ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

海の道

2009年08月31日 | 日常雑記
衆院議員選挙が終わった。
事前の調査などで民主党が大勝、という結果が出ていたのは知っていたが、ここまで圧倒的大差になるとは正直思っていなかった。
自分がどこに投票したかは別として、決まったことは決まったこと。
期待と不安を積んだ新しい船が出発をした。
この先、どうなっていくのか。
もちろん、期待はしている。
でも不安もある。
自分が参加できるのは、ここまで。
あとは結果がどうなっていくのかを見守ることしかできない。
だからこそ、しっかりと事実を見ていきたい。
過大評価でも、「とにかく批判」という姿勢でもなく。

選挙報道をみていて、ふと私の大好きな小説の文章を思い出した。
芥川賞作家、三浦哲郎氏の書いた長編小説「海の道」の一節だ。
『人の道は、海を走る潮の道とおなじように、右に寄り、左に寄りして、定まった道筋があるわけではない。そして、浜の漁師たちはただ腕を拱いて、潮の道が近づくのを待つより仕方がないように、勢いづいた他人の道は、誰しもただはらはらしながらみているほかはないのである。』
(新潮社刊 三浦哲郎著 「海の道・忍ぶ川 新潮現代文学57」より抜粋)

そのまま当てはまる、という意味ではないけれど、何か通ずるものがあるような気がして。


さて、北海道はすっかり秋。
晴れた日の空はどこまでも青く、高い。
あの風は、あの雲の道をどこへ運んで行くだろう……?

足音が聞こえる

2009年08月26日 | 北海道だべさ!
昨夜、夕食の後に外に出てみたら。
ふっと目の前を白いものが通り過ぎた。

白い……息。

確かに夜は(街の中で)16℃くらいになるとは聞いていたけれど。
自宅は山の上だからさらに低いはずだけど。
それにしても、吐く息が白い、なんて間違っても夏の季語ではないですね。
秋ですらない。

いつの間にか、どこからともなく冬の足音が聞こえて来ている…?

誤報

2009年08月23日 | 日常雑記
「また痛ましい事件が起きちゃったね」
朝、穂和が私に教えてくれた。

「生後28日の長女が夜(と言っても21時ごろ。真夜中ではない)泣き止まないことに腹を立てた30歳の母親が、頭を殴って放置し、翌朝けいれんしているのを見つけて病院に搬送したが、長女は頭蓋骨骨折などにより重体」
というニュース。

「赤ちゃんは泣くのが仕事なんだから」
「専業主婦だったら赤ちゃんのお世話をするのがお仕事のくせに、何やってるんだ」
と穂和。
確かに、考えられない、信じられない話ではある。

でも。
母親がイラ立つ気持ちもわからなくはない。
出産の疲れも癒えないまま突入する赤ちゃんとの毎日。
心が不安定になり「産後うつ病」にかかってしまう人も少なくない。
体力のある人や細切れ睡眠に慣れている人だって、自分の意思とペースで動いたり起きたりするのと、第三者の都合で動かされたり起こされたりするのとでは疲れ方が違う。
身体の疲れは心の疲れとなりストレスにもなり、解消されるヒマもなく積もっていく。
そしてそれが爆発する時、矛先は弱いものに向けられてしまう。

だからこそ周りのフォローが大切なのだ。
普通のお仕事なら休日もあれば睡眠時間もある。
けれどこの時期の「母親の仕事」は24時間休み無し、と言っても過言ではない。
どこかで誰かが代わりを買って出て、ガス抜きをさせてあげたり、手を抜けるところは手を抜いて、そのことを周囲が多目に見てあげたりすること。

幸いにも私は夫を始めとした周囲の環境にはこの上なく恵まれている。
そのお陰で娘との関わりを心から楽しめている。
どんなに頑張ったって、自分ひとりにできることには限界がある。
母親・主婦としての仕事がいくら完璧でも、赤ちゃんとの今しかない時間を楽しめなかったら意味がない。

……などなどなど、穂和への感謝の気持ちとともに日記に書こうと考えていたの、だが。

ニュースソースにリンクをしようとネット上を探したが、見つからない。
非常に酷似した内容の今日付けのニュースはたくさん出てくるのだけれど、それは加害者が「父親」になっている。
いろいろと探し回った結果、他の部分がほぼ合致するため、穂和の教えてくれたニュースは「父親が暴行を加え母親が病院へ連れて行った」の誤りだという結論に達した。

加害者が父親じゃ、状況が全く変わってしまうじゃんか。
加害者が父親の場合、同情の余地は一切無し(特殊な事情がある場合を除く)。
以前に私の友人が日記に書いていた言葉の受け売りになってしまうけれど、

「そ ん な ヤ ツ は 去 勢 し ろ」。

お盆

2009年08月16日 | 日常雑記
横浜に住んでいた頃、つまり北海道に来るまで、お盆休みというのは大人の夏期休暇という感覚だった。

両親の地元は名古屋。
私が中学生になるくらいまでは、お正月にはほぼ毎年、行っていた。
けれど夏は暑いからか、あるいは父の休みがそんなに取れないからか、家族で行った記憶がない。
だから、お盆休みにお墓参りに行くという感覚もなかった。

北海道に引っ越してきてからの仕事に、お客さんの自宅を訪問する内容のものがあった。
訪問日時を決める時には、土日を希望されるお客さんが多かった。
最初の年、お盆の土日はお盆休みの人もいることだしさぞかし希望が込み合うだろう、と思っていた。
ところが実際は正反対。
「土日が良いけど、盆中はお墓参りに行くから不在になる」
そんなお客さんがとても多かった。
そこで初めて、お盆休みはお墓参りやお盆の行事をするための休みなんだ、ということが私の中で結びついた。

穂和には昔から、お盆にはお墓参りという習慣はあったらしい。
そんなわけで、結婚してからは毎年、お盆には穂和の出身地である上富良野までお墓参りに行っている(実家は札幌に引っ越してきているので、上富良野には家はもうない)。

えいみが生まれて初めてのお盆。
距離的にも今までで最長となるドライブ。
お墓に無事に出産できたことを報告し、これからの成長を見守っていてくださいとお願いをする。
それから、穂和の幼馴染、ヤマイチのSさんのお店へもえいみの顔見せに。
ちょうどお客さんが重なってしまいあまりゆっくり話はできなかったけれど、とりあえずSさんと奥さんにえいみの顔を見てもらうことができた。

そしてヤマイチへ行ったらソフトクリームを食べなければ始まらない。


ということで今回いただいたのは新作の、生キャラメルソフト(写真はバニラとのミックス味)。
色はほんの~り、だけど味はしっかり、生キャラメル味。
こってり甘いのが苦手な人は、生キャラメル味オンリーよりミックスの方がオススメだそう。

生キャラメルと言えば。
上富良野町内を走っていて、「ふらのワイン生キャラメル」という看板を見かけた。
買っては来なかったけど。
それはそれで1粒、試してみたかったような気もする。
今なら千歳空港のお土産店あたりでも売ってたりするのかな?
8月の頭に千歳空港に行った時には見かけた記憶がないなぁ。

そしてお盆が過ぎれば一気に秋の風。
今年の夏は、いつもにも増して短かったなぁ。
……と浸っている場合ではなく。
しあさってから2日間出店する、さっぽろバザールの準備を急ピッチで進めなくては。
今回はいつもと違って自分ひとりでの出店。
広いブースをいかにポストカードと石けんだけで賑やかにするか、まだ悩み中。
↑お時間のある方、夏のイベントの〆にぜひ大通公園7丁目会場へいらして下さい(宣伝)。

巣ピーカーと巣トーブ

2009年08月11日 | オカメインコ
週末にはどうにか食中毒から復活。
穂和にえいみをお願いして、買い物やらアートマやらに出かけた。

と、帰ってきたら穂和が、
「結局、ストーブの裏にしたから」
と言う。

ちょうど私たちが食中毒に倒れている間、我が家のオカメーズは巣作りをしたがるそぶりをしていた。
まずはチョコ。
篭りたそうにしていたので、毎度の本棚にある元スピーカーの巣に目隠しをつけて巣仕様にした。
喜んで入っていった……のも束の間、アトラが後を追いかけて巣に出入りしようとする。
まだ卵を産んでいないために弱気なチョコは、あっけなく追い出されてしまった。
その後、アトラ用にと作ったものの使われていないもう一つの元スピーカーの巣や、パソコン用ケーブル類を入れている箱の裏など巣場所を探してさ迷うが、どこへ行ってもアトラが追いかけてきて邪魔をする。
そうして行き着いたのが、備え付けの大型ストーブの裏側だった。

ストーブの裏に篭り始めた時も、アトラはストーブの上にとまって大声を上げていた。
が、さすがにこれにはチョコも動じず、穂和が余っていたダンボールを置いてやってようやくそこに落ち着いた。
そしてさっそく産卵、抱卵。

ふと気が付くと、アトラの姿も見えなくなっている。
はてどこへ行ったろう?
穂和と二人、声かけをしながら部屋中を探す。
チョコが愛用していたスピーカーの巣から気配がしたので、穂和が覗き込んだ。
と、アトラがすごい勢いで飛び出してきて、穂和の手に噛み付いてしまった。
噛まれた指からは血が出ている。
抱卵中のチョコだって、そこまではしないのに。

「産卵前で、気が立ってたんだな」
穂和は苦笑いしながら許していたが。
それにしたってウチに来た時に一番かわいがってくれてた人を噛むなんざ、許せん。
と私は密かに思っていた。

その後のアトラはチョコと同じようにずっとスピーカーの巣に篭っていた。
覗くと、抱卵の格好で威嚇してくる。
それなのに、アトラが出て行った隙に巣を確認してみたら……。

卵はどこにもありませんでした。
チョコの真似をして抱卵ごっこをしているだけでした。
やっぱりね。
何となくそんな気はしていたんです。
(今までアトラは、数えるほどしか卵を産んでいない上に、巣作りをしてから産んだことはない。さらに温めていたこともほとんどない)。

……真似っこのくせに飼い主の指を本気で噛むなんざ、ますます許せん!……

そう思ったが、アトラにいくら言ってもムダなので、諦めるしかない。
ヤレヤレ。


写真は、先日のアートマでその場でオーダーメイドしてもらったトンボ玉のストラップ。
天使の羽にガラスにきれいな青。
私のツボなものをぎゅっと凝縮したような作品で、大のお気に入り。
(このオーダーメイドの詳細は別ブログに載せています)

ひと夏の初体験

2009年08月04日 | 日常雑記
先週末の金曜日から土曜日の夜にかけて、えいみを穂和に預けてお忍び(謎)で遠出をした。
遊びに、というよりは、分刻みとんぼ返りスケジュールの、何年かに一度の行事なのだけど。

帰ったら写真とともにアップしよう、と思っていたのに、思わぬことから火曜日の今日まで何も手につけられない事態に陥ってしまった。

胃腸炎。
もっとわかりやすく言えば、食中毒。
そんな診断を下されたのは生まれて初めてですわ。

日曜の夜。
下半身に妙な寒気を感じた。
早めに休もうと布団に入ったが、どうにも寒気が止まらない。
熱を計ってみたら、38℃!
健康だけが自慢の私がこんな熱を出したなんて、中学生以来ン10年ぶり?だ。
そしてトイレに行けば出るのは茶色いお水ばかり。
こんな急に発熱して下痢になるなんて、まさか新型インフルエンザじゃなかろうな。
一瞬そんな疑いがよぎると途端に不安になる。
えいみにうつすわけにはいかない。
感染症なら今さら対策しても遅いとは思いつつ、穂和と寝る部屋を代わってもらう。
そして月曜日、内科を受診した結果、胃腸炎と診断されたのだった。

単なる疲れなのか、食中毒なのか。
そう考えていたらその夜、今度は穂和が38℃の熱を出した。
もう間違いない。
食中毒。

となれば原因は明白だった。
土曜日の法事で出されたお料理の残りを、折り詰めにして持ち帰ったのだが、何となく微妙な味だと話しながらも食べてしまった。
折り詰めをいただいてから食べるまで、暑い車内に放置した時間を含めて9時間。
そりゃおかしくもなりますわ。
けれど食中毒未経験者の根拠のない自信で、まさか当たることはなかろうと思っていたのが大間違い。

熱は一晩で下がったものの、下痢に体力と気力を奪われてなにもやる気が起きません…。
火曜日は友だちと会う約束もあったのに、延期にしてもらうハメに。

今週末のアートマーケットの準備は間に合うのだろうか。

皆様もくれぐれもお気をつけを…←一番説得力がない人間が言うな