都会のたぬき日記・合唱とか料理とか

上京10年目。たまに演奏会を聞きに行ったり、東日本大震災で被災した地域へ歌いにいったり。趣味は料理になりつつある。

全日本合唱コンクール中部支部大会2013~中学・一般その1

2013-10-07 14:58:37 | 携帯から
2日目は朝一から聞けました。

中学混声は、5つしか出場しませんでしたが、全て個性的で印象に残りました。
技術的に差はあれど、順位がついて欲しくないな…と思ってしまった。

神沢中はプーランクのクリスマスの4つのモテットより1、2、4。
朝一、トップバッターでしたが、美しいppで始まりました。
2曲目では、安定したベースで綺麗になる和音に思わずため息が出てしまいましたよ…美しいのう。
中学生でこんなに柔らかい低音が出るなんて。
その中で、残念ながらテナーだけが、異質な音になってしまったのが…。
中学生に求めるのは酷かなぁ、でも他の3パートがあんな声で歌ってしまうと、どうしても求めざるを得ないよね…。
喉声だけでもどうにか改善してくれればなぁ。
聞いているとちょっと、というかかなり苦しかったです。
全国までにどう変えてくるか期待してます。

明道中はどちりなきりしたんの4。
ソロの歌い方、全体の歌い方、先生がきっちりすみずみまで指導していらっしゃるのか、なんだかちょっとだけ違和感が。
ソロでも指揮していたのはここだったかな。何故…と思ってしまいました。
指示のもとよく訓練された曲作りでしたが、うーん、個人的にはあまり好きではない作りだった…。
フレーズ毎にブレスの処理が大袈裟で、横の流れが不自然でした。
あと、変拍子の入りが、ちょっと躓いているような感じがして思わず指で拍を叩いてしまった。
(2回とも同じだったから多分狙っているのだとは思いますが…)
とはいえ、どちりなの解釈って個人的にはとても一筋縄ではいかないので、自分の感じ方が合ってるのかもいまいちわかりません。
声は安定していましたし、縦の揃い方や、フレーズ内での抑揚は分かりやすく、メリハリが出ていました。
まぁ、好みの問題かな…(自分がいろいろ聞き過ぎて食わず嫌いなだけかも…)

信州大学附属長野中は千原の方丈記より夜もすがらと大田桜子の炎への賛歌より火焔太鼓。
今回、私の一番のお気に入りでございました。
第一声で、やられました。
伸び伸びとした、思春期の、真っ白な声。
私はこういう声に弱いのです。
自然に涙が出てしまいました…だめだわ。好きだわ。
会場いっぱいに広がる音が若さと自信に満ち溢れていたわ。
ホールの鳴らし方をよく知っているのかな?と思うくらい、空間を上手に使っていたと思います。
ソプラノが少しやり過ぎなとこと、はまるはずの和音がなかなか決まっていなかったりと、結構勢いでごり押しなとこもあったので、技術的にはあと一歩だったかもしれません。
うーん、でも好き。
こういうのが聞けるから支部っていい。

高針台中は大田桜子の炎への賛歌よりあなたに逢えてよかったと火焔太鼓。
(今歌ってる団体の影響もあってこのタイトルは和田あきこが自動再生されてしまう…)
高針台中って、なんだかすごく久しぶりに聞いた気がする。
昔聞いた時の記憶と、あんまりイメージは変わってなかったことにまずびっくり。
声が強いんですよねーここは。pとかレガートが苦手(というかしっくりこない)イメージ。
演奏はとても安定したものでした。
火焔太鼓は信大長野とかぶっちゃいましたが、正直、同じ曲?って思うほど、個性が良く出ていた。
信大でいまいち印象に残らなかった部分が、高針台の演奏ではぐいぐいきていて、それぞれの得意分野がよくわかる笑
のびのびと自由に歌っていた信大長野、たいして、力強く芯が通った演奏をした高針台。
どちらも良かった、楽しかった。
順位ついてほしくない!と心から思いました。

三重大附属中は信長のコルシカ島と三善晃のクレーの絵本より船乗り格闘。
技術的には頭一つ抜きんでていたかな?と思ったけど、正直他と比べるとあまり印象に残らなかった。
メリハリがちょっとなかったかなぁ、もっと大袈裟にダイナミックスをつけても良いと思う。
あと、声がちょっと暗かったのが残念だったかなぁ…。
44名の後の29名だったから、フォルテが引っ込んで聞こえてしまった。
クレーの船乗りなんて他でも散々演奏されていて、上手な演奏だなーとぼーっと聞いてると、中学生が歌ってることを思い出してちょっと驚いちゃうかも。
?何言ってんだ?
要するに、とても大人の演奏をしてました。他と比べちゃうと男声は特に。
全国でもう一回聞きたい。

長くなったので一回区切ります。
中学・一般その2へ続く。

全日本合唱コンクール中部支部大会2013~高校・大学ユース

2013-10-01 23:30:59 | 携帯から
行ってきました中部大会。
久しぶりにがっぷりよつで聞いたので、抜粋した感想を。

会場に着いたの11時前、聞いたのは松坂工業高校から。
桜花学園はスピーカーで聞いてたけど、上手だったと思います。
(急いで来たので頭がまわっていませんでした。)

高校Aは愛知高校が良かったです。
声の表情が良く出ていたし、ホールもよく鳴らして、音楽の広がりが見えました。
代表は多分文句なしです。(前半組みを聞いていないので断言はできませんが…)

高校Bで印象に残ったところは3つ。

金沢二水は課題曲がとても魅力的でした。
金沢二水の課題曲はG3。

G3については、朝からずーっと違和感がありました。
なんだか、この曲を歌うところはどこも、絶望感と悲壮感たっぷりで歌ってたからです。
そんなに落ち込むような曲か…?という疑問が。
絶望的にならないで、もっと達観して、というか、他人事のように歌った方が味がでるんじゃなかろうか。
なんて漠然と思っておりましたが、正解はよくわからず。
でもなんか、悲壮感たっぷりで無気力に歌うのは、なんか違う…んじゃ、うーん。
とかいろいろ考えてる私の頭を勝ち割ってくれたのが二水。

二水のG3にも哀しさがありました。 
でも、他とは明らかに違う哀しさ。
とても怒ってる。
「あ、この人は、怒っているんだ。」と一瞬で感じました。
哀しさの中の静かな、でも大きな怒りのエネルギーが、演奏の中にありました。
こんな歌い方があるんだと、茫然としました。
こんな風に感情が伝わってくる演奏はあまり聞かないから、ちょっとびっくり。
この解釈が正解かは分かりませんが、二水のG3は他とは明らかに違ったので、また全国でも聞きたいです。

岡崎高校の課題曲はG4。
私が、岡崎いいなーと思うところは、課題曲を自由曲と遜色なく仕上げてくるところです。
歌わされている感がない。
声の感じが、少し明るく(というか暗くなく)なったような印象。
自由曲は楽譜見てみたいなー。
「やー(∨)くはらいまひょー」←このブレスは楽譜通りなのか気になる!!笑
欲を言えば、80名のフォルテはもっと出ると思うし、80名でもピアノはもっと静寂に出来るはず。
あと1ヶ月でまだ伸びる、と感じる演奏でした。(横綱相撲だったわけではありません)

光ヶ丘女子は、生で見たのは初めてでしたが、なんというか、10年前の三女を思わせる顔と、髪と、並びと声です。
この底抜けにわざとらしいくらい明るい声、私は大好きです。
のびのび歌う感じは、指揮者の力も大きいのかなーと思いました。

高校生の声を久しぶりに聞いて、フレッシュさにやられました。
岐阜大学の演奏で、物凄くほっとしてしまった。
声が出来あがっているー(特に男)!深みや臭みがある声に、はーと気張ってた肩が降りた感じ。
数年前ならあり得ませんが、好みは変わるもんです。

残念ながら演奏で印象に残ったところはありませんでした。
(あんまり思い出せない…)

久しぶりに聞いたコンクールは、思ったよりも落ち着いて聞けました。
なんか都大会とは違った。何が違うんだろう。

やっぱ支部大会っていいなーと思った1日目でした。

中学、一般へつづきます・・