に、「ある時代が狂って見えるのは、見ている人間が混乱しているからだ」というジャン・コクトーの一文が映し出されますが、この映画を見てると何が正常で何が異常なのか分からなくなりそうで怖い。グロくて不快な映画と一蹴するのは簡単だけど、今の現実社会も同じようなもんだろ、と。ただ、作品として純粋に評価すると、やっぱりオイラは「告白」のほうが好きなんだよなぁ。
ただ、同じ監督作品の「告白」に比べると、本作のストーリーはちょっと雑というか、理解しづらい。断片的に挿入される一つ一つのシーンはポップでキャッチーで、視覚的なテクニックとしては評価できる一方で、ストーリー的には前後の繋がりが分かりづらい、というリスクもあるわけで。それを踏まえると、本作においてはどちらかというとリスクの面が大きかったように思いました。総体的に、従来の邦画には無かった画期的な作品ではあるものの、過激な映像に比べてストーリーが負けているように感じられたのが何とも惜しい。
というわけで、ねすさんの評価は5点満点で2.0点。映画の冒頭に、「ある時代が狂って見えるのは、見ている人間が混乱しているからだ」というジャン・コクトーの一文が映し出されますが、この映画を見てると何が正常で何が異常なのか分からなくなりそうで怖い。グロくて不快な映画と一蹴するのは簡単だけど、今の現実社会も同じようなもんだろ、と。ただ、作品として純粋に評価すると、やっぱりオイラは「告白」のほうが好きなんだよなぁ。