昨日部室で楽譜を読んでいたら、2つ下の後輩に発声を見てくれとお願いされました。
引退して約8ヶ月。
この間ひたすら吸収することに努めていたため、誰かに直接指導をするのは久しぶりのことです。
偉そうに考えてる割に、教えることはあまり得意ではありません。
教職の授業を受けて、教師が何かを教えることはある種の洗脳に近いと感じて以来
上の立場であることがはっきりとしている環境で誰かを指導することがすごく怖くなりました。
自分がどう教えるかによって、その子の今後の方向が決まってしまうという責任はとてつもなく重い。
そんなプレッシャーと戦いながら指導をする教職員の方々を心から尊敬します。
合唱にしても、歌う方法は人それぞれで必ずしも正解があるわけではない。(ここで言ってるのは'way'のことね)
私にとって歌い易い方法でも、彼女にはやりにくく、全然違う方法がより合っているかもしれない。
と考えると、迂闊に「こういう発声で歌え!」とは言えないわけで。
でも私が教える以上、私が経験してきたこと以外のことははっきり言えば分からないわけで、結局それを基準に教えるしかないのですね。
なにこのジレンマ。あー難しい。面倒くさい。やめやめ。無理。教えるの無理。
↑これが今までの私の結論。なんつー無責任な。
でも、うん。自分の経験が少しでもヒントになるならと心を入れ替えてみました。
恥じるような方々から教えを請うてきたわけではないのだから(むしろ皆さまとても尊敬出来る素晴らしい人!)
この半年で吸収してきたものを伝えるくらいなら問題ないかなーと。
もともと基礎が出来てる後輩だったので反応も早く、素直に納得してくれて一安心。
「なるほどこういうことだったんですね!」という言葉に嬉しくなりました。
教える喜びはこれかー。
私自身も去年よりスムーズに教えられた気がします。
感覚でしか理解していなかったことを、きちんと相手にも伝わるよう説明出来るようになったかな。
これまでご指導いただいた先生方のおかげです。
改めて、感謝。