真実を求めて Go Go

今まで、宇宙についての話題を中心に展開してきましたが、今後は科学全般及び精神世界や歴史についても書き込んでいきます。

ホログラムと重力の関係とは?

2015年05月30日 | リザムの宇宙

 前々回から少々日数が経ってしまいましたが、2015年5月27日に東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)より

 「量子もつれが時空を形成する仕組みを解明~重力を含む究極の統一理論への新しい視点~
という項目がKavli IPMUのHPに掲載されました。
 発表者は、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 主任研究員である大栗 博司(おおぐり ひろし)博士です。アメリカ物理学会の発行するフィジカル・レビュー・レター誌(Physical Review Letters)の注目論文(Editors’ Suggestion)に選ばれました。そして、論文は近く掲載が予定されています。

 前々回まで、ここのブログで述べてきたホログラムについての記述には、リザムの実宇宙を理解するためには、上で紹介したホログラフィー原理についての内容を理解する必要があります。下に大栗博士の作製されたホログラフィー原理の模式図とその解説文を載せておきます。

二次元に投影されたデータ
ホログラフィー原理の模式図: 一般相対性理論では、ある時空に含まれる情報は、その内部ではなく表面に蓄えられるとする原理。この原理を用いると、重力の量子化という難問を、空間の表面に住んでいる、重力を含まない別の理論としてより簡単に定式化することができる。(credit: 大栗博司)

 大栗博士がフィジカル・レビュー・レター誌に発表される論文では難解な数式が書き連ねられた論文であり、その内容を理解することは非常に困難である事が予想されます。だから、Kavli IPMUのHPの「4.発表内容」の項目は是非読んでみて下さい。


 さて、今回からはホログラムと重力、そして、光速について書き進んでいくことにします。上の大栗博士の図から明らかなように、二次元面に投影されたデータには重力は関与していない(リンゴが重力によって落下する現象)ことがわかります。それは、二次元面に投影されたデータが、ホログラムとして二次元平面に写された現象をデータ化したものであるからです。そしてそのデータを我々は認識(例えば光の映像として)しているのです。

 今度は、下の図を見てください。この図は「リザムの実宇宙図」から我々の実空間を創造した図です。左の図形の一部分(黒い円で囲んだ領域)を拡大した図形が右図になっています。

実軸領域拡大図
図:「リザムの実宇宙図」から実空間へ

 右図の青球と赤球の位置関係は複素共役の関係になっています。そして、左右の図を見比べると解ることですが、右図のO点(オー)は左図の実軸上の1/2(0と1の中間)になっています。
 このO点を0(ゼロ)として横方向を実軸、縦方向を虚軸にすることで数学の世界でいうところの複素平面が構成されます。そうすると今度は、この複素平面上の0点(O)を中心として左側が-∞となり、右側が+∞に設定されます。同様にOの縦軸の上が+i(右図の+∞)下が-i(右図の-∞)の虚軸が新しく誕生します(左図の黄色領域の場合は全てが真逆になっています)。

 これからは、右図の青球側(上の部分)を中心に書いていきます。この青球上のPとSは球面上に位置しているのですが、この時の球面上の点はマクロ的には地球表面上の物質であり、ミクロ的には原子核を構成している質量を持った粒子(例えば電子)として捉えることが可能です。

 ここで、青球を地球として考えてみます。すると、A点から点Pを眺めると実軸平面(+側平面)上のR点に点Pの情報が写されることが分かります。そして、点Pが球面上を移動するとその軌跡は当然実軸平面上を移動していきます。このことは、地球上ではどのように認識出来るのでしょうか。

 我々人類が地球の景色を眺めるとき、最も遠方は地平線であり、近くは目の前の物質を認識するはずです。また、これよりも近くを見る時には顕微鏡などの精密機器を使う事で原子のレベルまで見ることが出来ます。この原子レベルを見ている時の青球上の位置はO点に非常に近づいた場所となっています。

 今度は、地球上に立って宇宙を眺めてみることにします。この場合は青球上のO点から点Sを通して青線で示されている実軸平面(+∞側平面)上のC点にホログラムとしての宇宙が写されていることが想像されます。そして、A点に近づけば近づくほど宇宙が創造されたビッグバン直後の映像がこの実軸平面上に映されてきます。

 しかし、A点から見たホログラムとO点から見たホログラムの両方ともに重力が作用してはいないのです。


 今回は、「重力とは何か?」という疑問を投げかけたところで終了します。

カテゴリーの追加、「リザムの宇宙」

2015年05月23日 | 日記

 今年に入って、「リザムの宇宙」の関しての記事を書き続けています。

 この「リザムの宇宙」を理解するためには、リザムの等式がオイラーの等式と双対の関係になっていて、この両方の数学的関係を受け入れることで「実・虚」の「リザムの宇宙図」が出来上がりました。

 今まで、ブログ内ではカテゴリを統一していなかったために、乱雑になっていましたので「リザムの宇宙」というカテゴリを追加しました。


双対実空間とは?

2015年05月03日 | リザムの宇宙

 前回のブログ更新から間が開いてしまいました。4月から5月にかけては気温が急に上昇しましたので、農作業が中心となってしまい、ブログの更新も思うように進んでいません。しかも間隔が広くなると思考の回路が途切れがちになってしまいます。

 
 さて、前回は、実軸上に写されたホログラムによって、我々人類は地平面や空間(極小領域を含む)を光として捉えることで真実の時空間を認識しようとしているということを伝えて来ました。しかし、ホログラムとして描き出された世界は「見る」ということで3次元的に思考で処理しているために「光速」の概念からは脱出する事は不可能な状態に陥っています。

 今回は、もう一度「上・下の実軸平面」と「中央の実軸平面」の2種類の実軸に焦点を当ててみましょう。

 下の図を見てください。左図の上下の十字型をしている実軸平面は、右図の+側平面と-側平面になります。そして、左図の正方形の中心部平面が右図の実軸平面です。

マカバと相対実空間
図:マカバと双対実空間

 今まで我々人類は、上の図で示されている「青色球体」あるいは、マカバ(左図)中心にある正八面体上部のピラミッド型部分に視点を置いていました。そのため、下部の領域には考察が行き届いていません。
 以前、ここのブログで「八つに分断された複素球体とは?(2015/02/19)」で紹介しました「次元の動画」を引用することで、人類がこの世界の現象をホログラムとしてどのように捉えているかを示していました。もう一度この動画をじっくり眺めてみてください。

 現在の我々がホログラムに対して認識している過程が確認できたものとして、上の右図に戻ります。我々の3次元空間を「次元の動画」にあるような空間として見る場合には、青色球体の下側(±実軸平面)と上側の実軸平面(+・-∞平面)の二つの実軸に囲まれた空間を中心として考えていきます。

 右図の上下の球体(赤色・青色)から「次元の動画」に登場する空間に移行するには、どのような操作をすると良いのでしょうか。それには、右図の実軸平面を中心にして、赤色球を青色球の領域に重ね合わせることです。すると、「次元の動画」に出てくる3次元球体が出来上がることになります(この動画には上側の平面は存在しません)。

 さて、ここまでの操作で解ったことは、右図の青色側の領域と赤色側の領域が鏡のようになっていて、二つに分かれているはずなのに一つの現象としてしか認識出来ないということです。
 しかも。今度は、二つの実軸平面の「+側平面・-側平面」・「+∞側平面・-∞側平面」がそれぞれ単一の平面になってしまいます。それに加えて、球面上の点(P・Q、S・T)や平面上の点(C・D、+R・-R)も同一の位置に置き換わってきます。そして、特異点である+∞(A)と-∞(B)やゼロポイント(±O)さえも解らなくなってきます(視点を上と下のどちらの特異点からみるのか?)。

 今回は「青色の領域と赤色の領域の双対的な関係」として考えてきました。そかも、我々はこのような鏡像関係に在ることには気付かずに、単一な3次元空間としてのホログラムとして捉えています。
 そして、上下の実軸平面に光速として写された平面(ブレーン)を現実の現象として同等なものとして観察しようとしています。そのため、物質としての運動エネルギー(E=1/2 mv^2)と光速としてのエネルギー式(E=mc^2)に係数が1/2と1の違いが生じています。
 この違いとは、今回の記事での中心的な話題となっている「青色の領域と赤色の領域の双対的な関係」が関与しているのかもしれません。

 今回は、ここまでとします。