新・そうり官邸

そうりの日常や考えたことをダラダラとつづる。

ミニ後哨戦① 瀞川氷ノ山林道(後編)

2008年09月18日 00時53分14秒 | Weblog
昼食後、14:40から走り始める。

分岐を右折すると大久保の民宿街が現れる。


それにしても、シーズンオフのスキー場ほどさみしい場所はない。

冬の活気がどこへやら。旅館や民宿が軒を連ねているのに人っ子一人いない。

まるでゴーストタウン。

街全体で「夏眠」でもしているのだろうか。



やがて道は薄暗い杉林へ。

しばらく上ると金管楽器の音が聞こえてきた。

杉林を抜けると視界が広がる。

そこが鉢伏高原。



大久保とは違ってそれなりに宿泊客がいるようだ。

林を抜けてすぐのところに民宿があり、大学のサークルか市民団体が吹奏楽の練習をしていた。




この奥にある分岐が林道の入り口。(行政上は終点。つまり林道の北区間を逆走することになる)

うっかり素通りしてしまいそうになる。



高原の民宿街を見下ろしながら上っていくと、「氷ノ山展望駅」に到着。

ここが林道最高所。時刻は15:55。

「駅」といっても案内板だけで、特になにか施設があるわけではない。

ただ、文字通り、兵庫県最高峰の氷ノ山や但馬の山なみが一望できる。



ここからダートを下っていく。

傾斜はそれほど急ではなく、路面は割合フラットだけれど、たまに砂利が深くてタイヤをとられそうになる。

途中の「ハチ北展望駅」ではハチ北高原の眺めが。



「野間峠駅」でいったん下りきり、そこから「瀞川山頂すぐ駅」まで100アップ。

砂利ダートの100アップは慣れていない人にはキツイかな。。


「瀞川山頂すぐ駅」からはふたたび下り。

下り始めてすぐのカーブを曲がると…





思わず「おぉ」と唸ってしまった。

きれいな直線の道。

たしかに北海道を思わせる。

このときは気づかなかったけれど、道の左右で杉とブナの植生が分かれているらしい。


いわゆる「血達磨走法」で駆け上り、直線のダートダウンヒルを楽しんだ。


意外に「ロングストレート」は1キロほどで終わってしまった。

もっと長いと思っていたのに…

それでもふつうに下りダートが続いていた。



途中の「はちまき展望駅」からは、棚田が点在する山里の眺めが。



林道を抜けたのは17:30ごろか。

9号で養父市まで戻り、ゼイタクに温泉に浸かってそこの食堂で生を呷った。

やはり走った後の温泉は最高だ

日本人に生まれてきてよかった、と実感する。

もちろんビールもウマ~



21:19八鹿発の電車に乗り、終電ぎりぎりに京都へ帰った。


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瀞川氷ノ山林道はなかなかいい林道だった。


鉢伏高原側からだと最高所まで舗装されていて、ダートは下りメイン。

路面状態もそんなに悪くないし、分岐がほとんどないから入り口さえ見落とさなければ読図に自信のない人でも安心して走れる。


林道各所に設置されている「駅」もありがたい。

現在の標高や、次の駅までの距離が分かるからだ。


ただ、一泊の予定で二日に分ければもっと余裕があった。

9号は交通量が多くないとはいえ、あまりおもしろい道ではないからできれば回避したかった。

それに、林道からは瀞川山や鉢伏山の山頂まですぐだから、登山して眺望を楽しむこともできたはずだ。



まぁ何はともあれ、充実した一日だった。

たまには思いっきり走るのがいい。

おかげで翌日はだるかったけど(笑)



秋はサイクリングに絶好の季節。

次はどこを走ろうかね。


ミニ後哨戦① 瀞川氷ノ山林道(前編)

2008年09月13日 23時14分12秒 | Weblog
青春18切符が一枚余っていたので、利用期限ぎりぎりの9月10日に但馬の山奥を走ってきた。

目的は、瀞川氷ノ山林道。

ツーリングマップル関西に、「関西有数の超ロングストレートが気持ちいい」と紹介されているダート林道で、ダートフリークの間ではそれなりに有名らしい。

かく言うぼくもいっぱしのダートフリークなんで、存在は前から知っていた。

そんなとき、和尚さんのブログを見てにわかに走りたくなってきたのだ。



林道へは山陰本線八鹿駅(兵庫県養父市)まで輪行するのが最短のアプローチ。

ところがどっこい、そこは山陰本線(笑)

福知山駅で1時間待ち。

そこで、福知山から走りはじめ、途中但馬国一の宮・粟鹿(あわが)神社に参拝してから林道を目指すことにした。



5:42に円町から始発に乗り、園部で乗り換えて福知山には7:29着。

そこから国道9号を鳥取方面へ走った。


交通量が多い道路を病的に嫌うぼくとしては、9号などもっとも走りたくない道路の一つ。

しかし、時間が押していることもあって走らざるを得ない。

幸い交通量自体は少なかったけど、大中型車の割合は高かった。


山に挟まれてゆるゆる上る国道を一時間ほど走り、県境を越えて兵庫県へ。

旧国名は但馬。

一の宮である粟鹿神社まではすぐ。



森の中の境内はひっそりとしていた。

それほど広くはないけれど、杜を含めると広大な神社地を有しているらしい。


そこからは円山川沿いの県道を走り、養父市の中心でふたたび9号線へ。

道の駅「ようか但馬蔵」で休憩していると、驚愕の事実が発覚!



18切符紛失

メモ帳に挟んでいたのが悪かった。

萎えた。

福知山まで1800円くらいだったので、元取れてない。

帰りも2000円超えるのに…

もったいねぇ

なにより、「メモ帳に挟んだら落としそうだな」とその危険性に気づいていたのに、そのままにしてしまっていたのがなんとも悔しい。


自己嫌悪に苛まれつつ、しかし走り出さねば時間がない。

12:10に道の駅を出、関宮で9号から県道87号に分岐。

だんだん傾斜もきつくなり、奈良尾の民宿街はひたすら10%の上りが続いた。


14:00に林道の入り口に到着。



瀞川氷ノ山林道はスキー場を挟んで南北2区間に分かれている。

分岐の左に林道の「起点」という標識があるけれど、それは南部分の起点。

ぼくが目指しているのは北部分なので、ここは右折。


かなりお腹が減っていたので、自販機まで戻ってそこで遅めの昼食。

日没までに林道を抜けられるのか、ちょっと不安になってきた。


(後編につづく)




観音さん。

2008年09月07日 00時23分44秒 | Weblog
青春18切符が余っているので、湖北の向源寺を訪れた。




見たところ何の変哲もないお寺だけど、この寺の見所は伽藍ではない。

ここの観音堂に安置されている、十一面観音像(国宝)が前から気になっていたのだ。



なんかこう、あやういバランスを保ちながら優美にたたずむ姿がいい。

正面からは分からないけど、横から見ると微妙に前かがみになっている。

仏像といえば直立しているイメージがあるけれど、そんなカタさがこの観音さんには無い。

高さはぼくの身長より高く、天衣や台座もふくめて一本の檜から彫られているらしい。

そういうことも合わせて、すごい仏像だ。

興福寺の阿修羅像、広隆寺の弥勒菩薩像の次に、人を惹きつける不思議な雰囲気がある。

いや~眼福眼福。





次に奈良の国立博物館で開催されている、西国三十三所展を見に行った。



あいかわらず奈良は鹿だらけだった。

生セント君も拝見したかったけど、あいにく不在だった。


卒論のテーマが四国遍路だったので、西国巡礼の実態がどんなのだったか興味があった。

けれど三十三所展のメインは仏像・仏画などの寺宝の公開だったので、巡礼関係の資料の展示は少なかったのがちょっと残念。

それでも、16世紀初頭の納め札や巡礼の地図が見れたのはよかった。


今年は西国巡礼の中興の祖である花山法皇の千年忌らしく、各札所で秘仏の公開が始まるらしい。

大学四年間で訪れた札所は13ヶ寺。

京都生活も残り少なくなってきたので、できるだけ多く巡っておきたい。





帰りは奈良線の鈍行。(行きは快速)

意外にも奈良線は単線だった。

行き違いのため7分停車なんて、もう少しで三セク化しそうなローカル線並じゃないか…



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残った18切符はあと一回分。

下呂温泉でまったりしつつ、円空仏でも巡ろうかね。










>Unknownさん

まあそう言わずに、これからもあたたかく見守ってくださいな。



雨男より。

2008年09月03日 02時03分27秒 | Weblog
九月に入って早々、福田さん辞めちゃいましたねー。

「政権放棄」だの「無責任」だのと叩かれてるけど、総理大臣の進退なんて本人の意思のみで決まるわけはない。

だから、あまり福田さん個人を責めるのもどうかと思うけどねぇ…


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さてさて、先月末には夏合宿に参加してました。

コースは二回生の時のしみープランに似ていて、榛名神社、榛名湖、伊香保、草津温泉、渋峠、渋温泉と、なつかしい場所を走った。

榛名湖のスワンは恐竜(?)になっていて(画像参照)、渋峠ヒュッテにいた犬のインディ君は老衰のため亡くなっていて、二代目の仔犬がいた。

そんなところに年月を感じた。




走ったのは三日間で、全日雨だったのが残念。

でもそれはそれで印象深いものがある。

特に、二日目のチョイスランは大雨の中たんたんとひた走った。

現役生のスピードについていけず、15分くらい遅れてしまった。

もう歳ですかね。。




まあなんだかんだ言って合宿は楽しい。

現役生のときは合宿が当たり前になっていたけど、OBになって参加すると、改めて合宿の楽しさを味わうことができた。

40数名の大所帯が一週間もの間、自転車で走って同じ釜の飯を食って一つ屋根の下で寝る。
…考えてみればすごいことだ。


執行部のみなさん、楽しい合宿をどうもありがとう。

たまにイレギュラーな行動をとって申し訳ない。。

でもホント参加してよかった。




絵葉書も今日届きましたよ。

現役時代は合宿全参加だったので、絵葉書をもらったことはなかった。

だからとても嬉しい。

わざわざありがとう。


…ただね、メッセージの7割が「そうりさん雨男ですね」というのには閉口したよ。

たしかに、ぼくが去ってみんなが渋峠を越えた時から、ぴたりと雨は止んだようですね。


「諸君!」

と、私は声を大にして言いたい。

「ここは考えを改めたまえ。
そうりは雨男ではない。雨雲を西へ連れて行ったのである!



なに詭弁だと?!


だってねえ、これまでぼくが参加したRUCCの行事って晴れのほうが多いはずなんだけど…


あ、そういえば、去年の秋キャンもぼくが合流したあたりから雨が強くなったような…

いや気のせいでしょうw




まあ後期も参加させてもらうつもりなんで、長い目で見守ってください。