「南大阪 中学受験地図」 archive

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帝塚山学院泉ヶ丘が、新入試を導入

2006年06月30日 | 学校選びのヒント
来春の入試についての話題は、関学コース+入試日程+科目変更の三つが独占していますが、そういった中でも、入試システムを変更する中学があります。

今日、ご紹介するのは帝塚山学院泉ヶ丘中学校。
これまで、1次入試と2次入試を行っていましたが、来春からは、もうひとつ、新たな入試日程を設定するようです。

ご他聞にもれず、1月20日解禁そのものが危ういため、具体的な日程の発表はまだですが、1次入試と2次入試以外に、医進コースだけを募集する入試を行うようです。
その試験が3次試験になるのか、それとも1次入試と2次入試の間に、いわば「1.5次」として設定されるのかどうかわかりませんが、実施はほぼ決定のようです。

帝塚山学院泉ヶ丘の医進というコースを、皆さんがどの程度、評価されるのかまだまだ未知数ですが、実際に、こういった入試が実施されると、1次不合格者の救済措置ともなりますし、他校を第1希望と考える生徒さんの万が一の時の受け入れ先として考えられるでしょう。他校の状況はもちろん、日程全体を見てみなければわかりませんが、成功する可能性を秘めたコースといえそうです。

ただし、これがそのまま受験生の利益になるかどうか。
進学希望も無く、学校の内容をしらないまま、日程が合うからとの理由だけで受験しても、いざ、通い始めてから戸惑うことばかりでしょう。
進学を前提とするならば、通学の便はもちろんのこと、学校生活全般についてもシュミレーションをしておきましょう。




上宮中学:入試日程が発表となりました!

2006年06月29日 | 最新入試Topics
各私立中学で、来春の入試日程が、検討されている中で、上宮中学では、1月20日を1次とする入試日程の発表がありました。
以下がその抜粋です。

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平成19年度 生徒募集要項
■募集人員 特進・約40名 / 標準・約120名

   1次    特進・約30名 / 標準・約80名
   2次A   特進・約10名 / 標準・約40名
   2次B   特進・若干名 / 標準・若干名

■出願期間 

   1次    1月6日(土)~1月19日(金)
   2次A   1月6日(土)~1月21日(日)
   2次B   1月6日(土)~1月23日(火)

■考査日  

   1次    1月20日(土)
   2次A   1月22日(月)
   2次B   1月24日(水)

■合格発表 

   1次    1月21日(日)
   2次A   1月23日(火)
   2次B   1月25日(木)

■考査科目
       国語 算数 社会 理科 
時間     50分 50分 30分 30分 
配点    100点 100点 50点 50点 合計300点

1次・2次Aは4科目受験。ただし、標準コースは2科目受験(国・算 各150点満点換算)も可能。
2次Bは、特進・標準コースとも2科目受験(国・算 各100点満点)

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なお、これまで先生の手作りかと思うようなホームページでしたが、リニューアルしており、大変、スマートになっています。
先日のエントリーにも関連しますが、学校のイメージアップにはなるでしょう。

ただし、やはり、学校の様子・先生の対応などをきちんと知っておく必要もありますから、体験学習会なども利用することをお勧めします。



[参考リンク]

上宮ホームページ

上宮ホームページ ―中学受験案内



学校選択の機会に!私立女子中学の新たな試み!

2006年06月28日 | 学校選びのヒント
「大阪私立 女子中学校フェア 2006」と題されたイベントが、9月2日土曜日に実施されます。
参加校はもちろん、府下の私立「女子中学」です。
また、その企画・運営もすべて「女子中学」で実施。
これまでであれば、大手の塾や新聞社、五ッ木などの主催で実施されていたイベントを、各学校が協力して実施します。

当日は、各中学校が説明のためのブースを設けるほか、会場の一部を使って、学校の様子を紹介したり、在校生の発表などを行うようです。

こういったイベントは、中学校をまわりながら、情報を集めるよりも、はるかに効率的に情報を集めることができる機会です。
女子中学校のパンフレットを全部集めるつもりで、会場に足を運ばれてもいいのではないでしょうか。

もちろん、その後、進学先として候補になった学校へ直接行かれるのも大切なことです。
ただ、9月の上旬ですから、このようなイベントで概要をつかんでおくことは有効だと思います。
単純に、学校ごとの比較もできるでしょう。


さて、こういったイベントを実施しなければならないほど、大阪の女子中学は厳しい学校が多いわけです。
特定の学校へ受験者が集中し、特色ある教育を実施している他の学校が埋もれている傾向もあります。
男子よりも女子の中で、あるいは、その保護者の方の中で「共学志向」が高まっているのは事実。
だからこそ、共学校とは違う、女子中の状況をきちんと把握され、その上で、受験校を決定してください。




[参加校]
大阪薫英女学院・大阪女学院・大阪信愛女学院・大谷・金蘭会・賢明学院・四天王寺・樟蔭・樟蔭東・城星学園・城南学園・聖母女学院・聖母被昇天学院・相愛・帝塚山学院・梅花・羽衣学園・プール学院

[対象]
小学生およびその保護者

[日時]
9月2日(土) AM10:00~PM2:00

[会場]
ホテルアウィーナ大阪 金剛の間

[主催]
大阪私立女子中学校フェア2006実行委員会





大阪だけって本当だろうか?私立中の宣伝戦術

2006年06月27日 | 学校選びのヒント
少子化なんて、もう、言い古された言葉で、すでに「少子時代」になっていますが、いずれにしても、私学の経営は大変なようです。
一部の中学校は、安定して生徒人数も生徒さんのレベルも確保していますが、その一方で、募集人数を集めきれない中学校があるのも事実です。
入試日程の変更に見られるように、私立中学が様々な戦術を取るのも理解できます。

その戦術の第一歩は、「知名度」を上げることです。
中学受験を志すときに、自分が通える範囲の中学校をすべて知っていることはまれです。
また、来春から、浪速中学が男子校から共学校になりますし、桃山学院中学も募集再開予定。
桃山学院も、今は、共学校です。
そういった学校の状況までくわしくわかってから、受験を志すことを決めるということは、まずないでしょう。

有名校の陰に隠れているいくつかの中学校は、様々な戦術を駆使しています。
もちろん、有名校であっても、同様で、生徒を確保しなければなりません。

近年、目に付くようになってきたのが、電車の中吊り広告です。
南海沿線を利用しておられると「躾(しつけ)」と大きく書いた初芝学園の広告をご覧になった方があるかもしれません。
また、駅構内にも、ポスターが掲示されていることも。
帝塚山学院や大谷などが、目に付くところでしょうか。

ある人から、お聞きしたのですが、東京の中学校はこんな宣伝はしないとか。
実際はどうなのでしょうか。

最近は、新聞に折り込み広告を入れる中学校も出てきています。
まず、地域や通学の便のいい沿線の小学生にアピールしようと言うことでしょう。

効果のほどはわかりませんが、さまざまな工夫をしていることだけは確かです。
しかし、その一方で、そういった宣伝戦術によって生徒を集めることが、学校の実力なのかどうかは考えておく必要があるでしょう。

高校での話ですが、ある高校が制服を新しくしたのをきっかけに、説明会で制服の試着コーナーを設けました。
実際に制服を着てもらって、写真をとり、生徒さんに渡してあげるのです。
生徒さんは、学校生活に対する具体的なイメージを持つことができたでしょう。

この話を聞いたのでしょうか。
別の高校も制服を変更し、同じようなイベントを企画しました。
ただし、前の学校とは違って、わざわざモデルさんを使って、ファッションショーも開催することにしたのです。
どうでしょう。
ここまですると、逆効果ではないかと思うのですが。




笑顔の威力

2006年06月26日 | 家庭学習のヒント
しんどい
つらい
やりたくない
逃げたい…

子どもたちの描く「勉強」に対するイメージってどんなイメージなのでしょうね。
「勉強」と聞いただけで、「えーっ!」という返事が返ってきそうです。

「知らなかったことを知る」
「できなかったことができるようになる」
勉強の正体って、実は、そんなことではないでしょうか。
そうすると、いままで食べず嫌いだったメロンを食べてみて、そのおいしさに感動するなんていう経験も、立派な勉強です。
それまで、メロンの味を知らなかったのですし、メロンを食べることができなかったわけですから。
「ねっ、おいしいやろ」と教えてあげれば、かならず、メロンが好きになるでしょう。

実は、こういった経験の中で学んでいるのは、「お母さん」を信じると言うことです。
「おいしいよ」といわれても、嫌なものは嫌なのですが、そこを乗り越えて挑戦してみると、すばらしい発見があった。
その経験は、信頼に結びついています。

学習経験においても、同じような信頼の関係が必要です。

例えば、4×3は、4の3個分。だから、4+4+4と同じ意味だと教えます。
知らなかったこと(かけ算の意味と解き方)を知るわけです。
それまでできなかったかけ算ができるようになります。

そこで、いろいろな問題演習をさせると、とても時間がかかる問題に出会います。
例えば7×8です。7を8回も足さないといけないのです。

7+7=14
14+7=21
21+7=28
     と、やらないといけない。

ここで、ちょっとしたコツを教えてあげます。
7×8は7の8個分。ということは、7の4個分が2セットですね。
7が4個で28です。その2セット分だから28+28=56となります。
これで、計算の量がぐんと減るはずです。

このように、問題のレベルが上がるたびに、手を差し伸べて、その解決策を提供してあげるのは、安定して伸びるために必要なことですね。

さて、大切なことを。
食わず嫌いのメロンを食べさせるときに、こちらが不味そうな顔をしていたら、絶対に食べてくれません。
それと同様、どんな問題や考え方でも、こちらが不安で「難しい」というような顔をしていると、子どもも理解が進みません。
自信あふれる明るい対応で指導してあげてください。

そして、できたということを最大限評価してあげましょう。
保護者の方の笑顔が一番の薬です。
もちろん、「いつでも最高の笑顔」は無理ですが、暗くこわい表情よりはるかにましです。

保護者の方の自信が、子どもに伝わり、やってみようという勇気が出てくるのです。
その、子どもたちの勇気(モチベーションといってもいいでしょう)に答えてあげるのは、やはり、保護者の方の笑顔なのです。